音盤狂日録


7月31日(日)

 

ウェルナー・ヒンク(Vn) ジャスミンカ・スタンチュール(P)
ブラームス;Vnソナタ第1〜3番(カメラータ東京)
昨年秋、遠山慶子さんとのモーツァルトの実演に接し、深い感銘を受けたヒンク氏のブラームス。
第3番には同じピアニストと共演したオーマガトキ・レーベルに1997年の録音があったが(プロデュースはカメラータの井阪氏)、それも再録音されている(2001年6月)。
第1番は2002年6月、第2番は1999年12月と、時間をかけて製作されたCDとみえる。
国内盤新譜の常で、ずっと買いそびれていたところ、ミュージックフィールドに半額ほどで未開封品が出ていたので落札したもの。
鈴木秀美(Vc)
バッハ;無伴奏Vc組曲(全曲)BMG)
鈴木さんのバッハ再録音、ずっと買わねば聴かねばと思っていたところ、ミュージックフィールドに安価で出品された。
安価といっても近日中に入荷するらしい輸入盤と同程度の値付けだが、ブックレットに掲載される鈴木さんの文章もちゃんと読みたいし、未開封品という点からも割安だと判断して落札。
そのライナーノートによれば、旧録音は、録音日程が会場の教会(オランダ)の都合で1日短くなった上、近隣の騒音でしばしば中断され、とにかく時間のない中で製作されたという。
今回の録音(会場;秩父ミューズパーク音楽堂)では、じゅうぶん時間をかけ、楽器のコンディションにもじゅうぶん気を配りながら録音できたという。たしかに2004年10月31日〜11月5日・11月8〜11日と、通常のセッションよりもかなり長い日数を費やしている。
使用楽器は前回同様、アンドレア・アマティ製のチェロ(1570年頃)と、第6番では5弦のチェロ・ピッコロを使用。これも10年間弾きこみ調整を重ねて、ずいぶん違った音になっているとのこと。
ガブリエル・リバーノ(バンドネオン)
「ブエノスアイレスのバッハ」Gabriel Rivano)
家人がバンドネオンのことを調べているのを横から見ていると、バンドネオンメモランダムというページのCD紹介のページに、当盤の紹介があった。
このアルバムは全曲バッハのソロ演奏集であり、澄んだ音がとても気持ちが良い。
とのコメントに心惹かれた。
クラシック・アコーディオンによるバッハ演奏はかねて愛聴しているところ。バンドネオンではどうか、ぜひ聴いてみたいと、あちこち捜したあげくに、アルゼンチンの通販サイトTango Storeでオーダー。
カード決済、注文から1週間で到着(素晴らしい!)。1枚だけだが送料込みで2,000円強。
収録曲は、「主よ、人の望みの喜びよ」リュート組曲第3番(無伴奏Vc組曲第5番)より「サラバンド」「フーガの技法」対位法第1・8・19番など。
奏者についてはバンドネオンメモランダム
ガブリエル・リバーノは、1958年生まれのアルゼンチンのバンドネオン奏者。1930年前後に活躍したアドルフォ・ペレス(ポチョーロ)の孫にあたり、ペレスが弾いていたバンドネオンを使っている。
との紹介がある。公式ページのURLが掲載されていたが現在不通、代わりに別なWebsiteのプロフィールが見つかった。
2000(平成12)年2月の録音で、どうやら自主製作盤に近いようだ。

7月30日(土)

 

フリッツ・ライナー(指揮) シカゴ響
ドヴォルザーク;交響曲第9番「新世界より」Victor)
↓25日(月)の記事同様、ミュージックフィールドで落札したXRCD盤。
ミュンシュ・ボストン響の演奏には、まだピンと来るものがないのだが、ライナーの演奏は昔から好みに合う。
1957年11月録音。
フリッツ・ライナー(指揮) シカゴ響
R・コルサコフ;交響組曲「シェエラザード」Victor)
ミュージックフィールドで落札したXRCD盤、続く。
彼の最後の録音ハイドン;交響曲第95・101番もXRCD盤が出ないものか(これからだとSACD盤だろうか?)。
1960年2月録音。
ニコラス・チュマチェンコ(Vn)
バッハ;無伴奏Vnパルティータ第1〜3番EDELWEISS)
労作T.S.さんのWebpageを拝見して以来、ずっと捜してきたチュマチェンコのバッハ。
今年4月にソナタ集を入手、残っていたパルティータ集を、ようやくeBayで見つけ、落札したもの。
1988年、ヴェネツィアでの録音。
なお、T.S.さんの評価は
全体的に速めのテンポできびきびしており,非常に引き締まった印象を受ける好演です。 歯切れ良い奏法も印象的で,重音なども重音であることを感じさせない切れの良さがあります。
等とのこと、大いに期待したい。

