音盤狂日録


2月29日(日): 

 この間入手したCD・LPの情報を、ルクー 作品表とディスコグラフィシュミット・イッセルシュテット・ディスコグラフィマルケヴィッチ・ディスコグラフィペレーニ・ディスコグラフィに掲載。


2月28日(土): 

 転居からほぼ1月経ったが、まだまだ生活が落ち着かない。今日も、寿命の尽きた電話 & FAX機の買換えをはじめ、あれこれの買物に出かける。
 …となると音盤屋に立ち寄るのは自然のなりゆき(自滅)。

市野あゆみ(P) 安永徹(リーダー) オーケストラ・アンサンブル金沢
モーツァルト;交響曲第41番・P協第17番(Warner Classics)
OEKの1,000円シリーズの新譜が何点か並んでいた。現代音楽系には今ひとつ食指が動かないが、安永さんの弾き振りは聴き逃せないと思い購入。
2003年6月27日、石川県立音楽堂でのライヴ録音を中心に、「入念な編集を行った」(帯のコメント)ものという。音質的にもライヴとは思えないほどの鮮明さ。
それにしても、このシリーズの内容と価格には驚かされる。どういう条件が、それを可能にしているのか、詳細を承知しないが…。
もし、やろうと思えばできるのであれば、他のオーケストラ、特にOEK同様に自治体が支えている団体〜例えば大阪センチュリー響や京都市響〜にも、ぜひ取り組んでもらいたい。
斉諧生は大阪府に住民税を支払っているが、こういう事業にこそ使ってほしいものである。最近、使途を明示して公募する地方債が流行だが、税金の使途を指定できる制度も導入していただきたいと愚考する。
 
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮) ポーランド国立放送響
ブラームス;交響曲第4番 & スクロヴァチェフスキ;管弦楽のための協奏曲(POLSKIE RADIO)
これはいつもお世話になっているユビュ王の食卓さんで情報を知り、Merlin.com.plにオーダーしていたもの。
終楽章を聴きながら、この項を書いているが、重量感たっぷりの素晴らしいブラームスである。そういえば、彼のブラームスは、ハレ管との全集も優れた内容だった。
これは2003年5月7〜10日、カトヴィツェのフィテルベルク・ホールでの収録。ライヴとは書かれておらず演奏ノイズ・聴衆ノイズ等も聴こえないので、セッション録音かと思ったら、最後に拍手が入っていた。
カプリングの自作は、2つのアダージョ楽章から構成される、約30分の曲。
第1楽章は「ミステリオーソ」と指定され、第2楽章には「アントン・ブルックナーの昇天」と副題が付いている。
 
ユハ・カンガス(指揮) オストロボスニア室内管
エッレル;シンフォニエッタ & トゥビン;弦楽のための音楽 ほか(FINLANDIA)
買物の道すがら立ち寄った中古音盤屋にて。
エストニアの管弦楽曲を集成したシリーズの第1巻で、ヘイノ・エッレル(1887〜1970)とその講筵に連なった作曲家を収めている。
斉諧生は弦楽合奏曲を好むので、かねて当盤のトゥビン作品を聴いてみたいと思っていたところ、ようやく格安で並んでいたのを見つけたので購入。
標記2曲以外の収録曲は、
スメラ;「探し求めるように」
ペルト;シルアンの歌
ラーツ;室内協第1番
トゥール;パッション
1997年5月の録音。
 
ダニエル・ホープ(Vn) ポール・ワトキンス(指揮) BBC響
ベルク;Vn協 & ブリテン;Vn協(Warner Classics)
ホープの音盤はエルガー;Vnソナタほか(Nimbus)を架蔵しているが、ベルクとブリテンという渋いカプリングの新譜が発売されていたので購入。
特にベルクは、1996年に出版された新校訂版(ウィーン、ユニヴァーサル版全集)の世界初録音とのこと。
また、公式Webpageによれば、今年夏には「東洋と西洋の出会い」と題したアルバムが発売される予定という。シュニトケ、ファリャ、バルトーク、武満、クライスラー、ラヴェル、シャンカールの作品を収めているのだとか。
なお、指揮者は初顔だと思うが、1970年ウェールズ生れ、チェリストとして世に出た後、メニューインやサロネン、パヌラ等に学び、2002年9月のリーズ指揮者コンクールで第1位を得たと、ブックレットにある。
2003年8月、ロンドンでの録音。
 
アレクサンドル・クニャーゼフ(Vc)
バッハ;無伴奏Vc組曲(全曲)(Warner Classics)
クニャーゼフのバッハというので、以前TRITONレーベルから出ていた音源の再発売かと思っていたところ、店頭に並んだものをよく見ればマルPマルCとも2004年と表記されている。これは定めし別な音源ならんと推定して購入。
2003年9月、パリで録音されたというから、まさしく新録音であった。
旧録音同様、CD3枚を要しているが、前にカプリングされていたシャコンヌ(無伴奏Vnパルティータ第2番より)は含まれていない。
演奏時間を比較してみると、
第1番 ; (旧)18'58" → (新)18'51
第2番 ; (旧)24'44" → (新)21'26
第3番 ; (旧)24'48" → (新)23'28
第4番 ; (旧)28'20" → (新)28'17
第5番 ; (旧)29'34" → (新)31'30
第6番 ; (旧)36'30" → (新)41'22
となっている。
それぞれ楽章ごとに比較してみると、概して早い楽章は短くなり、遅い楽章は長くなるという傾向が見られる。
例えば第6番では、全体が顕著に長くなっているが、楽章ごとに比べると、
プレリュード ; (旧) 5'11 → (新) 5'04
アルマンド ; (旧)12'05" → (新)15'49
クーラント ; (旧) 3'22" → (新) 3'13
サラバンド ; (旧) 7'04" → (新) 9'16
ガヴォット ; (旧) 4'27" → (新) 4'00
ジーグ ; (旧) 4'21" → (新) 4'00
といった具合。(ついでながら、一般的な第6番の演奏時間は30分弱程度、マイスキー新盤が34分をかけているのが目立つくらいである。)
 

2月27日(金): 

 

佐渡裕(指揮) 新日本フィル ほか
ベートーヴェン;交響曲第9番「合唱」(Warner)
2002年11月当時、小澤征爾高関健と、日本人指揮者3人の「第九」が同時に発売されて、ちょっとした話題になった。
このうち斉諧生が新譜で買ったのは高関のみ、小澤盤は未だ入手せず。
ともあれ佐渡氏は同年同郷の間柄(もちろん面識はない)、音盤は原則として揃えておきたい。
かねて中古かオークションで安いものが出たときにはと思っていたところ、ようやく某オークションで落札できた(800円)。
2002年8月17日、横浜みなとみらいホールでのライヴ録音。
 
パトリス・フォンタナローザ(Vn) ジャン・ジャック・カントロフ(指揮) アンサンブル・オーケストラ・ド・パリ ほか
サン・サーンス;「ミューズと詩人」 ほか(EMI)
カントロフの指揮盤で買いそびれていたものが某オークションに安価で出ていたので落札。
標記の曲はVnとVcが独奏に立つ作品で、ゲイリー・ホフマン(Vc)が加わる。
その他、演奏会用小品(Vn)、抒情小曲・ロマンス(Flと管弦楽)、タランテラ(Fl・Clと管弦楽)、組曲・「リスボンの夜」(管弦楽のみ)といった、耳にしたことのない曲が収められている。
1993年9月、パリのサル・ワグラムでの録音。
カントロフはEMIにもう1枚、同じ作曲家の珍しい作品集を入れている。そちらはオリヴィエ・シャルリエが参加している関係から架蔵済み。
実は、当盤と2枚組で既に廉価盤になっているので、ちょっと微妙な心境である。
 
フレデリカ・フォン・シュターデ(Sop) エリック・カンゼル(指揮) シンシナティ・ポップス管 ほか
ロジャース & ハマースタイン;「ザ・サウンド・オヴ・ミュージック」(Telarc)
クラシックの演奏家が録音したミュージカルものを聴きたくなってしまうのは何故だろう? 理屈抜きに楽しめ、かつ、音楽・技術が崩れている心配がない、ということかもしれない。
マリア役はもちろん標記のシュターデ、トラップ大佐にホーカン・ハーゲゴード、修道院長はアイリーン・ファレル
1987年12月、シンシナティでの録音。
こういう音盤があるとは知らず、某オークションに出品されているのを見つけて興味を惹かれ、落札したもの。
 

2月26日(木): 新刊の瀧井敬子 『漱石が聴いたベートーヴェン』(中公新書)を読了。
 鴎外、露伴、藤村、漱石(と寅彦)、荷風の6人について、西洋クラシック音楽との関わりをまとめたもの。
 もとより斉諧生は浅学菲才、鴎外がグルック;「オルフェオとエウリディーチェ」の台本を翻訳していたとか、藤村が東京音楽学校(現・東京芸大)に在籍したことがあるとか、いろいろ教えられる事実が多かった。
 しかしながら、「巻を擱く能わざる」面白さには、いくつか、欠けるものがあるように思った。
 
 まず、文献はよく調査されているようなのだが、興味深いデータをいくつか漏らしておられる。
 例えば、漱石の長男・純一は、ヴァイオリニストになり東京交響楽団(現・東京フィル)のコンサートマスターまで務めたこと(その長男・房之介は漫画家として有名。また孫にもミュージシャンがいるようだ)。
 あるいは、荷風の章で紙幅を割いている、彼が台本を提供したオペラ「葛飾情話」(菅原明朗作曲)が、1999年、荒川区民響によって蘇演されたこと。
 
