音盤狂日録


12月30日(金)

今日が今年最後の更新になります。一年間の御愛顧、まことに有り難うございました。皆様、よいお年をお迎え下さいませ。
新年の更新は、3日(火)以降になると思います。
 
恒例により(?)「斉諧生音盤志」五大事件を選定してみました。
 
(1) ステーンハンマル;セレナードをめがけてロサンゼルス遠征を敢行
ついにやってしまいました、という感じです(笑)。
詳細は羅府遠征記を御参照くださいませ。
さあ次はストックホルムかヨェーテボリ遠征…といきたいところですが、はてさて、何年後になりますやら。。。
 
(2) ステーンハンマル友の会によるオール・ステーンハンマル・コンサートが実現
これも感無量。
当日の状況は7月3日の項を御覧ください。
いつかは「3日連続、ステーンハンマル・フェスティヴァル」を実現したいものです。
 
(3) トゥビンの交響曲の実演が続く
作曲家の生誕100年にふさわしく、6月の京都フィロムジカ管による交響曲第4番、9月の広島響による交響曲第5番と、2回の実演に接することができました。
これまでシベリウスステーンハンマル以外の北欧の作曲家は見て見ぬふりをしてきたのですが(汗)、そうも言っておられなくなってきたようです。
 
(4) 良書の出版相次ぐ
正月休みに読んだ宮下誠『迷走する音楽』(法律文化社)に始まり、
吉田真『ワーグナー』(音楽之友社)
草刈津三『私のオーケストラ史 回顧と証言』(Duo japan)
福島章恭『交響曲CD 絶対の名盤』(毎日新聞社)
ジョン・カルショー著(山崎浩太郎訳)『レコードはまっすぐに』(学研)
など、多くの好著力作に接し、大いに刺激された。
また、日本シベリウス協会20周年記念誌の発刊も特筆したい。
 
(5) 4月から仕事が変わり、その影響で更新が大幅に減退
「新譜買得録」の執筆遅延はもとより、「新譜試聴録」は4月以降皆無となりました。
まあいくら音盤狂といえども基本的には本業優先ですので、しばし御海容くださいますよう、お願い申し上げます。
来年4月からはもう少し改善できるのではないかと目論んでおります。
 
では、来る2006年も、「斉諧生音盤志」を御愛読たまわりますよう、お願い申し上げます。
<(_ _)>

12月29日(木)

ガリー・ベルティーニ(指揮) 東京都響
マーラー;交響曲第7番(fontec)
ベルティーニと都響のマーラー・シリーズは、中古やオークションで少しずつ集めているところ、未架蔵の第7番が某オークションに出品されていたので落札したもの。
2003年6月29日、横浜みなとみらいホールでのライヴ録音。
紀尾井シンフォニエッタ
バルトーク;ディヴェルティメント ほか(EXTON)
バルトーク作品は見かけたら買うようにしている作品だが、紀尾井シンフォニエッタが指揮者無しで録音したCDを買いそびれていたところ、music Fieldに安く出品されていたので落札したもの。
また、好きなドヴォルザーク;管楽セレナード op.44プロコフィエフ;古典交響曲がカプリングされている。
2004年12月、もちろん紀尾井ホールでのライヴ録音。コンサートマスターはバルトークが澤和樹、プロコフィエフが豊嶋泰嗣
ラルス・ミヒャエル・ストランスキー(Hrn) カール・ヤイトラー(指揮) フィルハーモニック・ウィンド・オーケストラ・ウィーン
R・シュトラウス;Hrn協第1番 ほか(カメラータ・トウキョウ)
以下3枚は、カメラータ・トウキョウからの直送。
というのも、これら「カメラータ・ベスト」(@1,500円の廉価盤シリーズ)を3枚購入すると非売品CD青木十良(Vc) カルロ・ゼッキ(P)によるバッハ;Vcソナタ第1〜3番 ほかをもれなく頒布、という特典が設定されているのである。
ゼッキのバッハ演奏にはペレーニとのLP(Hungaroton)もあったが、是非とも聴いてみたいもの。
そこで、対象CDのうち、これまで買いそびれていたものを3枚選んで注文したのである。
特典に気がついたのが昨日夕方、1時間と経たないうちに発送通知のメールが来て、今日の配送となった。
まず1枚目はフォルカーの部屋の「師匠LMS」ことラルス・ミヒャエル・ストランスキーの独奏盤。
もちろん彼のシュトラウスにはプレヴィンと再録音したDGG盤が存在し、こちらの吹奏楽伴奏盤は、演奏内容の面からも、もはや資料的価値しかないといえよう。
とはいえ、彼がかぶとやま響を指揮した演奏会まで聴いている身としては(笑)、手元に置いておきたかったCD。
そのほか、「御神体」フォルカー・アルトマンらウィーン・フィルのホルン・セクションが加わったR・シュトラウス;ファンファーレ(1924年ウィーン音楽週間)や、ハイドンベートーヴェンウェーバーらの行進曲、グリーグ;組曲「十字軍の兵士シグール」などを収めている。
1996年6月、ウィーンのスタジオ・バウムガルテンでの録音。
ウィーン弦楽四重奏団 ほか
シューベルト;弦楽五重奏曲 ほか(カメラータ・トウキョウ)
よくこれを買わずに残して置いたものだ…と我ながらあきれた1枚。
昨年、地元で実演を聴いて感心したウェルナー・ヒンクが率い、第2チェロ(ゲルハルト・イーベラー)も含め全員がウィーン・フィル団員という演奏である。
フィルアップは、よくある組み合わせで、弦楽四重奏断章 ハ短調
1997年3〜4月、ウィーンのスタジオ・バウムガルテンで録音された。
ウィーン弦楽五重奏団
ブルックナー;弦楽五重奏曲・間奏曲(カメラータ・トウキョウ)
3枚目はあれこれ迷ったのだが(気になるものは4、5枚ほどもある)、ブルックナー好きとしては聴き逃せないこの作品を選んだ。
ディスコグラフィを見ると、こんなに録音があったのかと驚くが、当盤は、ウィーンで活動する弦楽器奏者からなり、この曲を最も得意とするという団体の演奏とのこと、大いに期待したい。
1994年9月、千葉県・東総文化会館での録音。
リチャード・トネッティ(Vn)
バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ(全曲)(ABC)
オーストラリア室内管の指揮者として知られているトネッティの、Vn奏者としてのアルバム、しかもバッハ;無伴奏の全曲が出ている…と、ユビュ王の食卓さんで御教示いただき、さっそくBuywellでオーダーしたもの。
2枚組送料含め4,000円弱、2週間程度で到着した。
ABCレーベルには珍しいデザイン・装幀に凝った造りで、美しい仕上がり。音質的にも上乗。
使用楽器は1759年製ガダニーニ、ガット弦を張り、415Hzに調弦したと特記されている。
トネッティはオーストラリア生れ、シドニーとベルンで学び、ピリオド楽器・モダン楽器・エレクトリック楽器いずれも演奏する。指揮者としては2006年に香港フィルやボストンのヘンデル & ハイドン協会管での客演が予定されているとのこと。
2004年12月、オーストラリア放送局ユージン・グーセンス・ホールでの録音。