7月28日(木)

 

クリスティアーネ・エディンガー(Vn) ゲルハルト・プヒェルト(P)
ブゾーニ;Vnソナタ第1・2番THROFON)
架蔵しているシマノフスキペンデレツキの協奏曲が良かった印象のあるエディンガー、ブゾーニのソナタ集が某オークションに出品されていたので落札。
これらの曲はFPZ盤もリリースされ(オーダー中)、聴き比べるのも一興か。
1984年ベルリンでの録音。
イヴァン・モニゲッティ(Vc) ヴァディム・サハロフ(P)
ベートーヴェン;Vcソナタ全集LE CHANT DU MONDE)
名前には聞き覚えがあるが、演奏を聴いたことがないチェリストのベートーヴェン全集が某オークションに出品されていた。
Webで検索してみたところ、期待できそうな感じだったので落札してみたもの。
モニゲッティは1948年ラトヴィア・リガ生まれ、ロストロポーヴィッチ等に学び、1974年のチャイコフスキー・コンクールで2位(1位はボリス・ペルガメンシチコフ)。
ソナタ5曲と変奏曲3曲を収録しており、1991年4・12月、パリで録音された。

7月26日(火)

鶴我裕子『バイオリニストは肩が凝る』(アルク出版企画)
NHK響のVn奏者による、『音楽現代』『フィルハーモニー』への連載を主体とした文集。
同種の著作は、茂木大輔氏のものをはじめ数多いが、その中では比較的「本音」に近い線で書かれている感じである。
どうもブロムシュテットスクロヴァチェフスキは嫌われ、シュタインスヴェトラーノフマタチッチなどが好まれているようだ。
Web上で見る限り、そうした著者の姿勢(たぶん楽員の平均的な反応だろう)に多少反発を覚える向きもあるようだが、斉諧生的には次の記述で著者の真摯さを評価できると思っている。
たとえば、1回しか経験していないブーレーズ。あのとき、かれのレヴェルの高さについていけない自分を痛感し、『足を引っぱって申し訳ない』と思った。目が点になったまま終わった演奏会のあとも、『あの人のお役に立てるほど、うまくなりたい」と切に思った。

 

アンドレ・プレヴィン(指揮) セントルイス響 ほか
ブリテン;シンフォニア・ダ・レクイエム ほかSony Classical)
プレヴィンとセントルイス響に録音があったとは、迂闊にも知らなかった。しかもブリテンの傑作!
eBayで見つけて仰天、よしじゅんさんのディスコグラフィで確認して、落札したもの。この曲の音盤は聴き逃すべからず。
1963年3月、セントルイスでの録音。指揮者プレヴィンの、ごく初期の仕事ということになる(上記ディスコグラフィで見る限り、指揮者としての初録音か)。
カプリングは青少年のための管弦楽入門(アンドルー・デイヴィス(指揮) ロンドン響)、「ダイバージョンズ」(レオン・フライシャー(P) 小澤征爾(指揮) ボストン響)。
various artists
「第4回日本国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門」fontec)
1989年に行われた標記コンクールの記録盤(CD2枚組)を某オークションで見つけたので落札。
第2位に諏訪内晶子(サラサーテ;カルメン幻想曲 & バルトーク;Vnソナタ第2番 ほか)、奨励賞に小林美恵(パガニーニ;奇想曲第24番)と、今では有名になった2人の演奏が収録されている。
(しかし)斉諧生の目的は、この年の第1位になったカトリーン・ショルツの演奏。
審査委員長(江藤俊哉氏)が「これで1位が決定したようなものです」とコメントしているラヴェル;Vnソナタと、バッハ;無伴奏Vnソナタ第2番が収められており、とても楽しみである。
1989年11〜12月、東京文化会館での録音。
ジョン・ファーレル(Vn) ジェイムズ・エイヴリー(P)
ルクー;Vnソナタ ほか米Orion、LP)
eBayでルクー作品の未架蔵盤を見つけ、ドキドキしながら応札。幸い競争者もなく落札できた。
ジャケット裏の記載によると、Vn奏者はアリゾナ大のヴァイオリン科教授で、カーネギー・ホールでのリサイタルをはじめ、ロサンジェルスやワシントンでのリサイタル・シリーズ、セントルイス響ほかへの客演を行っているとのこと。
フィルアップはウォーリネン;6つの小品
録音データはまったく記載されていないが、レコードの作りからすると1970年代後半くらいだろうか?