 それ以上に、いかにも文献のつぎはぎ風になってしまっているのが気に入らない。
 著者が文献の陰に姿を隠してしまい、自分の「思い」を明らかにしないこと。また、著者以外にも、肉声でいきいきと語りかけてくる人物が見られないこと。
 
 こうした批判は天に唾するものかもしれないが、自戒も含めて、明記しておきたい。

 

エルヴィン・ルカーチ(指揮) 日本フィル
ブルックナー;交響曲第4番(日本フィル自主製作)
日本フィル2回目の欧州楽旅の途次、1991年5月20日にブダペシュト・コングレスセンターでライヴ録音されたCD。
ブックレット所載のディレクター手記によれば、この演奏旅行の中で最高の演奏の一つであり、それまで自分にとっては我慢の対象でしかなかったブルックナーを初めて「グイグイと引き込まれ」ながら聴いた演奏であったとのこと。
斉諧生は、ブルックナーというと昔は宇野功芳師の推奨盤しか聴かなかったものだが、少し前から、それ以外の指揮者も広く聴こうと心懸けている。
ルカーチのような実力派指揮者の演奏は、ぜひ耳にしたいと思い、某オークションで落札したもの。
 
アルバン・ゲルハルト(Vc)
バッハ;無伴奏Vc組曲第5番 & コダーイ;無伴奏Vcソナタ & ブリテン;無伴奏Vc組曲第1番(OEHMS)
これは新譜。
ゲルハルトはハイムバッハ室内音楽祭のライヴ盤等で接してきたチェリスト
渋めの音色と確実な技術が光る有望株である。既にイギリスでは絶大な人気を誇るとか。
彼の録音の中ではおそらく初めての無伴奏アルバム、選曲も面白く、廉価なOEHMSレーベルでもあり購入したもの。
ブックレットに掲載されたインタビューによると、昨年、愛器ロレンツォ・ガダニーニ(1741年製)の盗難に遭ったが、その後、マッテオ・ゴフリラー(1711年製)を入手できたとのこと。
もちろん当盤では、そのゴフリラーを用いている。
 
小澤征爾 & 秋山和慶(指揮) 桐朋学園斎藤秀雄メモリアル・オーケストラ
「斎藤秀雄メモリアルコンサート」(日fontec、LP)
たまに通りかかる道に面して、喫茶店と中古音盤屋を兼ねた店がある。とはいっても洒落た雰囲気はなく、むしろ二回りほど昔から時計が止まっているような薄汚いところ。
きっとクラシックの品揃えは無きに等しいだろうと、これまでドアを押したことがなかった。
今日は事情があって、ちょっと気晴らしがほしくて、短時間ならばと足を踏み入れてみた。
案の定、クラシックは僅かにLPが2箱程度。値付けは400円、500円と格安だが、只で遣ると言われても困るような、ありふれたものばかり。
まあ少しの量だからと、ずっとめくっていくと、このLPに当たって息を呑んだ。
1984年9月18日、東京文化会館でのライヴ録音。今をときめくサイトウ・キネン・オーケストラの第1回の演奏会の記録である。
恩師の没後10年を期して門下生が世界中から集合、途方もなく豪華な顔触れ(特に弦合奏)のオーケストラだというので話題になった。そのときは、一度きりのイベントで、のちのち続いていくとは知らなかったが…。
翌年、この盤が発売されたときも、興味は惹かれたが2枚組5,000円という価格に二の足を踏んだまま、買いそびれていた。
それが、わずか500円! しかも特典盤の17cmLPが、ちゃんと付いている!!
実は、この特典盤がいちばん欲しかったもので、
斎藤秀雄(指揮) 新日本フィル
ロッシーニ;歌劇「セビリャの理髪師」序曲 & J・シュトラウス;皇帝円舞曲(1974年2月18日)
を収めている。
これはCD化の際に除かれてしまい、昨年、TDKレーベルから正規に発売されるまで、聴くことができなかったのである。
なお、収録曲は次のとおり(収録順)。
モーツァルト;ディヴェルティメント K.136(秋山)
R・シュトラウス;交響詩「ドン・キホーテ」(小澤、独奏は堤剛(Vc)・今井信子(Va))
シューマン;交響曲第3番「ライン」(秋山)
バッハ(齋藤編);シャコンヌ(小澤)
パガニーニ;常動曲(指揮者なし)
どの曲も、気迫のこもったオーケストラの鳴りっぷりが凄まじい。
 
アルト・ノラス(Vc) オッコ・カム(指揮) ヘルシンキ・フィル
サッリネン;交響曲第4番・Vc協 ほか(芬FINLANDIA、LP)
ノラス師匠の音盤、CDでは架蔵済みだが、オリジナルのLPを某オークションで見つけたからには落札せざるべからず。
1984年5月、ヘルシンキでのデジタル録音。
「影 〜オーケストラのための前奏曲〜」をフィルアップしている。
 

2月24日(火): 

 久しぶりにイギリスの中古音盤店Hancock & Monksから購入した荷物が届いた。

チャールズ・グローヴズ(指揮) イングリッシュ・シンフォニア
モーツァルト;交響曲第25番・協奏交響曲K.297b ほか(MCA)
グローヴズはエルガー;弦楽セレナードの暖かい響きに感動して以来、好きな指揮者として数えるようになった。
白状すれば、それまでは等閑視(汗)。そこそこある音盤もほとんどは架蔵していない。
EMIに録音したイギリス音楽は、まだまだ市場に出回っていようが、過去にIMPレーベルからリリースされたモーツァルトやシューベルトの交響曲は、そろそろ入手が難しくなっているかもしれない。
特に、当盤に収められている小ト短調や管楽器のための協奏交響曲は、現役盤時分に見かけた記憶がない。
Hancock & Monksのカタログに載っていたので、米盤なのは残念だが、オーダーしたもの。
歌劇「恋の花つくり」序曲歌劇「フィガロの結婚」序曲をフィルアップ。
録音は1989年4月、プロデューサーはジョン・ボイデン。
 
尾高忠明(指揮) BBCウェールズ響
ラフマニノフ;交響曲第1番 ほか(Nimbus)
尾高さんのラフマニノフは、これまで第2番第3番をバラで入手している。
そうなると、曲の知名度としては落ちる(むしろ初演の失敗が作曲者を神経症に追い込んだ曲としては有名かもしれないが)第1番も欲しくなる(笑)。気に懸けていたところ、Hancock & Monksに出ていたのでオーダーした。
1992年9月の録音、レスピーギによる練習曲集「音の絵」から4曲の管弦楽編曲をフィルアップ。
 
サイモン・ストリートフィールド(指揮) ケベック響
オネゲル;交響曲第3番 ほか(REM)
オネゲルの交響曲は蒐集を心懸けているところ、未架蔵盤がHancock & Monksのカタログに載っていたのでオーダーしたもの。
メシアン;忘れられた捧げ物ほか2曲をカプリング。
指揮者はイギリス生れ、Va奏者としてロンドン響やマリナーのASMFに参加、ヴァンクーバー響に転じてから指揮にも進出したとのこと。
仏語圏カナダのオーケストラをイギリス出身の指揮者が振っているというのが興味深い。
録音は1991年3月、オーケストラの創立90周年記念盤という。
 
ヤーノシュ・ローラ(指揮) フランツ・リスト室内管
バッハ;フーガの技法(DENON)
先日、中古音盤堂奥座敷同人 2003年の5盤で、カール・リステンパルト(指揮)による「フーガの技法」を第4席に推したところ。
某オークションを眺めていたら、かねて贔屓のフランツ・リスト室内管による同曲が出品されている。
これは聴いてみたいと思い、落札したもの。
大部分のフーガは弦楽合奏で、一部のフーガとすべてのカノンを鍵盤楽器(Cem又はOrg)で演奏しているが、編曲者等の詳細は明らかにされていない。
1985年の録音。
 
ヤーノシュ・ローラ(指揮 & Vn) フランツ・リスト室内管
ブラームス;ハンガリー舞曲(全曲)(ERATO)
上記バッハと同じく、かねて贔屓のフランツ・リスト室内管。
こちらはHancock & Monksのカタログに載っていたのでオーダーしたもの。
弦楽合奏への編曲(おそらくローラの手になるもの)による。水際だった切れ味の演奏が心地よい。
1980年8月のアナログ録音。CD自体はERATOの廉価盤らしい造りだが、オリジナルのLP(Hungaroton原盤だろう)ならば素晴らしい弦の響きがしているのではないか、と想像したくなる。
 
エルマー・オリヴェイラ(Vn) レオン・ボッツスタイン(指揮) ロンドン・フィル
ヨアヒム;Vn協 ほか(IMP)
アメリカの実力派として聴き逃せないオリヴェイラの未架蔵盤がHancock & Monksに出ていたのでオーダー。
作曲者は勿論ヴァイオリニストとして有名な人。ベートーヴェンやブラームスの協奏曲に書いたカデンツァは傑作とされるものの、協奏曲は等閑視されている。
LP期には、同じくアメリカの実力派ロザンドが録音したVox盤くらいしかなかったと思う。CDでは、他に誰か録音していただろうか?
序曲「ハムレット」・序曲「ヘンリー4世」をフィルアップしている。
1991年1月、ロンドンのアビーロード・スタジオにおける録音。
 