12月28日(水)

和波孝禧(Vn) ブルーノ・カニーノ(P)
モーツァルト;Vnソナタ第40・42番(日TRIO、LP)
和波さんの未架蔵LP(CDは架蔵済み)を某オークションで落札。
1980年4月、東京の石橋メモリアル・ホールでの録音。
Web上の知人から頂戴したデータを作曲家・演奏家 生没年対比年表に追加しました。
貴重な調査結果をお教えくださったことについて、この場を借りて、あらためて感謝申し上げます。

12月27日(火)

職場の同僚が参加しているオーケストラの演奏会に出かける。
半分は義理だが半分はドヴォルザーク;Vc協を独奏される柳田耕治さんに惹かれて。
今は群馬響の首席だが、以前京都市響の首席奏者として活躍しておられた方である。
そもそもは、25年ほども前、在学していた学校のオーケストラ部の定期演奏会で、やはりドヴォルザークを演奏されたのが、お名前に接したきっかけ。
本番のあと、たまたま舞台裏をうろうろしていたところ、サインを求める部員たちに誠実に接しておられたのが、いまだに印象に残っている。
今日の演奏もやはり誠実そのもの、必ずしも合奏慣れしていないと思われる団員たち(無礼の段はお許しを)を、温かくリードしながら、ドヴォルザークの美しい旋律を奏でておられた。
申し訳ないが、前半終了時点で失礼させていただいた。
柳田耕治(Vc) 藤井由香(P)
小品集(自主製作)
上記コンサートのロビーで販売されていた自主製作盤(CD-R)。これが入手できただけでも今日の演奏会に来た甲斐があった(笑)。
「Minakami recordings 2005」と副題が付いているが、群馬県みなかみ町のことだろうか。ブックレットが表紙写真だけで解説等がまったくないので、詳細がわからない。
曲目は、シューマン;子供の情景ショパン;ラルゴ・ポロネーズラフマニノフ;ヴォカリーズクライスラー;愛の悲しみ・愛の喜び・美しきロスマリンなど。

12月26日(月)

渡辺玲子(Vn) アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮) サンクト・ペテルブルク響
チャイコフスキー;Vn協 & ショスタコーヴィッチ;Vn協第1番(Warner)
一昨年に発売されながら買いそびれていた渡辺玲子さんのCDがmusic Fieldに安く出品されていたので落札したもの。
両曲ともライヴ録音で、チャイコフスキーは2003年6月13日岡山シンフォニー・ホール、ショスタコーヴィッチは同年6月23日札幌コンサートホールkitaraでの収録。
後者に関して工藤さんの評では
抒情的で派手さのない音楽作りが特徴的。(略)しっかりと楽曲の構成と内容を踏まえた堅実な解釈は素晴らしい。
とのこと、大いに期待したい。
付けがドミトリエフというのも楽しみである。
作曲家・演奏家 生没年対比年表にデータを追加しました。
羅府遠征記に、現地で撮影した画像を追加しました。

12月25日(日)

萩谷由喜子『音楽史を彩る女性たち 五線譜のばら2』((株)ショパン)を購入。
月刊誌『ショパン』に連載された同名連載記事の単行本化で、ブーランジェ姉妹が14頁(図版等含む)にわたって取り上げられている。
内容的には、連載時から多少の増補が行われ、マルケヴィッチナウモフらナディアの弟子たちによるリリー作品の録音活動についても触れられている。
その他、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、パラディス、コージマ・ワーグナー、オーギュスタ・オルメス、アンナ・パヴロワ、ココ・シャネル、クララ・ハスキルら計12人を紹介している。
 
なお、萩谷氏の公式Webpageもあるが、これほど「著者近影」の多いWebsiteも珍しいかもしれない…(汗)。
アンドレ・ナヴァラ(Vc) ピエール・サンコン(P)
ベートーヴェン;Vcソナタ全集(ACCORD)
"DOUBLE ACCORD" という廉価再発2枚組、レーヌ・ジャノーリショパン;P協ジャン・ドワイヤンラヴェル;P協リステンパルトバッハ;カンタータ集といった興味深い曲目が並んでいる。
買おうかどうしようか迷っていたところ、中低弦提琴倶楽部
ナヴァラの残した数多くの録音の中でも最高傑作(略)渋く深みのある音色で力強くベートーヴェンを奏でています。ピアノのサンカンとの呼吸も完璧で室内楽の醍醐味を味合わせてくれます。これほど聴き応えのあるベートーヴェン演奏は滅多にない。本当に素晴らしい演奏です。(以上大意)」
との強力な御推輓のあった当CDを購入。
1966年9〜10月、パリのスコラ・カントルムにおける録音で、ソナタ5曲と変奏曲3曲を収録している。
今日はクリスマスしかも日曜日なのに本業の出張が入ったが、昨日立ち寄った大阪の大型店に無かった当盤が買えたので、少し嬉しい。

12月24日(土)