7月25日(月)

河島みどり『ムラヴィンスキーと私』(草思社)
以前ヴィターリー・フォミーン『評伝 エヴゲニー・ムラヴィンスキー』(音楽之友社)を訳された、巨匠来日時の通訳・河島さんが、今度は御自分とムラヴィンスキー夫妻との交友を軸に、指揮者の生涯を著された。
指揮者への思い入れたっぷりのところは多少割り引くとして、人となりや家庭生活は活写されており、これはこれで貴重な記録であろう。

 

ルッジェーロ・リッチ(Vn) ほか
「ヴァイオリンに捧げた人生」DYNAMIC)
以下のCD4点はミュージックフィールドで落札したもの。
リッチというVn奏者はあまり好みではないのだが(ただしフィストラーリと共演したハチャトゥリアン;Vn協は良かったという印象)、この彼の音楽人生を回顧するかのような趣のCD10枚組には、新譜で見かけたときから心惹かれた。
とはいえ市価1万円近く、ちょっと手を出しそびれていたのだが、今回その3分の1程度で落札できたのは誠に幸運と言わざるべからず。
収録曲は多岐にわたるが、おおむね1950年以前(おそらく著作権の問題だろう)と、ここ十数年以内の音源から構成されている。
古いものでは1949年頃の録音というパガニーニ;奇想曲(全曲)や1950年のチャイコフスキー;Vn協(DECCA音源、マルコム・サージェント(指揮) 新響)が目につく。
また、最近の録音も、パガニーニエルンストヴュータンサラサーテと、超絶技巧系の比較的珍しい楽曲ばかりというのがリッチらしい。
更に、1979年10月20日ニューヨークでのマルタ・アルゲリッチとのライヴ録音でフランク;Vnソナタプロコフィエフ;Vnソナタ第2番ほかが収録されている(ETCETERAからリリースされていた)。
ブックレットが通り一遍のものでしかないのは、ちょっと残念。
ヤシャ・ハイフェッツ(Vn) シャルル・ミュンシュ(指揮) ボストン響
ベートーヴェン;Vn協Victor)
上記ミュージックフィールドにXRCD盤が安価大量に出品されていた。
このシリーズの高音質は、以前入手したライナーの「田園」・「悲愴」で確認済み、あれこれ入札してみたが、やはり目を付けている人がいるもので、落札できたのは以下3点。
それでも定価なら1枚しか買えない程度の値段で、3枚入手できたのだから喜ぶべし。 SACD盤が出回ってきたので、XRCD盤は安くなっているのだろうか?
 