ジュリアン・ロイド・ウェッバー(Vc) ヴァーノン・ハンドリー(指揮) フィルハーモニア管
ディーリアス;Vc協 ほか(BMG)
ディーリアスの協奏曲は、管弦楽曲等に比べると比較的録音が少ないが、ロイド・ウェッバー盤が出ていたとは知らなかった。
Hancock & Monksで見つけて吃驚、慌ててオーダーしたもの。
付けがハンドリーというのも心惹かれる。地味な存在だった彼も、バックス;交響曲全集を出して(CHANDOS)、注目を集めるようになってきた。
ホルスト;祈りRVW;サセックス民謡による幻想曲、いずれも世界初録音という2曲をカプリング。
録音データが明記されていないが、マルPは1983年、デジタル録音のもの。
 
クリスティアン・ツィマーマン(P) ポーランド祝祭管
ショパン;P協第1・2番(DGG)
何を今ごろの名盤。ずっと気になりつつも買いそびれていたものだが、先だって工藤さん中古音盤堂奥座敷同人 2003年の5盤で、
遅いテンポ、弱音の美しさを強調するようなデュナーミク等個性的な演奏ではあるが、嫌味な部分は全くなく、本当に素晴らしい。(略)こんなに隅々まで手を抜くことなく作り上げられたショパンの協奏曲は今までなかっただろうし、今後も現れることはないと思われる。
と評しておられ、これはやはり聴かねばと気に懸けていたところ、Hancock & Monksで見つけ、オーダーしたもの。
1999年8月、イタリア・トリノでの録音。
 
ミクローシュ・ペレーニ(Vc) ゾルタン・コチシュ(P) ほか
Vc作品集(LASER LIGHT)
某オークションで見つけて吃驚したもの。
CD化されていないと思っていたペレーニの音源が、オムニバスCDに含まれていたのである。
"The Cello" というタイトルの音盤で、13曲中、4曲がペレーニの独奏。
うち1曲はCDにもなっているハイドン;Vc協第1番より第3楽章
残り3曲は、まだLPしか出ていないはずの、コチシュとの小品集 "CELLO ENCORES" (洪HUNGAROTON、SLPD12574)から。
メンデルスゾーン;無言歌
R・コルサコフ;熊蜂の飛行
サン・サーンス;白鳥
ペレーニ以外の9曲は、ブダペシュト・ストリングスほか様々な演奏者によるもの。チェロ独奏曲ではなく、チェロのメロディが目立つ管弦楽曲を採っており、中にはベートーヴェン;第9交響曲終楽章の冒頭部分という珍な選も。
某オークションでは慌てて落札したのだが、よく調べると現役盤。もっと安く手に入ることがわかった(激汗)。
 
デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指揮) フランス国立放送管
フォーレ;劇音楽「ペレアスとメリザンド」より・劇音楽「シャイロック」より(仏DUCRETET-THOMSON、LP)
アンゲルブレシュトの遺産のうち、LPでは未架蔵だったフォーレの2曲が某オークションに出品されていたので落札。
当盤ではオーケストラがシャンゼリゼ劇場管と表記されているが、実体は上記のとおりフランス国立放送管とのこと。
ディスコグラフィに記したとおり、「ペレアス〜」では「前奏曲」・「紡ぐ女」・「シシリエンヌ」・「メリザンドの死」の4曲、「シャイロック」では「シャンソン」・「間奏曲」・「マドリガル」・「祝婚歌」・「夜想曲」・「フィナーレ」の6曲を演奏している。
10インチ盤。
 

2月22日(月): 

 昨日の演奏会の情報を演奏会出没表に追加。


2月21日(日): 

 当Webpageでお知らせしてきた、和田記代さん(P)を中心とするステンハンマル友の会によるコンサート「スウェーデン音楽の調べ」@ミュージックサロン サン・グレースを聴く。
 この会場に伺うのは2度目、マンションの最上階にある広めのレッスン室といった趣のスペースで、客席(60人くらい)はほぼ満席状態。
 日帰りで、ちょっと慌ただしかったが、成果のある演奏会であった。

今日のプログラムは、
ペッタション・ベリエル;マリットの歌 (向野由美子(Sop)、和田(P))
ペッタション・ベリエル;アスポーケル・ポルカ (小田求(Br)、和田(P))
ステーンハンマル;晩夏の夜 (松尾優子(P))
カルコフ;10の日本の歌より (向野和田)
ショグレン;ヴォルフの『タンホイザー』による6つの歌曲 (小田和田)
ステーンハンマル;P協第2番(2台ピアノ版、独奏・和田、管弦楽部・松尾)
 
ステーンハンマル作品以外の歌曲は、いずれも初めて聴く作品。
歌にはまったく疎いので、あまり論じられないが、的確な技術と端正な歌唱で、過不足なく、それぞれの音楽を聴かせていただいた。
どの曲もピアノ・パートの書法が充実しており、雄弁で、しかし出過ぎない和田さんの演奏が、非常に楽しめた。
 
ピアノが松尾さんに代わると、同じ楽器からまったく違う音色になるのが、そういうものだとわかっていても、興味深い。
「晩夏の夜」の曲調にふさわしい、低音のほの暗い響きが特徴的で、感じ入った。
欲を言えば、ステーンハンマルの音楽が懐いている、どこか晴朗な趣が感じられたなら、といったところ。
 
休憩を挟んで、最大の目的にしていたP協第2番
管弦楽作品の2台ピアノ版という曲種に接するのが初めてだったので、どの程度、聴いて楽しめるものなのか、やや不安だった。
実際に聴いてみると、十分、音楽を味わうことができ、面白かった。まあ、原曲を知っている、ということもあろうが…。
 
第1楽章の豪壮な響きも良かったが、凄かったのは第2楽章のスケルツォ主部。
CDで聴き馴染んだテンポより2割増しくらいの速いテンポと強い打鍵で、もの凄い推進力を感じた。
以前、この楽章を「メンデルスゾーン風」と解説したライナーノートがあったが、それとはまったく違うアプローチ。これはこれで納得、と思って聴いていた。
 
この楽章には長目のトリオが書かれているが、そこでの情感の高揚も大きく、感銘を受けた。
正直申して、このトリオの音楽が、これだけの内容を持ったものとは気づいていなかった。感謝したい。
 
物足りなかったとすれば第3楽章で、前の楽章の音楽が演奏の力で大きくなった分、それに見合うだけの深みが出ておらず、やや間奏曲風になっているように感じた。
 
この曲で最も華麗な第4楽章が、また実に見事。
手に汗握る…という表現が当てはまるような、力感漲る音楽であり、これでこそ、一流のコンサート・ピアニストであった作曲者の狙った響きが具現するといえよう。
終わってから、いつか管弦楽伴奏で聴いてみたい、願わくばスウェーデン放送響で…などと空想してしまった。
 
ステンハンマル友の会では、今年の秋頃からを目標に、定期的にスウェーデン音楽を紹介するコンサートを開いていくという企画もあるそうなので、大いに期待したい。
詳細の情報が得られれば、また、当「斉諧生音盤志」でも御紹介するつもりである。

 

インゴ・メッツマッハー(指揮) ハンブルク国立フィル
「20世紀音楽は怖くない」第5集(ハンブルク国立フィル自主製作)
毎年大晦日にハンブルクを騒がせる(?)、メッツマッハーの現代音楽ジルヴェスター・コンサート、回を重ねて、はや5枚目が出るまでになった。
曲目の方は相変わらず、既にポピュラーになっている作品から現役バリバリの作曲家のものまで。煩を厭わず書き出せば(収録順、珍訳あれば御容赦 & 御教示を)、
ガーシュウィン;序曲「ガール・クレイジー」
*アダムズ;「ロラパルーツァ」(原綴;Lollapalooza)
*ゲッベルス;ファンファーレのメモ
アイヴズ;答のない質問
マルタン;フォックストロット
*ハービソン;ギャツビーの思い出
ゴルトシュミット;間違いの喜劇
*プレート;川にて
ブリテン;嵐(四つの海の間奏曲より)
*ペルト;ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
*グルーバー;タマニー・ホール(マンハッタン・ブロードキャストより)
プロコフィエフ;邪悪な神と異教の精霊の踊り(スキタイ組曲より)
ハチャトゥリアン;マズルカ(仮面舞踏会より)
バーバー;スコットランド舞曲(スーヴェニアより)
ショスタコーヴィッチ;ポルカとギャロップ(モスクワ-チェリョームシキより)
(アスタリスクを付したのが、存命中の作曲家である。)
もちろん2003年12月31日、ハンブルク・ムジークハレでのライヴ録音。
演奏会の帰りに立ち寄った音盤店で購入したもの。
当初EMIからリリースされていたが、第3集から自主製作に転じて入手しづらくなっていたのだが、ちゃんとした代理店が入るようになったようで、今回は本番から2か月で入荷したことになる。
 
パウル・ザッハー(指揮) チューリヒ・コレギウム・ムジクム
モーツァルト;カッサシオン集(Jecklin)
20世紀音楽のパトロン、ザッハーの音盤は折に触れて買い求めているが、当盤の存在には気づいていなかった。
この人のモーツァルト録音というとハスキルの伴奏盤があまりにも有名だが、それ以外のものは初めて聴くように思う。K.63とK.99の2曲を収めている。
Web上の知人が、旅行先(チューリヒ)の音盤店のバーゲンで売っていたから…とお譲りくださったもの。多謝。
1969年の録音。
 