皆川弘至『わが音楽巡礼』(一藝社)
クリスマス・イヴの家族サービスに神戸まで出かけ、その帰りに大阪・梅田の大型輸入盤取扱店に立ち寄る。
直接の目的は果たせなかったのだが、それでも何点かのCDをレジに持ってゆくと、その脇の書籍棚に並んでいたのが本書
見知らぬ名前の著者なので躊躇したが、帯に並べられた演奏家の中にアルヴィド・ヤンソンス清水高師など、通り一遍でない名前があったので「これは…」と買ってみた。
巻末の略歴によれば、皆川氏はクラシック音楽関係のジャーナリスト・プロデューサーで、雑誌・書籍の編集やレコードの録音に長く携わっていたとのこと。
本文をパラパラ見ると、学研(Platz)関係の音源の話題が多いので、それらの製作に当たっていた方のようだ。
収録された文章(長くても数頁まで)は、書き下ろしから1970年代初めに執筆されたものまで、日本人演奏家や来日演奏家、自身の録音活動に関する随想などを含む。
指揮者だけでもカラヤンバーンスタイン朝比奈隆山田一雄から、ロヴィツキプレヴィターリフリューベック・デ・ブルゴス小泉和裕まで、様々な人物が登場、読み進めるのが楽しみである。
(附記) 読了してみて気になった点が2つ。
(1)「世界の指揮界は、ムラヴィンスキーやクレンペラーを亡くし、カザルスを失った今、世代の交代期に入った感がある。」(63頁)
初出が1979年12月となっている文章だが、ムラヴィンスキーが長逝したのは1988年である。(クレンペラーとカザルスはともに1973年没)
(2)「私は1982年、音と楽譜による『ベリータ』と称するヴァイオリンの教則全集を企画した。」(185頁)で始まるヘンリク・シェリングに関する記事
それによると、シェリングの代表盤バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータは、この企画の一環として彼が発案し、ドイツ・グラモフォンに録音を依頼したという。
しかしながら、あの名盤は1967年の録音であり(例えば、びんわさんのディスコグラフィ参照)、1980年代のものではない。
先ごろCD化されたヘンデル;Vnソナタ集は1981年録音で、教材用のLPにのみ含まれていたものというから、あるいはそのことであろうか。
とはいえ「今でもレコード・アカデミー賞受賞の名盤としてカタログの中に燦然と光を放っている」と書いているから、上の記述は単なる曲名の記憶違いとは考えにくい。
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vn) カルロ・デ・マルティーニ(指揮) イル・クァルテットーネ
モーツァルト;Vn協全集(BRILLIANT)
カルミニョーラのモーツァルトとは興味津々、しかも2枚組で1,000円を切る超廉価、買わざるべからず。
BRILLIANTはあまり好まぬレーベルだが、原盤はイタリアのマイナー・レーベルらしく、これで買っておかねば入手の見込みがなさそうだ。
協奏曲5曲とアダージョ K.261ロンド 変ロ長調 K.269ロンド ハ長調 K.373を収めている。
1997年イタリアのピエーヴェ・ディ・サン・マルティーノ、ピニャーノ宮での録音、とある。
ジャクリーヌ・デュプレ(Vc) ジョン・バルビローリ(指揮) BBC響
エルガー;Vc協 ほか(TESTAMENT)
エルガーのこの曲ではデュプレとバルビローリのスタジオ録音盤(1965年、EMI)が「刷り込み」でもあり永遠の決定盤だと考えてきた。
その2年後、1967年1月3日にプラハでのライヴがCD化されるというので楽しみにしてきた。既に店頭に出回っていたが、少し安い値で置いているだろう大型店に行く機会を待っていたもの。
音源としては、数年前にBBCで放送されたことがあるらしい。
60年代の放送録音らしく、オーケストラはやや鮮明さを欠き、全体にくすんだ感じがないでもないが、鑑賞に不足はないステレオ録音で、特にソロはきれいに入っている。
1962年1月にBBCが収録したバッハ;無伴奏Vc組曲第1・2番をカプリングしている。EMIからCD化済みだが、音質は一層鮮明だ。
タスミン・リトル(Vn) ステファン・ソリュオム(指揮) BBCスコットランド響 ほか
メンデルスゾーン;Vn協 ほか(BBC music magazine)
ディーリアスのソナタに名演があり、かねて贔屓にしているリトルの新盤。
"BBC music magazine" 11月号の附録CDで、本誌発売時に買いそびれ(地元京都には置いている店がないのだ)、eBayで網を張っていたところ、想定どおり引っかかったもの。
送料含めて700円弱だったから、(雑誌の価格+大阪へ買いに行く交通費)の半額ほどで入手できたことになる。(^^)
2005年2月25日、スコットランド・アバディーンの音楽ホールにおけるライヴ録音。
標記の指揮者・オーケストラによるメンデルスゾーン;序曲「静かな海と楽しい航海」ニコラス・ブレイスウェイト(指揮) アルスター管によるツェルニー;交響曲第1番 ハ短調をカプリング。
フロランス・マルゴワール(Vn) ブランディーヌ・ランヌー(Cem)
バッハ;Vnソナタ第1〜6番(ZIG ZAG)
このところバッハのVn作品は、無伴奏曲集のみならず、チェンバロ付きソナタまで見かけると買いたくなってきた。
ちょっと危機感を覚えるが(苦笑)、ZIG ZAGというレーベルは期待できそうに思うので、ついついレジへ持参。
マルゴワールはシャペル・ロワイヤルグラン・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・ドゥ・ロワレザール・フロリサンなどのリーダーを務めてきたバロック・ヴァイオリニストとのこと。
2003年5月、パリのボン・セクール教会での録音、チェンバロの音色が実に豊麗。
エステル・ニッフェネッガー(Vc)
バッハ;無伴奏Vc組曲(全曲)(DIVOX)
1983年から1986年まで東京芸術大学の客員教授を勤めていたというスイスのチェリスト、エステル・ニッフェネッガーのバッハ;無伴奏全曲録音がCD化されたというのでアリアCDさんにオーダーしていたもの。
3本のチェロを使い分けているそうで、第1・6番が1657年製アンドレア・ガルネリ、第2・5番が1740年製アントニオ・テストーレ、第3・4番は新作(1968年製ローランド・サンドナー)を用いている。
録音は1971年5〜6月。
なお、彼女には1988年に再録音(NOVALISレーベル)があるそうだが、未架蔵。