今から25年ほど前、クラシックを聴き始めた入り口が、メニューインとフルトヴェングラーの共演したこの曲のLP。今から思えば多少恥ずかしいことながら、カデンツァ(クライスラー作)の技巧に聴き惚れたものである。
テクニックならハイフェッツだ、というので、この演奏を購入し、えらく速いテンポに吃驚したことを思い出す。カデンツァもアウアー作に演奏者が手を加えたもので、またガッカリ。
いまだにハイフェッツには少し阻隔感があるのは、これがトラウマになっているのかもしれない。
とはいえ名盤には違いないので、CDでも架蔵しているが、より良いマスタリングで聴きたいと落札したもの。
1955年11月、ボストンのシンフォニー・ホールでの録音。
ヘンリク・シェリング(Vn) ピエール・モントゥー(指揮) ロンドン響
ブラームス;Vn協Victor)
シェリングの、またモントゥーの名演として、またケネス・ウィルキンソンによる録音として、著名なわりには不遇だった音盤。Philipsに再録音(ドラティ)、再々録音(ハイティンク)があるせいだろうか。
斉諧生的には、モントゥーの数少ないブラームス正規録音として見逃せない。
CDは架蔵しているが(ジャケット表紙に蝶々をあしらったBMGの廉価盤シリーズ)、デッカ秘蔵のオリジナル・マスターテープから入念に覆刻したという当盤は、新譜で出たときから垂涎、落札せずにはおれないものである。
1958年6月、ロンドンのキングズウェイ・ホールでの録音。
エミール・ギレリス(P) フリッツ・ライナー(指揮) シカゴ響
ブラームス;P協第2番Victor)
福永陽一郎氏が、音盤店の店頭に流れていた当盤(もちろんLP時代)を聴いて
目的もなくブラブラしていた私の耳に、突如、素晴らしいピアノのカデンツァが、光の玉をはじき出すようにいっぱいになった。
のちのヨッフムの指揮で入れた再録音より見事な、すくなくとも導入のカデンツァの部分では、さっそうと輝かしい技巧を披露している。
と書いておられる(引用は『続・私のレコード棚から』音楽之友社)。
これもCD初期に購入しているのだが、やはりよりよい音質で聴きたいと落札したもの。
第3楽章の独奏チェロの奏者名がクレジットされており(架蔵盤には無い)、なんとヤーノシュ・シュタルケル。彼のバイオでは1958年にシカゴ響辞任とあるので、在籍最末期の演奏ということになる。
1958年2月、シカゴのオーケストラ・ホールでの録音。
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) モンテ・カルロ国立歌劇場管
ビゼー;組曲「アルルの女」第1・2番仏Festival、LP)
マルケヴィッチのコンサートホール録音のうち、LPでは架蔵していなかった音源。
コンサートホール盤はプレスの時期やプレス国ごとの良否などがよく判らないのでパス(汗)、仏Festival盤が手頃なのでよく買っている。
第1組曲は前奏曲、メヌエット、アダージェット、カリヨン、第2組曲はパストラール、間奏曲、メヌエット、ファランドールの各4曲を収めている。
1969年6月の録音。

7月22日(金)

 

アンドレ・クリュイタンス(指揮) フランス国立放送管 ほか
フランス音楽集成TESTAMENT)
ディスクユニオン系のオークション・サイトミュージックフィールドを覗いてみると、この7枚組が市価の半額以下で出品されていた。
発売時から中古かバーゲンで安くなればと、ずっと捜していたものだったので即決落札。
主にモノラル期の音源を集成しており、
ベルリオーズ;幻想交響曲
ビゼー;交響曲第1番
サン・サーンス;交響曲第3番
フランク;交響曲
ダンディ;フランス山人の歌による交響曲
ラヴェル;管弦楽曲集
フォーレ;レクイエム
ステレオ音源ではルーセルの主要な管弦楽曲、すなわち
交響曲第3・4番
バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」
組曲「バッカスとアリアーヌ」
弦楽合奏のためのシンフォニエッタ
が収録されている。

7月21日(木)

 