フェルナン・ウーブラドゥー(指揮) 室内管ほか
ストラヴィンスキー;兵士の物語 & モーツァルト;Hrn協第2・3番 ほか(EMI)
仏EMIによる往年の名匠シリーズ(と勝手に名前を付けている)、よく売れているのか、タイトルによっては見かけなくなり始めている。今日立ち寄った音盤店で、そのうちのウーブラドゥー盤を購入。
この人の「兵士」は知る人ぞ知る名盤という世評で、以前、古いLPをそこそこの値で買ったことがある。
何より台詞のフランス語の響きが美しかったことに感心した。
1952年6月のモノラル録音だが、その響きはCDでも維持されているようだ。もっとも全50分をトラック1つで片付けているのには感心しないが。
2枚組のもう1枚は、モーツァルト;Hrn協ルシアン・テヴェ(第3番)とピエール・デル・ヴェスコヴォ(第2番)が、ユリス・ドュレクリューズが同じ作曲家のCl協を、更にジャン・ピエール・ランパルグレトリー;Fl協を吹いている。
フランスの管楽器の音色が楽しめそうである。これらは1952・55年の録音。
 
シャンタル・ド・ゼーウ(Org)
ボニ;Org作品集 ほか(VOICE OF LYRICS)
このところのフェミニズム・ブームで、これまで知らなかった女性作曲家の作品を見かけることが多くなった。
メル・ボニ(1858年生、1938年没)には、ファン・ページもあるが、実はつい最近まで、聞いたこともない名だった。
当盤は、そのボニのオルガン作品14曲を収めたもの。もっとも斉諧生にとっては、ナディア・ブーランジェ;3つの小品がフィルアップされていることが重要。
小カノン即興曲前奏曲の順で演奏されているが、もしかしたら本来は逆の順番ではなかろうか?
ついでながら、即興曲は彼女の「チェロとピアノのための3つの小品」の第1曲、小カノンは同じ曲集の第2曲と、モチーフが共通している。出版年はオルガン作品が1912年、チェロ作品が1915年の模様。
ゼーウについて検索してみると、管風琴音盤百選にも登場する。手練れの奏者なのであろう。
これは、今日の演奏会で御一緒させていただいた知人が、御厚意で譲ってくださったもの。多謝。
 

2月20日(金): 

 

ブライデン・トムソン(指揮) ロンドン・フィル ほか
バックス;交響曲全集(CHANDOS)
トムソンは好きな指揮者だが、英国音楽についてはあまりに膨大な録音があるので、敬遠してきた。
ところが某オークションに、この全集が出品されている。この機会にと落札したもの。
ただし、あまり上手な買い物ではなく、少し前にBerkshire Record Outletに安く出ていたはずである。
最初(1983年)に録音された第4番だけがアルスター管、他は1986〜88年の収録。
しかも第4番は、5枚組のうち2枚目と3枚目にまたがっているのが不便そう。たしか元来は交響曲1つに管弦楽作品をフィルアップしてCD1枚という構成だったように記憶している。
 
ヴァレンティン・ジューク(Vn) ドミトリ・キタエンコ(指揮) モスクワ・フィル
プロコフィエフ;Vn協第1・2番(OLYMPIA)
プロコフィエフの第1番は見かけしだい買っている曲。
ジュークの演奏は、以前、LPで入手しているが、比較的新しい録音なので(1983年)、CDでも持っておきたいと思い、某オークションで落札したもの。
キタエンコはあまり好きな人ではないが、この曲に関しては、水際だっている。
 
ジョルジ・パウク(Vn) ポール・クロスリー(P) デイヴィッド・アサートン(指揮) ロンドン・シンフォニエッタ ほか
ベルク;室内協奏曲 ほか(DECCA)
パウクも好きなヴァイオリニストで、あれこれ買っているが、ベルクの録音があったとは知らなかった。
某オークションで見つけて慌てて入札、落札までドキドキしながら待っていたもの。
1980年のアナログ録音で、エンジニアは有名なケネス・ウィルキンソン。LPで出ていただろうに、見かけた記憶がない。
カプリングは同じ作曲家のVn協で、独奏はチョン・キョンファ。これは繰り返し色々な形でリリースされている有名な音源なので架蔵済み。
 
ジャン・リュック・プーシェ(Vn) オリヴィア・ガルニエ(P)
フランク;Vnソナタ ほか(Syrius)
昼休みに所用があって、普段行かない方角へ出かけると、商店街の片隅の音盤屋が「中古CDあります」と貼りだしている。
どうせJ-POPばかりではと眉唾でドアを開けてみると、ちゃんとクラシックのコーナーもあり、バッハのオルガン曲集が棚の半分ほどを占めるなど、あまり一般的でない様子。
これは面白そうと、じっくりCDの背中を眺めていると、当盤が目を惹いた。
フランス系奏者のフランクなら、ちょっと聴いてみる価値はあるだろうと、レジへ持っていくことにした。
プーシェはティボール・ヴァルガピエール・アモイヤルらに学んだとのこと。写真で見るかぎり、ずいぶん若い人のようだ。
マスネ;タイスの瞑想曲ラヴェル;ツィガーヌといった有名小品に混じって、ラフォン;「夜明け」という初めて聴く曲が入っている。作曲者は1954年生れというが、作風はずいぶんロマンティックだ。
録音は1994年4月、パリにて。
 
ジャック・ズーン(Fl)
バッハ;無伴奏Vc組曲第2番(Fl編)・無伴奏Flパルティータ ほか(CANYON)
ズーンはコンセルトヘボウ管やボストン響を歴任した人、彼の木製楽器の音は渋くて好みだ。
新譜の時、国内盤の価格にひるんで買いそびれ、そのままになっていたのだが、今日、上記の職場近くの音盤屋で見つけ、大喜びで購入したもの。
C.P.E.バッハ;Flソナタ イ短調をカプリング、1997年9月、秋川キララ・ホールでの録音。
 

2月19日(木): 

 

徳永兼一郎(Vc) 練木繁夫(P)
バッハ;無伴奏Vc組曲第5番 & ベートーヴェン;Pソナタ第5番 ほか(BMG)
徳永氏はN響の首席奏者を長く勤め、TV中継等で馴染んだ顔だったので、急逝されたときには驚いた(1996年5月)。まだ55歳でいらっしゃったとか。
亡くなる前年の10月21日にカザルス・ホールで行われた演奏会のライヴ録音で、標記2曲以外にシューマン;アダージョとアレグロパラディス;シチリアーノカザルス;鳥の歌を収録している。
某オークションに出品されており、邦人弦楽器奏者蒐集の一環として落札したもの。
 

2月18日(水): 

 

ウラディミール・スピヴァコフ(Vn) ジェイムズ・コンロン(指揮) ケルン・ギュルツェニヒ管
ベルク;「ルル」組曲・Vn協 ほか(CAPRICCIO)
スピヴァコフの20世紀協奏曲シリーズ。昔、EMIあたりで持て囃されていた頃には、あまり好きな人ではなかったが、CAPRICCIOレーベルでの最近の録音には好ましいものが多いように思う。
買いそびれていたベルクを、ふと音盤屋の店頭で見つけ、そろそろ入手しておかねばと購入したもの。
2001年6〜7月、ケルンでのライヴ録音。同じ作曲家のパッサカリアをフィルアップ。
 
ルドルフ・コーリッシュ(Vn) パウル・バドゥラ・スコダ(P)
シューベルト;幻想曲 ほか(Archiphon)
幻想曲の未架蔵音源を見つけたからには買わざるべからず。
コーリッシュは、自分の姓を冠した弦楽四重奏団を運営し、現代音楽演奏で(も)活躍した人だが、シェーンベルクの義兄としても有名。
もっとも十二音音楽の創始者は1874年生れ、ヴァイオリニストは1896年生れだから、親子ほどにも歳が違う。シェーンベルクがコーリッシュの妹ゲルトルートと結婚(再婚)したのは50歳の時だったのである。
当盤は1966年5月9日に、アメリカ・ウィスコンシンのマディソン大学で録音されたもの。70歳のヴァイオリニストの演奏ということになる。なるほど、音にも少し衰えが聴かれるようだ。
Vnソナチネ第3番 D.408Vnソナタ イ長調 D.162をカプリング。
 
ラインホルト・ブール(Vc) ラヤ・ビルゲール(P)
ヴィエルヌ;Vcソナタ & ラロ;Vcソナタ ほか(仏CALLIOPE、LP)
ヴィエルヌのチェロ・ソナタは好きな曲で、CDを捜しては買ってきたが、LP期のCALLIOPEに録音があったとは知らなかった。
某オークションに出ていたのを見て驚喜し、落札したもの。
チェリストは1933年マンハイム生れ、マイナルディに学んだようだ。1968年以降、バイエルン放送響の首席奏者を勤めたとのこと。
ピアニストの姓名は原綴 Raya Birguer 、発音表記には自信がない。
標記2曲のほか、ショーソン;小品 op.39をフィルアップ、1972年1月にパリのノートルダム・リバン教会で録音されたもの。
 

2月17日(火): 

 

エマニュエル・クリヴィヌ(指揮) リヨン国立管
ベルリオーズ;幻想交響曲 ほか(DENON)
昨年来、クリヴィヌの指揮盤を蒐集してきたが、抜け落ちていた幻想が某オークションに出品されていたので落札したもの。
王の狩と嵐(歌劇「トロイアの人々」より)をフィルアップ。
1993年7月、リヨンでの録音。
 

2月16日(月): 

 

ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮) ウィーン響
メンデルスゾーン;交響曲第4番「イタリア」 ほか(CALIG)
フェドセーエフの音盤はあれこれ購入してきたが、彼がメンデルスゾーンをどう料理しているのか、少々怖い気がして(笑)、この盤はこれまで買わずにいた。
某オークションに出品されたのを見て、そろそろ入手しておこうかと思い落札したもの。
ちょっと聴いてみたが、終楽章のサルタレッロなど、ちょっとチャイコフスキーがかっているような感じだ(笑)。
ベルリオーズ;序曲「ローマの謝肉祭」チャイコフスキー;イタリア奇想曲をカプリング。
1995年1月、ウィーン楽友協会大ホールでのライヴ録音。 とウィーン響は、一昨年のウィーン旅行で実演に接したこともあり、
 
ジャン・クロード・ペネティエ(P) ミシェル・ルティエク(Cl) ジャン・ジャック・カントロフ(指揮) オーヴェルニュ管
モーツァルト;P協第27番・Cl協(LYRINX)
カントロフの指揮盤が某オークションに出品されていたので落札したもの。
Cl協の独奏者は、いつも表記に困る Michel Lethiec 。とりあえず、「ミシェル・ルティエク」としておくが、自信はない。
1990年11月の録音。
 

2月15日(日): 

 

マグダレーナ・バレラ(Hp) ジョゼプ・ポンス(指揮) グラナダ市立管
ヒナステラ;バレエ組曲「エスタンシア」・Hp協 ほか(HMF)
好きな作曲家ヒナステラの新譜が出ていたので購入。
曲目的には非常に一般的なヒナステラ・アルバムで、標記2曲に協奏的変奏曲 op.23序曲「クリオージョのファウスト」 op.9をカプリングしている。
2002年2月、グラナダのマヌエル・デ・ファリャ・オーディトリアムでの録音。
なお、オーケストラには公式Webpageがある。
 
カイヤ・サーリケットゥ(Vn) テッポ・コイヴィスト(P)
シベリウス;Vn作品集(ALBA)
シベリウスに馴染みの薄い人にとって、この作曲家には「晦渋」というイメージがあるようなのだが、彼が元来学んだ楽器であるヴァイオリンのための小品には、実に愛らしいメロディを持つ佳品が多く、ぜひ広く演奏され聴かれてほしいと願っている。
サーリケットゥは、以前、FINLANDIAレーベルからop.81・106・115・116等の後期Vn作品集をリリースしているが、今回はop.77〜80の4作品を中心に録音している。即ち、
ロマンスとエピローグ op.2(それぞれ初版も録音)
愛の情景 op.71(劇音楽「スカラムーシュ」から)
2つの厳粛な旋律 op.77
4つの小品 op.78(第2曲「ロマンス」が有名)
6つの小品 op.79
ソナチネ op.80
2001年6月、フィンランド・ミッケリのマルッティ・タルヴェラ・ホールでの録音。
 

 音盤狂昔録平成16年1月分を追加。


2月14日(土): 長らく更新が滞っておりましたが、ようやく住まいの片付けも山を越え(書籍音盤の再配列等まだまだ作業は残っていますが)、この間の日録を執筆いたしました。
 今度のマンションには宅配ボックスが備えられており、留守中でも受領できるので助かります。

 

ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn) エサ・ペッカ・サロネン(指揮) ロサンジェルス・フィル
バルトーク;Vn協第2番 & ストラヴィンスキー;Vn協(Philips)
サロネンのストラヴィンスキーは春の祭典にせよペトルーシュカにせよ格好良くて大好きなのだから、この盤も早々に購入していて不思議ではないのだが、発売当時はムローヴァを敬遠していたので見送っていた。
このところムローヴァを集め出したので、これもそろそろと思ったら、意外に店頭から姿を消している(輸入盤)。
幸い某オークションに安価で出品されたので落札したもの。
1997年5月の録音。
ブックレットに既発売盤の一覧が掲載されているが、ジャケット写真が並ぶと彼女の変貌ぶりが一目瞭然、なかなか興味深い。
 
ベルンハルト・パウムガルトナー(指揮) バーゼル響
モーツァルト;交響曲第30番・セレナードK.100 ほか(瑞EX LIBRIS、LP)
パウムガルトナーのモーツァルトには独特の愉悦感・生命感が備わっていて、かねてから斉諧生の高く評価するところである。
珍しくスイスの団体を指揮したLPが某オークションに出品されていたので落札した。
1967年、バーゼル・バルヒュッセル教会でのサマーコンサートのライヴ録音で、指揮者登場の拍手から収録されている。
交響曲が終わって拍手、指揮者がアンコールの曲目を告げて一くさり喋り(ドイツ語なのでよく聞き取れないが作曲当時の演奏習慣についてであろうか)、行進曲K.335-1が演奏されている。
 
ベルンハルト・パウムガルトナー(指揮) カメラータ・アカデミカ・モーツァルテウム・ザルツブルク
モーツァルト;歌劇「イドメネオ」のバレエ音楽(蘭Philips、LP)
更新執筆中にArs Antiquaからの荷物が届いた。オーダーから1週間と経っておらず、こんなに早いのは初めてである。
上記の交響曲同様、この指揮者のモーツァルト蒐集として購入したもの。
1956年の作曲家生誕200年を記念したシリーズの1枚らしい。かなり大規模な企画だったようで、ジャケット裏面にはパウムガルトナーが担当した何枚かのLPが紹介されており、これらもいずれ入手せねば…と思わされる(危)。
 
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) フェスティヴァル響 ほか
R・コルサコフ;スペイン奇想曲・熊蜂の飛行 ほか(蘭CBS、LP)
イッセルシュテット・ディスコグラフィに情報のみ掲載していたLPがArs Antiquaのカタログに出ており、オーダーしたところ入手することができた。
どうにも怪しい音盤で、ジャケット裏面に並んだシリーズもののジャケット写真を見ると、VOX音源の横流しのような気がしないでもない。
一応ステレオ録音で、レーベルにはマルP1971年と表記されている。
 
エディト・ヴォルカルト(Vn) ベルギー室内管 ほか
ヴィヴァルディ;Vn協集(白DECCA、LP)
ヴォルカルトは1949年ゲント生れ、1971年のエリーザベト王妃国際コンクールに入賞して、ベルギー楽派のヴァイオリニストの正嫡と期待された人。
このLPに収録された4曲中、2曲で独奏に起用されているのも、ベルギー楽壇の輿望を担っていたことの現れであったろう。
彼女が演奏しているのは、ト短調 op.12-1イ短調 op.3-6
それ以外のイ短調 op.3-8変ロ長調 op.3-10は、オーケストラのメンバーによる。
録音年月は明記されていないが、マルPは1973年と表記されている。
 
サシュコ・ガヴリーロフ(Vn) ピエール・コロンボ(指揮) ジュネーヴ放送響 ほか
ハイドン;Vn協 ほか(瑞GID、LP)
現代音楽演奏に優れた人は古典の演奏でも素晴らしい…とは、中古音盤堂奥座敷で同人・野々村さんからお教えいただいた金言。
ロスバウトの指揮などが明証であろうが、このガヴリーロフ教授も好例と言えよう。
ずっと蒐集しているが、未架蔵のハイドン;ト長調協奏曲がArs Antiquaのカタログに出ていたのでオーダーしたもの。GIDとは仏語圏でのコンサート・ホール・レーベルの呼称である。
現品はモノラル音源だが、録音データやステレオ盤の有無等は未詳。
イザベル・ネフ(Cem)によるCem協 ニ長調をカプリング。
 
エヴァ・グローバン(Vn) テオドール・パラスキヴェスコ(P)
シューマン;Vnソナタ第1・2番(蘭CBS、LP)
シューマンの第2ソナタが好きなのだが、録音が比較的少なく、見れば買うようにしている。
某オークションに未架蔵盤が出品されていたので落札したもの。
ジャケット表に「デビュー・レコーディング」と記されているわりには、ヴァイオリニストの略歴などが何も書かれていない。
Webで少し検索してみたところ、ラトヴィア・リガ生れ、ヤンケレヴィチゴールトベルクに学んだという。現在はバルセロナに住んで教職を中心に活動しているような感じだ。
1985年5月にパリでデジタル録音されたもので、CDも出ていたようだが斉諧生は見かけたことがない。
マルP・マルCが、レコード会社ではなく、本人の名前になっているので、もしかしたら自主製作盤に近いものかもしれない。
 
クララ・ボナルディ(Vn) シルヴェーヌ・ビリエール(P)
シューマン;Vnソナタ第1・2番(仏HMF、LP)
上記グローバン盤同様、シューマンのニ短調ソナタ蒐集の一環としてArs Antiquaにオーダーしたもの。
サンプル盤か何かだったのか、簡素なジャケットに収められているだけで、録音データ等は未詳。マルPは1979年。
 
アレス・ラマッセ(Vc) ダリオ・ホヴァラ(P)
サン・サーンス;Vcソナタ第1番 & ラフマニノフ;Vcソナタ(仏FORLANE、LP)
少し前にフォーレ;VcソナタのCDを入手したラマッセのラフマニノフがArs Antiquaのカタログに出ていたのでオーダーしたもの。
1982年6月、パリでの録音。
 
リヒャルト・メッツラー(P)
ルクー;P作品集(白ALPHA、LP)
ルクーの未架蔵音源がArs Antiquaのカタログに出ていたのでオーダーしたもの。
Pソナタ子守歌四声のフーガ3つの小品を演奏している。
ルクーのピアノ作品は、いずれも録音が少ない上、四声のフーガは斉諧生の知る限り唯一の音盤。
貴重なLPを入手できた幸運を喜びたい。
録音データは明記されていないが、マルPは1977年と表記されている。
 