12月23日(祝)

ミロ四重奏団 ほか
シューベルト;弦楽五重奏曲 ほか(Oxingale)
必ずしも得意な分野ではない弦楽四重奏だが、第一線の情報を提供してくださるSQWカフェは、更新の都度、拝読しているところ。
先だって紹介のあったミロQ、関心は持ったのだが、ベートーヴェン;弦楽四重奏曲第1〜6番となると少し縁遠い作品に思えて、購買リストに上げるのは控えていた。
ところが、山崎浩太郎さんのはんぶるの可変日記(12月7日の項)を拝見すると、
ネットで、ミロ・クァルテットによるシューベルトの弦楽五重奏曲のCDを注文する。
とある。
この曲の録音ならばぜひ聴きたいと、あちこち探してCD Babyでオーダーしたもの。所要日数約10日、費用は送料含め2,300円ほど。
更にメンデルスゾーン;弦楽四重奏曲第6番をカプリングしており、シューベルトではマット・ハイモヴィッツ(Vc)が加わる(第1か第2かは明記されていない)。
2003年6月ニューヨーク(シューベルト)、2001年1月カナダ・アルバータ(メンデルスゾーン)での録音。
なお、山崎さんの可変日記では12月17日の項に到着・試聴の記事がある。

12月22日(木)

ネーメ・ヤルヴィ(指揮) バンベルク響
トゥビン;交響曲第5番 & バレエ組曲「クラット」(BIS)
トゥビンの作品に関心を持ちつつ、実はこの作曲家復活の担い手である父ヤルヴィの録音は買ったことがなかった(汗)。
いずれ揃えねば…と思っていたところ、知人から「ダブリ買いが1枚あるので」と譲っていただけることになった。
第5番はこの9月に広島響で実演を聴いたばかりでもあり、楽しみである。
バレエ音楽「クラット」についてはノルディックサウンド広島のWebpageに詳しい解説がある。
(ヤルヴィ盤は組曲だが、最近、アルヴォ・ヴォルメル(指揮) エストニア国立響による全曲盤が出た。そちらもいずれ買わねば…。)
1985年7月、バンベルクの聖ドミニコ修道会での録音。
ソニア・ヴィーダー・アサートン(Vc) デイヴィッド・オエイ(P)
グリーグ;Vcソナタ ほか(ADDA)
かねて渋い音色と音楽性に惹かれているアサートンの未架蔵盤が某オークションに出品されていたので落札したもの。
なぜか上記公式Webpageのディスコグラフィにも掲載されていないので、これまで気づいていなかった。
グリーグ作品のほか、シューマン幻想小曲集・アダージョとアレグロ・5つの民謡風小品をカプリングしている。
ピアニストの姓は原綴 "Oei" 、ブックレット掲載の略歴からすると香港出身、ジュリアードで学び、ニューヨークで活動している人らしい。夫人はオルフェウス室内管のコンサートミストレス・佐藤瑛里子。
1989年1月、ニューヨークのRCAスタジオでの録音。
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) 北ドイツ放送響 ほか
フォルトナー;「天地創造」 ほか(独DGG、LP)
シュミット・イッセルシュテットの未架蔵音源が某オークションに出品されていた。
長い間捜していたのだが、一度もカタログ等で見たことのないLPで(現代音楽ゆえあまり売れず、生産枚数が少なかったのだろう)、激戦を覚悟したが、思ったよりすんなりと落札できた。
A面の「天地創造」は、パウル・ザッハーのために、アメリカの黒人詩人ジェイムズ・ウェルドン・ジョンソンの詩(歌詞は独訳)に付曲された作品で(1955年)、この盤ではディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウが独唱している。
B面はPと管弦楽のための「ムーヴマン」、単一楽章だが5つの部分から成る、十二音音楽。独奏はカール・ゼーマン
収録データは明記されていないが、作曲から間もない時期、1950年代後半の録音と思われる。
なお、作曲者は作品のことをWebで調べていたら、「天地創造」のみ、今年5月に発売されたフィッシャー・ディースカウ初期録音集でCD化されていることがわかった。
9枚組だが…やはり…入手せざるべからず、であろう…。

12月21日(水)

ジャン・フルネ(指揮) 東京都響
ショーソン;交響曲 ほか(fontec)
本の捜しものがあって退勤時に乗換駅近くの大型書店へ行き、同じフロアの音盤店に吸い込まれる。
新譜の棚に、ちょうど今日、明日と東京都響で引退公演を指揮するフルネの新譜があったので、ぜひともと購入。
曲も十八番といっていいショーソン、オランダ放送フィルとの録音(1988年、DENON)は愛惜佳曲書に掲げた)。
2004年4月17日、サントリー・ホールでのライヴ録音で、同時に演奏されたラヴェル;スペイン狂詩曲と、前年4月15日のライヴであるラヴェル;組曲「マ・メール・ロワ」をカプリング。
引退公演の模様については、例えば下記のblogでレポートされている(順不同)。
Thunder's音楽的日常
LINDEN日記
三流マニア日記
即評
あれぐろ・こん・ぶりお
エリ・クラス(指揮) エストニア国立男声合唱団 ほか
トゥビン;斃れた兵士のためのレクイエム ほか(Ondine)
トゥビンの傑作の一つ、「斃れた兵士のためのレクイエム」を含む2枚組。
9月に広島響交響曲第5番を聴きに行った際、この盤が名演ながら入手困難になっていると耳に挟み、探していたところ、eBayに出品されたのを発見、落札したもの。
カプリング(というかメイン)はパウル・マギ(指揮) エストニア国立歌劇場管 ほかによる歌劇「レイギの牧師」
1990年5月(レクイエム)・1991年8〜9月(歌劇)、タリンでの録音。

12月20日(火)