オレグ・カエターニ(指揮) ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響
ショスタコーヴィッチ;交響曲第4番 ほかARTS)
ようやく本業も一段落、久しぶりに河原町界隈の音盤屋を廻ってみるが、こういうときはえてして、めぼしいものに出会わないもの(苦笑)。とりあえず、マルケヴィッチの忘れ形見カエターニの録音で買いそびれていた当盤を購入。
工藤さん「音楽にまつわる覚え書き」にコメントがあり、
丁寧な音楽作りには好感が持てるが、オーケストラに今一つ冴えがない。収拾のつかない音楽の奔流を描き出すには力不足。カップリングの「断章」は、何度聴いても震えのくるような音楽。演奏も及第点だろう。
とのこと。
その「断章」は演奏時間約5分半、交響曲第4番の初稿とも言われる音楽で、近年再発見され1998年にロストロポーヴィッチロンドン響で初演した。
2004年3月、ミラノ・オーディトリアムでのライヴ録音。
大西律子(Vn) 小倉貴久子(Fp)
モーツァルト;Vnソナタ集AYUS)
久しぶりに覗いた中古音盤屋で、新譜の時に買いそびれていたCD2枚組を見つけ、シメシメと購入。
コンヴェルスム・ムジクムオーケストラ・シンポシオンで活動中のVn奏者と、けっこう過激な(?)演奏をなさるらしいFp奏者の組み合わせ、期待したい。
収録曲はK.301〜306の6曲、2000年12月三鷹市芸術文化センター「風のホール」での録音。
椙山久美(Vn) ヘルムート・ドイチュ(P)
ブラームス;Vnソナタ第1番 & R・シュトラウス;Vnソナタ ほかMothers)
某オークションで見かけた自主製作盤(?)、Vn奏者の名前には見覚えがあり、一度聴いてみてもよかろうと落札したもの。
1992年2月24日、東京文化会館小ホールでのライヴ録音で、1980年代後半のウィーン留学を終えた直後に製作された模様。
標記2曲のほか、モーツァルト;Vnソナタ K.376マスネ;タイスの瞑想曲を収録している。
アレクサンドル・ドミトリエフ(Vc) アレクサンダー・パレイ(P)
ショパン;Vcソナタ & ラフマニノフ;VcソナタEUTERP)
音盤屋の新譜棚を物色していて見つけたCD。この2曲の組み合わせには興味を惹かれる。
チェリストは1963年キエフ生まれ、モスクワのグネシン音楽院卒業後、バシュメトモスクワ・ソロイスツの首席奏者となり、1991年以降はフランスに住み、今はモンペリエ国立管の首席奏者を務めているとのこと。
またピアニストはモルダヴィア生まれ、モスクワでベラ・ダヴィドヴィチらに学び、フランスやアメリカで活躍中とのこと。
2001年1月、モンペリエ国際会議場(ル・コーラム)での録音。

7月20日(水)

 

キム・へジョン(P) クリストファー・ウォーレン・グリーン(指揮) ロンドン室内管 ほか
モーツァルト;P協第21番 & ショスタコーヴィッチ;P協第1番 ほかYEDANG)
標記ショスタコーヴィッチ作品は見れば買うようにしている曲。
ピアニストはニューヨーク生まれ、14歳でリンカーン・センターにデビュー、ジュリアードで学びヤブロンスカヤレオン・フライシャーらに師事。1992年のケルン国際コンクールで1位を獲得し、韓国政府からも勲章を受けたとのこと。
ウォーレン・グリーンの指揮というのも楽しみである。
1997年3月の録音。
また、CD2枚組で、もう1枚にはアレクサンドル・ドミトリエフ(指揮) サンクト・ペテルブルク響の付けで、チャイコフスキー;P協第1番 & プロコフィエフ;P協第1番を収める。
こちらは1995年9月の録音。
なお当盤は、いつもお世話になっているユビュ王の食卓さんから情報と入手について、またまたお世話になったもの。
 
ひところ旧ソ連音源で店頭を席巻したイェダン、在庫処分のような商品しか見かけなくなったので活動停止したのかと思っていたが、どうやら所謂「韓流スター」を擁して商売繁盛の御様子。
ハングル・サイトではクラシックのカタログも表示されるから、日本への輸入が止まっただけのようだ。
ティモラ・ロスラー(Vc) クララ・ヴュルツ(P)
シューベルト;アルペジオーネ・ソナタ & ショスタコーヴィッチ;Vcソナタ ほかAC)
斉諧生にとって「ツボ」のカプリング盤が某オークションに出品されていたので、思わず落札。
更にマルティヌー;ロッシーニ変奏曲をフィルアップ。
チェリストはイスラエル生まれ、アムステルダムのスヴェーリンク音楽院とアメリカのイェール大で学び、方々のコンクールで入賞歴がある。ピアニストはブダペシュト生まれ、コチシュやシフにも学び、コロンビア・アーティストと契約してアメリカでもキャリアを築きつつあるとのこと。
1997年9月録音。