2月13日(金): 

 久々に音盤屋廻り。

クルト・ザンデルリンク(指揮) フランス国立管
ショスタコーヴィッチ;交響曲第10番(naïve)
いつも素晴らしい演奏を聴かせてくれるザンデルリンクのショスタコーヴィッチ、フランス国立管とのライヴが出るというので楽しみにしていたところ、ようやく店頭に並んだので購入。
1939年、当時ソ連に移住していた指揮者が、初演後間もない第6交響曲を演奏して以来、作曲者が亡くなるまで、親交を結んでいたという。
全15曲の録音は揃っていないようだが、この曲にはベルリン響とのスタジオ録音(1977年)も残されている。
当盤は1978年1月8日、シャンゼリゼ劇場での演奏会を収録したもの。INAの正規音源である。音質も極めて優秀。
 
ベルトラン・ド・ビリー(指揮) ウィーン放送響
フランス管弦楽曲集(OEHMS)
先日来、新譜コーナーで見かけながら、この間までルーセル;蜘蛛の饗宴を収録しているのに気づかなかったのは迂闊。
短い方の「交響的断章」版なのが残念だが、愛惜佳曲書に掲げた曲ゆえ、買わざるべからず。
茫洋とした面相が多少不安なこの指揮者は、1965年パリ生れ。コロンヌ管ピエール・デルヴォーのアシスタントを務めたというから、期待できるかもしれない。
その後はヨーロッパの歌劇場を中心に活躍していたが、2002年秋からウィーン放送響の首席指揮者・芸術監督に就任している。
ルーセル以外ではビゼー;組曲「カルメン」フォーレ;組曲「マスクとベルガマスク」ドビュッシー;牧神の午後への前奏曲ラヴェル;亡き王女のためのパヴァーヌを収録している。
2003年1月の録音。
 

2月12日(木): 

 

アレクサンダー・ギブソン(指揮) スコットランド・ナショナル管
ラフマニノフ;交響曲第2番(CHANDOS)
シベリウス演奏が素晴らしく、いつか立伝したいと思っている「逸匠」ギブソンの、あまり見かけないCDが某オークションに出品されていたので落札してみた。
1980年5月、CHANDOSレーベル初期のデジタル録音である。「完全版(Complete Version)」と銘打ってあるのは、当時、この曲に関してはカットする方が一般的だったせいだろうか。
なお、この指揮者についてはファン・ページがあるので、参照されたい。
 
千住真理子(Vn) ローレンス・フォスター(指揮) イギリス室内管
モーツァルト;Vn協第4・5番(VICTOR)
千住さんのCDとしては初期のものになるモーツァルト(1987年9〜10月録音)。
この後にリリースされた第1〜3番(1991年録音)は既に架蔵しているが、こちらは長く買いそびれていた。
どうも片方だけ持っているというのは落ち着かないもので(笑)、いずれ入手をと気に懸けていたところ、某オークションに安価で出品されたのを気に落札した。
 

2月7日(土): 

 

ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob) ロルフ・ケーネン(P)
「超絶のコロラトゥーラ・オーボエ」(DENON)
シェレンベルガーの美音は天下一品、空前絶後ではなかろうかと思う時がある。
最近は不調という噂も耳にするが、以前の録音はぜひ聴いてみたいと願っている。
1985年11月に東京のバリオ・ホールで収録された、19世紀頃のヴィルトゥオーゾ作品を収めた盤が某オークションに出品されていたので落札してみた。
ラリエ;「ヴェニスの謝肉祭」による序奏と変奏
ポンキエッリ;カプリッチョ
イヴォン;イングリッシュ・ホルン・ソナタ
パスクッリ;「シチリアの晩祷」のモチーフによる大協奏曲
と、「ジョコンダ」の作曲家以外は無名のOb奏者ばかり。
 

2月6日(金): 

 

小澤征爾(指揮) 京都市響
交響的三部作「京都」(京都信用金庫)
中古音盤屋で掘り出し物。
小澤と京都市響の共演は珍しいし、録音はこの1点のみではなかろうか。
京都信用金庫が創立60周年を記念して、3人の作曲家に「京都」をテーマに新作を委嘱したもの。すなわち、
武満徹;夢窓
トリスタン・ミュライユ;シヤージュ(航跡)
マリー・シェーファー;香を聞く
が完成した。
1985年9月、三部作として京都会館(9日)・昭和女子大人見記念講堂(10日)で世界初演が行われたが、これは10日のライヴ録音である。
本来なら本拠地での録音を残すべきところだろうが、京都会館大ホールの音響は悪名高く、この選択はやむを得ないところだろう(今なら京都コンサートホールで問題ないが)。
斉諧生は残念ながら初演の会場に居合わせることができなかったが、中ではシェーファー作品が、演奏に先立ち香炉が指揮者から楽員に廻され、演奏者が聞香を共同体験してから音を出す、という趣向が新聞紙上を賑わしたのを記憶している。
3曲のうち、武満作品は小学館の全集に収録されているが、他はこの盤でしか聴けないはず。
京都市響の貴重な音源ゆえ、しかも格安だったのに吃驚しながら購入した。
 
ウート・ウーギ(Vn) サンタ・チェチリア室内管
モーツァルト;Vn協第1〜3番(RCA)
先だってN響に客演して声望を高めたウーギ、彼の美音は以前から評価しているところだが、このモーツァルトは、うっかり見落としていた(第4・5番は架蔵済み)。
某オークションに出品されたのを見て気がつき、落札したもの。
1985年9月、ローマでの録音。
オーケストラのVcパートに、林俊昭氏@デュオ・ハヤシの名が見える。
 
アレクサンドル・ルーディン(Vc、P、指揮) ムジカ・ヴィヴァ室内管
ハイドン;Vc協第1・2番 & P協(MANDALA)
先月のミラーズ・フェスティヴァルで感心したルーディン、中古音盤屋でハイドンを見かけた気がするので、どこの店だったか記憶を探っていたのだが、ようやく再発見して購入。
オーケストラは彼の手兵、P協ニ長調も独奏して、多芸多才なところを披露している。
1990年、モスクワでの録音。
 
ピーター・ドノホー(P) ルドルフ・バルシャイ(指揮) ボーンマス市響 ほか
チャイコフスキー;P協全集(EMI)
CD2枚組に3つの協奏曲と協奏的幻想曲が収録されている。
このうち第2番第2楽章ナイジェル・ケネディ(Vn)とスティーヴン・イッサーリス(Vc)が共演しており、前にLPを入手していた。
1986〜89年のデジタル録音なのでCDで架蔵したいと思っていたところ、某オークションに出品されたので落札したもの。
もっとも、落札してから、廉価2枚組で再発売されていたのに気づき、頭を掻いた。
 

2月5日(木): 

 

ポール・ホーガン(語り) イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) パリ管
プロコフィエフ;ピーターと狼 & ブリテン;青少年のための管弦楽入門(EMI)
マルケヴィッチの録音の中で、最も息長く販売されているのは、この2作品(1969年録音)ではあるまいか。
各国のEMIが、それぞれ人気俳優をナレーターとしてリミックスしており、日本での初出時には栗原小巻が起用されていた。
これはオーストラリアEMIが、1976年に人気タレントポール・ホーガンで製作した音源。
彼が映画「クロコダイル・ダンディ」(1986年)で世界的な人気を博したのを機に、アメリカでCD化されたものらしい。
マルケヴィッチの音盤蒐集の一環として、Ars Antiquaにオーダーしたもの。
 
ヤーノシュ・ローラ(指揮) フランツ・リスト室内管
バルトーク;弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽 & ディヴェルティメント(Hungaroton)
この2曲のカプリング、しかも好きな団体の未架蔵盤ゆえ、是も非もなく購入。
ブックレットには1983年の録音と記載されているが、彼らには1992年の新録音もある(HMF-QUINTANA、架蔵済み)。
出張から帰宅する道すがら立ち寄った大阪・日本橋の中古音盤屋での収穫の一つ。
 
デーネシュ・コヴァーチュ(Vn) ほか
ヴィヴァルディ;Vnソナタ集(Hungaroton)
このところ蒐集を心懸けているハンガリーのヴァイオリニスト、コヴァーチュのCDを中古音盤屋で発見、即購入。
コヴァーチュは1930年生れ、1951〜60年にハンガリー国立管のコンサートマスターを務め、1955年にカール・フレッシュ・コンクールで優勝している。
op.2から第1・2・4・6・8・9・11・12番の8曲を収めており、録音は1967年とのこと。
通奏低音はヤーノシュ・シェベシュチェーン(Cem)・マリア・フランク(Vc)が共演している。
このヴァイオリニストのLPをArs Antiquaあたりのカタログで見つけてオーダーするのだが、いつも売り切れ。
その道では知られた名手ということなのだろう。
 
江藤俊哉(Vn) ヴァルデマール・デーリング(Cem)
ヘンデル;Vnソナタ全集(CAMERATA)
昨年入手したバッハ;無伴奏で独奏者としての江藤氏を再発見した。
中古音盤屋でヘンデル集を発見したので購入。
この曲集の成立については、T.S.さんのページが参考になり、演奏評も充実している。
1982年8月、本庄文化会館での録音。
 