ミクローシュ・ペレーニ(Vc) ゾルタン・コチシュ(P)
シューマン;5つの民謡風小品(洪Hungaroton、EP)
ペレーニの音盤のうち、未架蔵を嘆いていたシューマンの小品を収めた7インチ盤。
一度オークションで見つけたのだが落札できず、今生での出会いは無理かと思っていたところ、Web上の知人が入手され、しかも譲ってくださるとのお知らせ。
まことに感謝感激、有り難く頂戴することにした。
この、たとえようもなく貴重な品をお譲りくださったM氏には、この場を借りてあらためて御礼を申し上げたい。
ジャケット裏に1980年7月の録音と記されているが、表の写真は同年1月に録音されたブラームス;Vcソナタ集と同時に撮影されたものと思われる。
両盤が録音セッションも同時に行われたのか(どちらかの録音データに誤記があるのか)、あるいは写真を流用しただけなのかは不詳。

12月19日(月)

塩川悠子(Vn)
バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ(全曲)(カメラータ・トウキョウ)
Web上の知人から、バッハ;無伴奏Vn曲集の全曲盤2種を譲っていただいた。
これに含まれるパルティータ第2番だけはバルトーク作品とのカプリングで入手していたが、全曲盤は五千数百円の値付けに怯んだまま買いそびれていたもの。
いつも参考にさせていただいているT.S.さんのコメントは、
落ち着きのある自然体の演奏。力強さはありませんが,気負いが感じられずとても素直に表現されていると思います。無理をしていない分音色も澄んでいて美しく技術的な破綻もないので安心して聴くことが出来ました。素朴で聴いていて心安らぐ好演奏です。
1989年1・4・11月、ウィーンのスタジオ・バウムガルテンでの録音。このレーベルの音質は、少し痩せた音色に感じられてあまり好みではないが、当盤は比較的その弊が少なく、「エンペラー」と名付けられたストラディヴァリの音色をよく伝えている。
島根恵(Vn)
バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ(全曲)(ALM)
これも国内レギュラー盤2枚組の値付けに怯んで買いそびれていたもの。
この録音で島根さんが弾いているヴァイオリンは、1995年製Marcello Iveという新作とのことである。
いつも参考にさせていただいているT.S.さんのコメントは、
丁寧で美しい演奏です。各曲のテンポ,緩急,抑揚など程良くバランスが取れていると思います。 表現が全体に明るく,適度にメリハリもあります。 オーソドックスで強い個性の主張はありませんが,癖がなくごく自然に受け入れることが出来ます。
2000年2月横浜みなとみらいホール、同年6月牧丘町民文化ホールでの録音。
宇野功芳(指揮) アンサンブル・フィオレッティ
「アンサンブル・フィオレッティ 大阪公演」(自主製作)
某オークションを見ていて仰天、宇野功芳師の未架蔵盤が出品されている。
2005年3月12日に大阪フィルハーモニー会館で行われた演奏会のライヴ録音で、さる12月10日に川口総合文化センターリリア音楽ホールで開かれた、同じ組み合わせのコンサートで会場販売されていたものだという。
曲目(ディスコグラフィ参照)にはほとんど目新しさがないが(笑)、宇野師の音盤は買わざるべからず、と落札したもの。
ウルフ・ヘルシャー(Vn) オトマール・マーガ(指揮) ニュルンベルク響
ヴィオッティ;Vn協第22番(独ACANTA、LP)
その昔スターン & オーマンディ盤を聴いて以来、哀愁を帯びた旋律美の虜になった曲。
いわば「お稽古名曲」「学生協奏曲」で、一流演奏家が正面切って録音することが少ない作品だが、見つけるたびに買い求めている。
ドイツの名奏者ヘルシャーに音盤があるとは知らず、eBayで見て吃驚、是非にと落札したもの。
贅沢にも1曲だけ31分ほどを両面にカッティングしている。
録音データは明記されていないがマルPは1970年。
余談になるが、オーマンディ盤では第1楽章の比較的冗長なパッセージが大胆に刈り込まれていて、たいへんに気持ちが良かった。
原典版流行の当節なれども、蛮勇を振るって同様のカットを行う指揮者は現れないだろうか?

12月17日(土)