7月19日(火)

 

堤剛(Vc) 岩城宏之(指揮) NHK響 ほか
矢代秋雄;Vc協 ほかDENON)
不朽の名作交響曲をはじめ傑作目白押しの矢代作品の未架蔵盤を某オークションで見つけ、落札したもの。
カプリングのP協(独奏中村紘子、1968年5月30日録音)は廉価盤CREST1000シリーズで架蔵済みだが、標記Vc協は初めて入手する音源(1966年8月世田谷区民会館での録音。なお、堤さんの再録音fontec盤は架蔵済み)。
更に松村禎三;オーケストラのための前奏曲(1970年3月録音)、三善晃;オーケストラのための協奏曲(1965年5月録音)をカプリングしている。

7月16日(土)

 

テオドール・グシュルバウアー(指揮) バンベルク響
ワーグナー;序曲・前奏曲集ERATO)
先だってシューベルト;交響曲第9番を入手した1970年代のグシュルバウアー、ワーグナーの録音が某オークションに出品されたので、落札してみた。
オーケストラがバンベルク響というのも渋そうで、興味を惹かれる。
収録曲は歌劇「タンホイザー」序曲とバッカナール楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死と3曲だけ(演奏時間は53分ほど)。
1975年6月の録音。
若林暢(Vn) キャスロン・スタラック(P)
ブラームス;Vnソナタ第1〜3番IMP)
いつだったか東京の音盤店で見つけたとき、他の買物との兼ね合いで断念したCDが某オークションに安価で出ていたので、これ幸いと落札したもの。
Vn奏者については簡単な公式Webpageがあり、1986年のヴィニャフスキ国際コンクール第2位等の経歴が掲載されている。
1991年7月、ロンドン・ハイゲートの聖ミカエル教会での録音。
ルカ・シニョリーニ(Vc) シモーナ・パドゥーラ(P)
ブラームス;Vcソナタ第1番 & ドビュッシー;Vcソナタ ほかAMD)
未知のチェリストのリサイタル盤が某オークションに出品されており、ちょっと興味を惹かれて落札。
シニョリーニの来日記念盤(つまり会場販売用?)として1998年に製作されたCDで、同年5月にナポリ王宮劇場でのリサイタルをライヴ収録したものとのこと。
曲目は(収録順に)
ボッケリーニ;Vcソナタ イ長調
ベートーヴェン;「魔笛」変奏曲(「恋を知る男たちは」の方)
ドビュッシー;Vcソナタ
モーツァルト;アンダンテ・カンタービレ
ブラームス;Vcソナタ第1番
チェリストは1959年ローマ生まれ、シエナ・キジアーナ音楽院でナヴァラに師事し、1986年のカサド国際コンクールで2位、現在はローマ聖チェチーリア管で首席奏者を務めているとのこと。
音質がちょっと冴えないのが残念。
井上頼豊(Vc) ほか
「親愛のことば」日本音楽センター)
我らが長谷川陽子さんのお師匠さん、井上頼豊氏の追悼盤(?)が某オークションに出品されていたので落札したもの。
1996年11月に84歳で亡くなられた氏が1992〜95年に開かれたリサイタル等の音源から集成したもので、
バッハ;無伴奏Vc組曲第1番
クープラン;演奏会用小品集
ベートーヴェン;「魔笛」変奏曲(「恋を知る男たちは」の方)
カザルス(井上鑑編);サルダーナ
カザルス;鳥の歌
カサド;愛のことば(当盤では「親愛のことば」と表記)
間宮芳生・外山雄三・林光;三段(3人が小品1曲ずつを作曲)
が演奏されている。

7月15日(金)

 