ベルンハルト・パウムガルトナー(指揮) カメラータ・アカデミカ・モーツァルテウム・ザルツブルク ほか
モーツァルト;交響曲第29番 ほか(独Opera、LP)
パウムガルトナーのモーツァルトには独特の愉悦感・生命感が備わっていて、かねてから斉諧生の高く評価するところである。
未架蔵の29番が、Ars Antiquaのカタログに安価で出ていたのでオーダーしたもの。
おそらく再発盤であろうか、片面はハンス・シュタットルマイヤー(指揮) ミュンヘン室内管によるシュターミツ;交響曲 イ長調
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) コンセール・ラムルー管
ベルリオーズ;幻想交響曲(独DGG、LP)
「幻想」のステレオ再録音盤(1961年)で、早くからCD化もされたマルケヴィッチの代表盤の一つであるが、輸入盤LPでは架蔵していなかったもの。
Ars Antiquaのカタログに安価で出ていたのでオーダーしたもの。
 
ポール・パレー(指揮) デトロイト響
デュカス;交響詩「魔法使いの弟子」 & フォーレ;組曲「ペレアスとメリザンド」 & ルーセル;バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」(米Mercury、LP)
この盤は、パレーの録音の中でも特に好きな部類に属する。50年代アメリカの良さが出た秀逸なジャケット・デザインも好ましい。
もちろん以前から架蔵してるが、バーゲンか何かで買ったもので盤質があまりよろしくない。
Ars Antiquaのカタログに安価なものが出ており、改善を期待してオーダーしたもの。
グルーヴガード(縁の盛上り)がないフラット盤なので、架蔵品よりも古いプレスだと思われる。
 
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P) ベルンハルト・パウムガルトナー(指揮) カメラータ・アカデミカ・モーツァルテウム・ザルツブルク
モーツァルト;P協第20・23番(独BACCAROLA、LP)
これもパウムガルトナーのモーツァルトということでArs Antiquaにオーダーしたもの。
独奏者も、知る人ぞ知る名女流。この他にチャイコフスキーの録音もあったはずだが、斉諧生は架蔵していない。
ステレオ録音だが、収録データは不詳。
 
キジアーナ五重奏団
フランク;P五重奏曲(英DECCA、LP)
この曲は見れば買うようにしているところ、未架蔵の演奏が某オークションに出品されたので落札したもの。
見るからに古そうなジャケットとレーベルのモノラル盤。
演奏者にリカルド・ブレンゴラ(Vn)、セルジオ・ロレンツィ(P)と、和波孝禧氏の著書で読んだことのある名前が並んでいる。たしかキジアーナ音楽院のサマーコースか何かでレッスンを受けたという話で、特にピアニストには敬愛を捧げ共演もしているはずである。
 
デーネシュ・コヴァーチュ(Vn) ほか
コレッリ;Vnソナタ集(蘭FIDELIO、LP)
このところ蒐集を心懸けているハンガリーのヴァイオリニスト、コヴァーチュのLPをArs Antiquaにオーダーしたもの。
コレッリのop.5のうち前半6曲を収めている。後半6曲の録音があるかどうかは不詳。
通奏低音はヤーノシュ・シェベシュチェーン(Cem)・エデ・バンダ(Vc)が共演している。
録音年月は明記されていない。Hungaroton音源のライセンスを得て標記レーベルが発売したもの。コヴァーチュのLPは売り切れていることが多いが、オリジナルでないから手に入ったのかもしれない。
 
ポール・パレー(指揮) コロンヌ管
ムソルグスキー(R・コルサコフ編);禿山の一夜(米COLUMBIA、SP)
Ars Antiquaのカタログで発見、SP盤に手を出すことは控えているのだが、パレーとあらば指をくわえてはいられない。(汗)
音源としてはLYSからCD覆刻されたもののはずだが、見比べてみてオーケストラ名が違うので、ハッとした。
当盤には標記のようにコロンヌ管とあるが、CDではピエルネ管とされている。
Mousnierのディスコグラフィでもコロンヌ管となっているので、おそらくLYSの誤記だと思われるが、万一ということがあるので安心できない。いずれきっちり比較試聴して確認したい。
 
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) ベルリン・フィル ほか
ダルベール;歌劇「低地」(抜粋)(独TELEFUNKEN、SP)
これもArs Antiquaのカタログに出ていたもの。ここのシステムとして、SPが入ると途端に送料が高くなるので、パレーだけでは勿体ないと思い、併せてオーダーしてみた。
SP1枚の両面に抜粋した短縮版で、ペーター・アンダース(Ten)ほかが歌っている。
 

2月4日(水): 

 

ネーメ・ヤルヴィ(指揮) 日本フィル ほか
シベリウス;交響曲第2番 ほか(日本フィル自主製作)
ヤルヴィのシベリウス録音!
日フィルが一昨年に創立45周年で行ったヨーロッパ演奏旅行でのライヴで、友の会員あたりに頒布されたCDであろうか。
収録順に、曲目・演奏者・演奏データを掲げる。
芥川也寸志;弦楽のためのトリプティク(小林研一郎、2002年3月18日、ミュンヘン・ガスタイク)
シベリウス;交響曲第2番(ヤルヴィ、2002年3月20日、タリン・エストニアンホール)
小林研一郎;パッサカリアより「夏祭り」(作曲者自演、2002年3月22日、タリン・エストニアンホール)
エルガー;愛の挨拶(ヤルヴィ、2002年3月20日、タリン・エストニアンホール)
最後の2つはアンコールの曲目であろうが、せっかくヤルヴィを担いで行ったからには、エストニアの作品を採り上げた方が良かったろうに…と思わずにはいられない。
某オークションで落札したもの。
 
エミール・ナウモフ(P) ベルナール・カルメル(指揮) アンサンブル・オーケストラ・ド・パリ
バッハ;ブランデンブルク協第5番 & モーツァルト;P協第23番 ほか(SALLE PLEYEL)
ナディア・ブーランジェに学んだ縁からだろう、リリー・ブーランジェを録音してくれているナウモフのライヴCDが某オークションに出品されていたので落札。
1988年6月21日にサル・プレイエルでライヴ録音されたもので、演奏会なりCDの製作なりにクレディ・リヨネ(リヨン銀行)グループのバックアップがあった模様(説明は書いてあるが仏語だけなので読めない)。
2枚組の内容を収録順に挙げると、
ロッシーニ;序曲「絹のきざはし」
モーツァルト;Fg協(独奏;キャサリン・マルケイザイ)
モーツァルト;P協第23番(独奏;ナウモフ)
バッハ;ブランデンブルク協第5番(独奏;ナウモフ、オリヴィエ・シャルリエ(Vn)、アンドレア・グリミネッリ(Fl))
ナウモフ;十重奏曲
ストラヴィンスキー(ナウモフ編);バレエ音楽「火の鳥」抜粋(「カスチェイ王の踊り〜子守歌〜フィナーレ」、P独奏)
という、何とも雑多な取り合わせになっている。
 

2月3日(火): 

 

パスキエ・トリオ
モーツァルト;ディヴェルティメント K.563(ERATO)
昨日の記事で紹介した奧座敷同人 2003年の5盤には同人各位の魅力的なセレクションが並んでおり、聴いてみたいものばかりであるが、未架蔵の音盤から2点を購入。両方とも工藤さんの記事から。
これは5盤の選には漏れたものだが、「入れるかどうか、最後まで迷った」として、
音色のブレンド具合、自然な音楽の息遣い、いずれをとっても非の打ち所がない。音楽的なバランスの良さは理想的。まさに、名曲の名演。
と讃辞を贈っておられる。
K.563は気になっている曲であり、この機会にと購入したもの。
演奏者はジャン(Vn)、ピエール(Va)、エティエンヌ(Vc)のパスキエ三兄弟。
なお、現在活躍しているレジス(Vn)・ブルーノ(Va)の兄弟は、ピエールの息子に当たる。
1960年頃の録音。
 
ボロディンQ
ショスタコーヴィッチ;弦楽四重奏曲第1〜13番(CHANDOS)
これは工藤さんが「2003年最大の収穫」として第1席に推された4枚組。
これを弦楽四重奏芸術の最高峰と呼ぶことに、僕はいささかの躊躇も感じない。表面的に聴き流そうといかに努力しても、作品の持つ切実な内容に縛り付けられてしまう。こういう音楽を前にして陳腐な言葉を並べることこそ、愚の骨頂。ただ黙って耳を傾けたい。本当に、本当に凄い音楽。
ここまで絶讃されれば買わずにいられない。
ボロディンQの第1Vnが創設メンバーのロスティスラフ・ドゥビンスキーであった頃の録音で、彼が亡命したために、それ以降に作曲された第14・15番を欠いている。
(その後、新メンバーのミハイル・コペルマンを据えて、15番までの全集録音が完成された。)
 

2月2日(月): 恒例となっている中古音盤堂奥座敷奧座敷同人 2003年の5盤が公開された。同人のうち5名が寄稿しており、それぞれ個性的なセレクションとなっているので、ぜひ御一読いただきたい。
 
 ところで、先月末に転居し、まだ整理がすんでおりませんので、当分、更新が滞るかもしれませんが、御容赦くださいませ。<(_ _)>

 

ジョン・バルビローリ(指揮) ベルリン・フィル
マーラー;交響曲第6番(TESTAMENT)
バルビローリとベルリン・フィルのマーラーといえば、第9番のレコードがあり、実演で感激した楽員たちの強い希望で録音が実現したという逸話が有名である(演奏会は1963年1月、録音は翌年)。
両者の共演はその後も続き、1965年に第2番が、1966年に、この第6番が演奏された。
同じプログラム(モーツァルト;交響曲第34番とマーラー)が2日間続けられたうちの初日、1月13日の録音が当盤ということである。
マーラーの交響曲の中でも好きな第6番ゆえ、ぜひ聴かねばと購入したもの。
モノラルながら非常に優れた音質で、マーラーの音楽を十分味わうことができる。
1969年3月に共演したという第3番も、ぜひ発売してもらいたいものである。
 