V.A.
ラーション;12の小協奏曲(BIS)
ラーションの代表作の一つとされる作品45の小協奏曲集だが、これまで全曲盤を買いそびれてきたところ、BIS盤が安価で某オークションに出品されていたのを機に落札したもの。
Fl、Ob、Cl、Fg、Hrn、Trp、Trb、Vn、Va、Vc、Cb、Pの12曲が1曲10分強ずつ、CD2枚に収められている。
斉諧生的に重要な演奏者としては、アントン・コントラ(Vn)、フランス・ヘルメルソン(Vc)あたりだが、管弦楽を4つの団体が担当している中にムジカ・ヴィタエが入っているのも注目だ。
録音は1975年から1990年に及び、70年代のものはアナログ録音である。
アラ・マリキアン(Vn)
「ヴァイオリンの芸術」(Warner)
今年1月、Ara Malikianというヴァイオリニストの公式Webpageを見つけた。
マリキアンは、1968年、レバノンでアルメニア系の家庭に生まれ、父親からヴァイオリンを学び、14歳でドイツ人指揮者に見込まれてハノーヴァーへ留学、後にはロンドンのギルドホール音楽学校で学んだ。
グッリ、リッチ、ギトリス、クレバースらに師事し、メンデルスゾーン・コンクール(1987年、ベルリン)やサラサーテ・コンクール(1995年、スペイン)で第1位を得たとのこと。
後者のコンクールの縁だろうか、Warnerのスペイン法人の専属として、この7枚組箱物にも収められているバッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ(全曲)パガニーニ;24の奇想曲イザイ;無伴奏Vnソナタ(全曲)サラサーテ;Vn作品集などを録音している。
…ということで、バッハの曲集を蒐集しておられるT.S.さんにお知らせしたところ、11月6日付けの「編集日録」にあるように、取扱いのある通販サイトEl Corte Inglésを開拓してくださった。
演奏評も既に掲載しておられ、それによれば
音色もとても伸びやかで美しく印象が良いのですが,逆に特にフーガなどで音楽が少し沈滞するように感じられるところもあり,痛しかゆしというところです。一方,ソナタの終楽章などの急速楽章は前向きなテンポがとても気持ち良く,落ち着いた中にも適度な変化,緩と急のコントラストが明確にあって,最後まで楽しく聴くことができました。
とのこと。
T.S.さんが入手されたのはバッハ単独の盤でジャケットが秀逸なのだが、つい割安な箱物(送料含め7,000円弱)の方を頼んでしまった(汗)。
こちらのジャケットはヴァイオリンが解体されているので、心情的にちょっと辛いものがあるのだが(7枚ある内袋で、その解体が進行してゆく!)。
7枚のうち上記バッハとパガニーニが各2枚、イザイとサラサーテが各1枚、ボーナスとしてCD1枚(30分強)にパガニーニのVn作品(P伴奏)が収録されている。
デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指揮) フランス国立放送管 ほか
フォーレ;レクイエム & ドビュッシー;交響詩「海」 ほか(OTAKEN)
休日ながら本業出張、帰りに音盤屋に寄ると、またまたアンゲルブレシュトの板起こし盤が新譜棚に。しかもフォーレのレクイエムは、つい先日、グリーンドアから出たばかり。
とはいえアンゲルブレシュトに惚れ込むきっかけになった曲でもあり、やはり揃えざるべからず、と購入。
グリーンドア盤はレクイエム1曲であったが、当盤にはドビュッシー;交響詩「海」(EMI音源の板起こし)と、アンドレ・クリュイタンス(指揮) パリ・オペラ座管によるベルリオーズ;ハンガリー行進曲ほか3曲をカプリングしている。
また、グリーンドア盤には原盤の表示がないが、当盤は仏デュクレテ・トムソンDUC20.003を使用したと明記されている。
ついでに手元のCD5種(!)の聴き比べを実施。
東芝(1)、CE32-5787(フランスのエスプリ・シリーズ)
マスターテープが劣化しているのか、まるで磨りガラスを通して見るような、ぼやけた音質。
東芝(2)、TOCE-8770(フォーレの肖像)
CE32-5787よりは明確になったが、フォルテが歪みっぽく聴き辛い。まったくの推測だが、同じマスターテープの音を強引に修正(イコライジング等)したのではないか。
TESTAMENT、SBT-1266
東芝の2盤とは別次元の美しさ、明快な音質。
合唱の強奏が少し混濁する傾向があるのが惜しい。
グリーンドア、GDCL-0012
TESTAMENT盤に比べると少し音が太い(低域が持ち上がっている?)感じがするが、力強い音質である。
強奏時に僅かにビリつき音が付着するが、全体には聴き易い。
OTAKEN、TKC-303
あまり手を加えない、板起こしそのままという感じの音。フランス盤らしい、品のある再生音がする。
わずかに音が揺れる感じや、合唱の強奏が少しささくれる感じも、LPを再生したままなのだろう。
 
東芝2盤は論外だが、他の3種はそれぞれに特色があり、どれも捨てがたい。
最も一般的なのはTESTAMENT盤だと思う。
グリーンドア盤の押しの強さには賛否あるだろうし、OTAKEN盤には初期盤の芳りと物理的限界が同居する。
マルティン・トゥルノフスキー(指揮) プラハ響
ハイドン;交響曲第94・101番(チェコSupraphon、LP)
群馬響の首席客演指揮者であり、先日大阪センチュリー響を指揮したばかりのトゥルノフスキー。
斉諧生が接したのは、2002年10月12日、大阪センチュリー響との「モルダウ+新世界」だったが、実に滋味溢れる演奏で感銘を受けた。
彼のハイドンがeBayに出品されていたので落札したもの。
録音データは明記されていないが、1960年代前半のものらしい。

12月14日(水)

ペレーニのバッハ無伴奏の映像発売!!! [注目情報]
かねて情報を耳にしていた、ミクローシュ・ペレーニがバッハ;無伴奏Vc組曲(全曲)を演奏した映像が、ついにDVD化され発売される(HMV)。
2000年11月の来日公演のサイン会で本人から「録画したことがある」と聴いて以来、PALでもいいからビデオテープが手に入らないかブダペシュトの音盤店にメールを書いたり、CLASSICAで放映されないか、こまめにスケジュールをチェックしてきたりした。
風の便りに、キング・インターナショナルが商品化を検討されていると聞き、期待していたのだがなかなか商品として登場せず、ほとんど諦めかけていた。
それが、ようやく、ようやく実現するのである。狂喜乱舞を通り越して、ほとんど茫然としている。
あの「神品」が、より円熟味を増して再現されるはず(彼の再録音に不出来なものがある可能性は考えられない)。是非是非の是非盤として、声を最大にしてお薦めし、発売を待ちたい。
エマニュエル・クリヴィヌ(指揮) シンフォニア・ヴァルソヴィア ほか
モーツァルト;交響曲第25・31・39番(DENON)
ずっと気になっているクリヴィヌのモーツァルト録音。
再発の廉価盤だが未架蔵の第31・39番を含むCDが楽天フリマに安価で出品されたのを見つけたので、購入したもの。
両曲は1990年7〜8月、ワルシャワのショパン・アカデミーでの録音。
パトリック・ガロワ(Fl) ヨーラン・セルシル(G)
「ピアソラ・フォー・トゥー」(DGG)
先だってバロック曲集に衝撃を受けて以来、あらためて集めにかかっているセルシル(セルシェル)のピアソラ作品集。
上記クリヴィヌ盤同様楽天フリマで購入したもの。
両者共演で「タンゴの歴史」ほか1曲、Flソロで「6つのタンゴ・エチュード」、Gソロで「ブエノス・アイレスの四季」を演奏している。
もっともガロワのリズムがピアソラ作品としては甘く、「タンゴの歴史」などはとれない。
1996年5月、パリのスタジオ"Acousti" での録音。

12月13日(火)