ゲルハルト・ボッセ(指揮) 大阪フィルのコンサートを聴きに、いずみホールへ赴く。
今日の曲目は
バッハ;管弦楽組曲第3番
モーツァルト;Vn協第5番
(独奏ロバート・ダヴィドヴィッチ)
ハイドン;交響曲第101番「時計」
というもの。
客の入りはあまりよろしくなく、5〜6割程度。
折角のボッセさんなのに…と思うのはマニアだけで、一般の集客力には欠けるということなのだろうか。
それとも曲目に今ひとつパンチがないせいか、あるいはソリスト(大フィルの首席コンサートマスター)が地味なのか。
 
昨日の日本経済新聞夕刊(関西面)に、
「指揮者ボッセ、関西の楽団と次々共演/ドイツ音楽の神髄伝授/あす、大フィルに初登場」
という見出しで大きな記事が掲載されていたので、もしかしたら当日券がないかも、と心配してきたのだが。
おそらく、チケットの売れ行きがあまりに良くないために、関係者が手配して掲載された記事だったのではなかろうか。
 
閑話休題、1曲目のバッハでは、第1Vnから順に6-4-3-2-1とCem、それと管楽器という編成。
序曲では、少ない人数のヴァイオリンが更に弓の圧力を軽めに保ち、主部などかなり速めのテンポで進めてゆく。
本来ならサクサクした心地よいバッハになるはずなのだが、人数が少ないわりには音が粗く、Trpなども響きが浮わつき気味で、どうも感心しない。
第2曲、有名なアリアの冒頭では、ヴィオラを強めの音量で浮かび上がらせ、ヴァイオリンはピアニシモからクレッシェンドしてゆくという手法。
ここのヴィオラに、こんな美しい旋律が隠されていたのか!と吃驚するほど美しい瞬間であった。
また、チェンバロの通奏低音の扱いも美しく、感心することしばしば。
ボッセさんの標傍する純良・清潔なアーティキュレーションが見事な効果を上げる楽章となった。
その後の楽章については序曲と同様の印象。
 
2曲目のモーツァルトでは、弦の編成が8-6-4-3-2に。
ソリストは、ギトリスがよく着ているような、ふわっとした黒のシャツ姿。
快調なテンポの序奏に続いて、独奏が流れを断ちきるように、じっくりした音楽で入ってきたのには少し驚いた。
ちょっと昔風のやり方だ。
ダヴィドヴィッチはルーマニア生まれ、ガラミアンに師事したというが、いかにもアメリカの旧世代という感じで、やや重心の低い音程感覚と、細部までゆるがせにしない音楽づくりで、モーツァルトを紡いでゆく。
くどくはないが、ピリオド奏法とはもちろん無縁。
ボッセさんの指揮ともども、いわば「楷書」のモーツァルト。
 
拍手にこたえているうしろでフルートが2人入場してきてアレレと思っていると、アンコールが管弦楽付きでアダージョ K.261
ヴァイオリニストは「この曲のオリジナルの第2楽章」とアナウンスしていた。
これが本編とはうってかわって、モーツァルトの微笑みと愁いがこぼれんばかりの美しさ。
堪能させていただいた。
 
3曲目のハイドンでは、更に編成が大きくなり、10-8-6-4-2。
第1楽章序奏の弦合奏の和音も美しく、主部に入ってはアクセントを強調気味に、キビキビした音楽が展開する。展開部冒頭の微妙な掛け合いも巧妙。
第2楽章も、生き生きした音楽で、ティンパニが入るところでの落差もくっきりさせ、表情の転変が時に面白く愉しい。
上記の新聞記事では、
"時計"の由来にもなった規則正しい伴奏リズムの第二楽章を、音楽の流れだけを意識するとベタッと単調な感じになってしまう。だが、一音一音を刻むように演奏すれば、時計の振り子を思わせる弾むようなリズムになってくる。
と書かれていた。おそらくボッセさんの語りどおりの文章だろう。
俊敏な第3楽章、展開部の立体感が印象的だった第4楽章も含め、弦合奏の隅々まで掃除(笑)したような、気持ちのいいハイドンを聴かせていただいた。
 
なお、ステージ上にマイクが林立していたが、ラジオ放送されるのかそれともCDでも製作されるのであろうか?