コリン・デイヴィス(指揮) ロンドン響
シベリウス;交響曲第3・7番(LSO自主製作)
デイヴィスはモーツァルトベルリオーズの演奏で世に出た指揮者だが、シベリウスも余程好きなのか、過去にボストン響(Philips)、ロンドン響(BMG)と2回の全集録音を完成させている。
そこへ来て、このほど、2003年9〜10月のライヴという3度目の録音が登場した。
偏愛の第3番と後期交響曲の組合せ、買わざるべからずである。
公式Webpageでは第5・6番の発売も予告されており、全集に発展する可能性が高そうだ。
 
キリル・コンドラシン(指揮) モスクワ・フィル
ショスタコーヴィッチ;交響曲第13番「バビ・ヤール」(BMG)
このところ旧ソ連MELODYA音源が見知らぬレーベルから再発され店頭を賑わせているが(いったいどうなっているのだろう)、コンドラシンのショスタコーヴィッチ全集は、BMG盤が安く出回ったときに数枚を入手した。
買い漏らしたうち、第13番が中古音盤屋で安く出ていたので購入。
いつも引用させていただく工藤さんの評では、
テンポから音色に至るまで、あらゆる要素に全て納得させられる。録音の悪さまでもがこの音楽に欠かざる要素であるように聴こえてくる。全ての音に強烈な意志と魂が込められ、聴き手に無意識でいることを許さない。この作品の持つ恐ろしさ、強さ、美しさが完璧に表現されている。全身全霊を込めたエイゼンの独唱も凄いが、男声合唱の素晴らしさも特筆に値する。時に絶叫と言ってよい歌唱でありながら決して音楽性を失わない。ショスタコーヴィチ・ファンのみならず、全人類必聴の名盤である。
と、これ以上はない絶讃の辞を捧げておられる。
1967年の録音。
 
セント・ルークス室内アンサンブル
バッハ;ブランデンブルク協(全曲)(セント・ルークス管自主製作)
例えばマッケラスとのハイドン(Telarc)など、ひところメジャーレーベルに用いられていたセント・ルークス管、このところ新譜を見かけないように思う。
先日、ミネソタ管の自主製作盤を買ったPublic Radio Music Sourceで、このCD2枚組を見かけ、ブランデンブルク協ならばと、オーダーしてみたもの。
上記のオーケストラ公式Webpageからもオンラインで買えるようで、ラニクルズとのモーツァルト;交響曲第39・41番も掲載されている。
2002年1月と2003年9月にニューヨークで録音されたもの、各曲の独奏も全て楽員による。
 
アンヌ・ガスティネル(Vc) ジャスティン・ブラウン(指揮) バーミンガム市響
エルガー;Vc協 & バーバー;Vc協(naïve)
先だって既発の協奏曲集を買ったガスティネル、新録音が出ていたので購入。なんといっても「女性チェリストが弾いたエルガー」は聴き逃せない。
またバーバー作品とのカプリングは一興、なるほどという気もする。
指揮者はイギリスの俊英、昨年11月に東京フィルに客演したとのこと。
 
ジェラール・プーレ(Vn) イタマール・ゴラン(P)
ブラームス;Vnソナタ第1〜3番(ARION)
毎春、京都フランス音楽アカデミーで名演を聴かせてくれるプーレの新録音が出てきたので購入。
2003年2月、パリで録音されたもの。
なお、プーレは今年の上記アカデミーにも参加し、京都と横浜でプーランク;Vnソナタヴィエルヌ;P五重奏曲を演奏する予定、非常に楽しみである。
 
アリアドネ・ダスカラキス(Vn) ログリット・イシャイ(P)
フォーレ;Vnソナタ第1・2番 ほか(CARPE DIEM)
ダスカラキスは、以前リサイタル盤をJPCから買った。シモン・ゴールトベルクに師事した経歴から来るのか、清潔な音楽が印象に残っている。
かなりマイナーなレーベルだと思っていたが、輸入代理店ができたのか、店頭に新譜が入荷していたので購入してみた。
ヴァイオリニストは1856年製のヴィヨーム、ピアニストは1900年頃のエラールと、歴史的な楽器を使用し、2000年7月にベルリンで録音されたもの。
ロマンス op.28をフィルアップ。
 
藤川真弓(Vn) 清水由香里(P)
ブラームス;Vnソナタ 変ホ長調 & ウォルトン;Vnソナタ ほか(MITTENWALD)
藤川さんというと、1970年のチャイコフスキー・コンクールでの入賞後に東芝EMIでモーツァルト;Vn協第3・5番ベートーヴェン;Vnソナタ第9番「クロイツェル」、1980年頃にDECCAでモーツァルト;Vn協全集(付けはヴァルター・ヴェラー(指揮) ロイヤル・フィル第6・7番も含んでいた)を録音したのが記憶に残っている。
このCDは2002年11月16日にトッパン・ホールで行われた、久しぶりの日本公演を完全収録したもので、2枚組になっている。
ブラームス;Vnソナタ 変ホ長調(Clソナタ op.120-1の作曲者自身による編曲)
ウォルトン;Vnソナタ(作曲者生誕100年記念とのこと)
を柱に、コレッリ(クライスラー編);ラ・フォリアシューマンクライスラーラフマニノフ等の小品数曲を組み合わせたプログラム。
当日の演奏を、確か中野雄氏が絶讃していた(当盤でもライナーノートを執筆)のが記憶に残っており、そのライヴ盤がMITTENWALDから出たというので、版元へメールでオーダーしたもの。
 
高橋満保子(Vn)
バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ (全曲)(VICTOR)
『レコード芸術』2月号で近藤憲一氏が紹介し、高く評価しておられたCD。
邦人ヴァイオリニストの無伴奏全曲は是非聴いてみたいものだが、店頭では見かけないので、ヴァイオリンに強いMITTENWALDならばと思ってオーダーしたもの。
高橋さんは京都生れ、上記藤川さんが2位になった1970年のチャイコフスキー・コンクール(優勝はクレーメル)に参加してディプロマ賞を授与され(よく判らない名称だ)、父オイストラフの指導を受けたとのこと。
現在は大阪を中心に活動し、2000年秋にはバッハの全曲演奏会を開催し、おそらくその成果を踏まえてであろう、2001年4〜5月に録音されたのが、このディスク。
これを書きながらソナタ第1番の前半を聴いたが、美しく、立派なバッハで感心した。
ストラディヴァリを使用しているというが、「1864年」というライナーノートの記載は誤植だろうか?
 
木野雅之(Vn)
パガニーニ;奇想曲 (全曲) ほか(SMC)
リッチギトリスに学んだ木野さんのパガニーニは是非聴いてみたいと思い、MITTENWALDにオーダーしたもの。
25曲目として、1831年頃に作曲された「別れの奇想曲」の無伴奏版(リッチ編曲、原曲はP伴奏付き)をフィルアップ。
2003年4月、秩父ミューズパーク音楽堂での録音。
 
オフェリー・ガイヤール(Vc)
バッハ;無伴奏Vc組曲第1・2・6番(ambroisie)
ガイヤールのバッハは、既に2枚組の全曲盤も発売されているが、単売の片方が中古音盤屋に格安で並んでいたので購入してみた。
パリ音楽院でフィリップ・ミュレールに学んだ後、バロック・チェロはクリストフ・コワンに師事したとのこと。ここでは勿論、ピリオド楽器で演奏し、第6番ではチェロ・ピッコロを使用している。
2000年4月の録音。
 

平成16年1月4日(日): 「作曲世家」にルクー・ディスコグラフィを追加。

平成15年8月24日(日): 倭匠列伝指揮者・宇野功芳を掲載。

平成15年8月24日(日): 50万件アクセスを記念して、ページデザインを全面改訂。

平成15年5月24日(日): 「逸匠列伝」にユッシ・ヤラスを掲載。
平成14年10月14日(祝): 「名匠列伝」にハンス・シュミット・イッセルシュテットを掲載。
平成14年5月25日(土):黄金週間中のウィーン旅行の顛末を「維納旅行記」として公開。
平成13年2月3日(土):ドメイン"www.seikaisei.com"を取得しサーバーを移転。「音盤狂日録」の過去ログを「音盤狂昔録」として公開。
平成12年9月10日(日):「提琴列伝」に、ミクローシュ・ペレーニを掲載。
平成12年1月8日(土): バッハ;無伴奏Vc組曲聴き比べを掲載。
平成11年10月24日(日): ラハティ交響楽団シベリウス・チクルス特集を掲載。
平成11年8月28日(土): 「逸匠列伝」にカール・フォン・ガラグリを掲載。
平成11年5月9日(日): 「作曲世家」にリリー・ブーランジェを追加。
平成10年5月5日(祝): 「作曲世家」にステーンハンマルを掲載。
平成10年2月8日(日): 「逸匠列伝」にルネ・レイボヴィッツを掲載。
平成9年11月24日(休): 「名匠列伝」に、アンゲルブレシュトを追加。
平成9年9月15日(祝): 「畸匠列伝」に、マルケヴィッチを掲載。
平成9年8月24日(日): 「名匠列伝」にカザルスを追加。
平成9年8月8日(金): 『斉諧生音盤志』を公開。


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