V.A.
ヴィレーン;歴史的録音集(CAPRICE)
以下4枚はノルディックサウンド広島からお届けいただいたもの。
まず、CAPRICEレーベル得意のアルヒーフものの新譜。作曲家の生誕100年を記念したリリースとのこと。
今回はCD1枚だけだが、1940〜53年の放送録音を中心に収録されている。
主な曲目と演奏者は次のとおり。
シンフォニエッタ(作曲者(指揮) スウェーデン放送響、1948年5月)
演奏会序曲第2番(トゥール・マン(指揮) ストックホルム・フィル、1943年11月)
弦楽セレナード(シクステン・エケルベリ(指揮) ヨェーテボリ響、1940年9月)
Vc協(グスタヴ・グロンダール (チェロ) シクステン・エールリンク(指揮) スウェーデン放送響、1950年10月)
小組曲(スヴェン・カルペ(Vn) 作曲者(P)、1953年3月)
この中では、セレナードを指揮しているエケルベリに関心がある。何といってもステーンハンマル交響曲第2番・P協第2番のSP録音を残している人だけに。
彼の略歴(1909年9月5日ヨェーテボリ生、1991年4月9日没)がわかっただけでも、このCDを買う値うちはあったと思っている。
もちろんCAPRICEらしく他のデータも充実しており、セレナードのディスコグラフィなどが掲載されている。
ボリス・ベレゾフスキー(P) トマス・ダウスゴー(指揮) スウェーデン室内管
ベートーヴェン;P協第4番 ほか(SIMAX)
ダウスゴーによるベートーヴェン管弦楽曲全集の第7弾、ベレゾフスキーを迎えてのP協奏作品集としては3枚目になるCD。
「管弦楽曲全集」を目指すからにはということだろう、Vn協(P版)を収録したところがミソ。
録音自体は結構前で、2001年5〜6月。オーケストラのホーム、エレブロ・コンサート・ホールにて。
マンフレード・グレースベク(Vn) マイヤ・レヘトネン(P)
シベリウス;Vn協(P伴奏版) ほか(FUGA)
ジャン・シベリウス (1865-1957) ヴァイオリンとピアノのための作品集  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 (arr.1905) (ヴァイオリンとピアノのための)  ロマンス (Romance) ヘ長調 作品78-2 ソナティナ ホ長調 作品80   マンフレード・グレースベク (ヴァイオリン) マイヤ・レヘトネン (ピアノ)
アンシ・カルットゥネン(Vc) トゥイヤ・ハッキラ(P)
フォーレ;Vcソナタ第1番 & デュパルク;Vcソナタ ほか(SAPHIR)

12月12日(月)

ラルス・ブロムベリ(Vc) ラドスラフ・クヴァピル(P) ほか
ショスタコーヴィッチ;Vcソナタ ほか(瑞opus3、LP)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)

12月11日(日)

ようやく先週のロサンゼルス遠征の顛末をまとめました。
羅府遠征記
htmlの整頓や画像の掲載など未完成ですが、とりあえず本文のみ掲載します。
 
この間の新譜買得録も未執筆ですが、今しばらく御猶予を…。

12月10日(土)

ミドリ・ザイラー(Vn) ジョス・ファン・インマゼール(指揮) アニマ・エテルナ管
モーツァルト;交響曲第29番 & Vn協第2・3番(ZIG ZAG)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
デイヴィッド・ロバートソン(指揮) リヨン国立管 ほか
シベリウス;交響曲第5番 ほか(INA)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
ミハイル・ワイマン(Vn) アルヴィド・ヤンソンス(指揮) レニングラード・フィル室内管 ほか
シベリウス;Vn協 ほか(MELODYA)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
ジーノ・ヴィンニコフ(Vn)
バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ(全曲)(IM LAB)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
2004年2月26日-3月9日、サンクトペテルブルク、聖エカテリーナ・ルター派教会

12月9日(金)

ゾルタン・コチシュ(P)
ドビュッシー;映像 ほか(Philips)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
アニー・ジョドリー(Vn) ジャン・ジャック・ヴェルナー(指揮) 室内管
シベリウス;ユモレスク & RVW;Vn協 ほか(仏ARION、LP)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)

12月8日(木)

トーマス・ファイ(指揮) シュリアバッハ室内管
ハイドン;交響曲第45・64番(hänssler)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
URL
URL
エマニュエル・フォイアマン(Vc) ほか
サン・サーンス;Vc協第1番 ほか(CELLO CLASSICS)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
VA.
「イギリスのチェロ」(CELLO CLASSICS)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
工藤重典(Fl) 吉野直子(Hp)
「Fl & Hp二重奏曲集」(Sony)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)
イェルク・フェルバー(指揮) ヴュルテンベルク室内管 ほか
バッハ;ブランデンブルク協(全曲)(独INTERCORD、LP)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)

12月6日(火)

ジョー・アン・ファレッタ(指揮) バッファロー・フィル
シベリウス;交響曲第2番 ほか(自主製作)

12月5日(月)

西村雄一郎『黒澤明と早坂文雄』(筑摩書房)
藤原浜雄(Vn) ルネ・デフォッセ(指揮) ベルギー放送響
バルトーク;Vn協第2番 ほか(独DGG、LP)
(申し訳ありませんが、本文は後ほど掲載します。)

12月3日(土)

その際の収穫は、次のとおり。
アレクサンダー・ギブソン(指揮) スコットランド・ナショナル管
シベリウス;交響曲第4・5番(CHANDOS)
これは廉価盤でしか持っていないので、初出のレギュラー盤を探していたもの。
第1・7番もあったのだが、架蔵済みと勘違いしておいてきてしまったのが残念。
 
パーヴォ・ベリルンド(指揮) ヘルシンキ・フィル
シベリウス;交響曲第4・7番(EMI)
これは国内盤しか持っていないので、初出のイギリス・プレス盤を探していたもの。
 
ヴァーノン・ハンドリー(指揮) バーミンガム市響 ほか
ブリス;ジョン・ブロウの主題による瞑想曲 ほか(EMI)
このところ蒐集しているハンドリーが何枚かあった。全部は買い切れず、曲目的に面白そうな1枚を購入。
 
ウィントン・マルサリス(Trp) エサ・ペッカ・サロネン(指揮) ロサンゼルス・フィル ほか
「オール・ライズ」(Sony Classical)
サロネンとマルサリスの共演盤、日本の音盤屋ではジャズのコーナーにあるが、レーベルはClassical。
2枚組で買いそびれていたのだが、ようやく安いのが見つかったので購入。
 
マリオ・ブルネロ(Vc) ザグレブ・ソロイスツ
ハイドン;Vc協第1・2番(RS)
これが今回最大の収穫。
好きなチェリスト、ブルネロの未架蔵盤で、中低弦提琴倶楽部さんで見て以来、聴きたくてたまらなかったもの。
イタリアのマイナー・レーベルで、もう入手は難しいだろうと諦めていたところ、ロサンゼルスで見つかるとは…!
クリスティアン・ツァハリアス(P & 指揮) ローザンヌ室内管
シューマン;P協 ほか(MDG)
今回、世話をしてくださった当地の知人が大の贔屓のピアニスト、その代表盤をようやく購入。
 
ヤン・エリク・グスタフソン(Vc) サカリ・オラモ(指揮) フィンランド放送響
プロコフィエフ;協奏交響曲 & メリカント;Vc協第2番(Ondine)
今年5月にアルヴェ・テレフセンとのピアノ三重奏を聴いた、素晴らしいチェリスト。
 
ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn) デヴィッド・ゲリンガス(Vc) ほか
ベートーヴェン;セレナード集(Virgin)
ジェラール・コセ(Va)も参加しており、このメンバーならぜひ聴いてみたい。
 
ロレーヌ・マッカスラン(Vn) ジョン・ブレイクリー(P)
ベートーヴェン;Vnソナタ第5・9番(IMP)
マッカスランは、地元エルガーやバントックのソナタや、リリー・ブーランジェの録音があるヴァイオリニスト。
 
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc) ほか
シューベルト;弦楽五重奏曲 ほか(Delos)
シュタルケル80歳の記念盤。シューベルトの五重奏は聴き逃したくない。
 
シュロモ・ミンツ(Vn) イタマール・ゴラン(P)
ブラームス;Vnソナタ & Vaソナタ全集(AVIE)
2枚組が14ドルほどで並んでいたので購入。
 
デニーズ・ジョキッチ(Vc) デイヴィッド・ジャルバート(P)
「フォークロア」(ENDEAVOUR)
先だってユビュ王の食卓で紹介されていたもの。
通販で買おうと思っていたところ、運良くカットアウト盤で安いのが見つかった。
 
レイフ・オーヴェ・アンスネス(P) イアン・ボストリッジ(Ten)
シューベルト;Pソナタ第21番 ほか(EMI)
今回のソリストに敬意を表し、最近録音しているシューベルトから、斉諧生が好きな曲の1枚を購入。
アレクサンダー・ギブソン(指揮) スコットランド・ナショナル管
シベリウス;交響曲第4・5番(CHANDOS)
パーヴォ・ベリルンド(指揮) ヘルシンキ・フィル
シベリウス;交響曲第4・7番(EMI)
ヴァーノン・ハンドリー(指揮) バーミンガム市響 ほか
ブリス;ジョン・ブロウの主題による瞑想曲 ほか(EMI)
ウィントン・マルサリス(Trp) エサ・ペッカ・サロネン(指揮) ロサンゼルス・フィル ほか
「オール・ライズ」(Sony Classical)
Classical
マリオ・ブルネロ(Vc) ザグレブ・ソロイスツ
ハイドン;Vc協第1・2番(RS)
中低弦提琴倶楽部
クリスティアン・ツァハリアス(P & 指揮) ローザンヌ室内管
シューマン;P協 ほか(MDG)
ヤン・エリク・グスタフソン(Vc) サカリ・オラモ(指揮) フィンランド放送響
プロコフィエフ;協奏交響曲 & メリカント;Vc協第2番(Ondine)
ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn) デヴィッド・ゲリンガス(Vc) ほか
ベートーヴェン;セレナード集(Virgin)
 ジェラール・コセ(Va)
ロレーヌ・マッカスラン(Vn) ジョン・ブレイクリー(P)
ベートーヴェン;Vnソナタ第5・9番(IMP)
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc) ほか
シューベルト;弦楽五重奏曲 ほか(Delos)
シュロモ・ミンツ(Vn) イタマール・ゴラン(P)
ブラームス;Vnソナタ & Vaソナタ全集(AVIE)
デニーズ・ジョキッチ(Vc) デイヴィッド・ジャルバート(P)
「フォークロア」(ENDEAVOUR)
ユビュ王の食卓
公式Webpage
入賞記録
レイフ・オーヴェ・アンスネス(P) イアン・ボストリッジ(Ten)
シューベルト;Pソナタ第21番 ほか(EMI)

12月2日(金)

レイフ・オーヴェ・アンスネス(P) アントニオ・パッパーノ(指揮) ベルリン・フィル
ラフマニノフ;P協第1・2番(EMI)

平成16年8月15日(日): 「提琴列伝」に和波孝禧を掲載。
平成16年1月4日(日): 「作曲世家」にルクー・ディスコグラフィを追加。
平成15年8月24日(日): 倭匠列伝指揮者・宇野功芳を掲載。
平成15年8月24日(日): 50万件アクセスを記念して、ページデザインを全面改訂。
平成15年5月24日(日): 「逸匠列伝」にユッシ・ヤラスを掲載。
平成14年10月14日(祝): 「名匠列伝」にハンス・シュミット・イッセルシュテットを掲載。
平成14年5月25日(土):黄金週間中のウィーン旅行の顛末を「維納旅行記」として公開。
平成13年2月3日(土):ドメイン"www.seikaisei.com"を取得しサーバーを移転。「音盤狂日録」の過去ログを「音盤狂昔録」として公開。
平成12年9月10日(日):「提琴列伝」に、ミクローシュ・ペレーニを掲載。
平成12年1月8日(土): バッハ;無伴奏Vc組曲聴き比べを掲載。
平成11年10月24日(日): ラハティ交響楽団シベリウス・チクルス特集を掲載。
平成11年8月28日(土): 「逸匠列伝」にカール・フォン・ガラグリを掲載。
平成11年5月9日(日): 「作曲世家」にリリー・ブーランジェを追加。
平成10年5月5日(祝): 「作曲世家」にステーンハンマルを掲載。
平成10年2月8日(日): 「逸匠列伝」にルネ・レイボヴィッツを掲載。
平成9年11月24日(休): 「名匠列伝」に、アンゲルブレシュトを追加。
平成9年9月15日(祝): 「畸匠列伝」に、マルケヴィッチを掲載。
平成9年8月24日(日): 「名匠列伝」にカザルスを追加。
平成9年8月8日(金): 『斉諧生音盤志』を公開。


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