 

ゲルハルト・ボッセ(指揮) 新日本フィル ほか
ベートーヴェン;交響曲全集EXTON、DVD)
上記演奏会場で、ずっと発売を待っていたボッセのベートーヴェン全集(DVD4枚組)を購入。
使用譜にはジョナサン・デル・マー校訂のベーレンライター新版を採用し、アーティキュレーションの明瞭化と適切な(心地よい)テンポ設定を重視した演奏とのこと。
とりあえず第8番全曲ほかを視聴してみたが、画質音質ともたいへん満足できる仕上がり。演奏も上述の特徴が前面に出た、素晴らしいもの。
銀髪の美しいボッセ氏、実に若々しい指揮姿である。
2002年7〜9月、東京・すみだトリフォニー・ホールでの収録。

7月14日(木)

 

ハンス・フーベルト・シェンツェラー(指揮) プラハ室内管
マルティヌー;P、Timpと弦楽のための二重協奏曲 ほか英RCA、LP)
愛惜佳曲書に掲げたマルティヌー作品の未架蔵盤をeBayで見つけたので落札。
ヤナーチェク;弦楽合奏のための牧歌をカプリング、1973年10月の録音。
レオポルダス・ディグリス(Org) サウリュス・ソンデツキス(指揮) リトアニア・フィル室内管
プーランク;Org協 ほか蘇MELODYA、LP)
長く捜していた音盤がeBayで見つかった。
プーランク作品は愛聴してやまぬ曲、当盤は管風琴音盤百選において
何と冷徹な音楽だろうか!が、プーランクの印象。通常演奏される微温的な音楽から特絶した、一分の暖かみも感じられぬ厳格緻密な表情と音色。だが、面白いことに、だからこそこのプーランクの作品が明確にその存在意義を主張している。
プーランクの器楽曲は、軽妙洒脱、パリのエスプリといったイメージが一般的だが、それとはおよそかけ離れて凍てつくような北方リトアニアの大地を彷彿とさせる。ゾンデキス指揮のリトアニア室内とともに整然と鳴り響く音楽は見事。
と絶賛された演奏ゆえ、これこそ聴かずにはおられない音盤、と考えていたのだが、とにかく見かけない。
音だけは御厚意で聴かせていただいたこともあったのだが、やはりオリジナルのLPを、と思っていたところ、ようやく出逢えた。
フランク;コラール第3番ボヴェ;Org小協奏曲をカプリングしている。
録音データは掲載されていないが、マルCは1980年。
シャーンドル・ヴェーグ(Vn) ピーター・ペッティンガー(P)
バルトーク;Vnソナタ第1・2番独TELEFUNKEN、LP)
ヴェーグの独奏盤のうち未架蔵だったバルトークのソナタをeBayで落札。
この録音はCDになっているのだろうか? 見かけた記憶がないのだが…。
ヴェーグのバルトーク録音は、演奏内容からも、ブダペシュト時代の作曲者と面識があったことからも、独奏・弦楽四重奏ともに永久保存の価値があると思う。
録音データは明記されていないが、マルPは1979年。

7月12日(火)

 

パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) シンシナティ響
ドビュッシー;交響詩「海」・「夜想曲」 ほかTelarc)
退勤時、本業関係の書籍を捜しに書店に立ち寄るのだが、ついつい隣の音盤屋を先にしてしまう(苦笑)。
息子ヤルヴィのドビュッシーの輸入盤がようやく並んでいたので購入。
標記2曲以外に「牧神の午後への前奏曲」「英雄的な子守歌」をフィルアップしている。録音が珍しい後者は、第一次世界大戦劈頭、ドイツ軍によって占領されたベルギーのために書かれた曲とのこと。
2004年1〜2月、シンシナティの音楽ホールでの録音。SACDハイブリッド盤も出ているようだが、これは通常のCD。
ポール・パレー(指揮) デトロイト響
ビゼー;組曲「カルメン」・組曲「アルルの女」英Mercury、LP)
ゆっくり進行中の「パレーのMercury録音を英EMIプレスで買い換えるプロジェクト」。
今回はビゼーがeBayで比較的安価に出ていたので落札できた。
もっとも仏プレスが最上という話を某オークションで見かけたりしているので、また心休まらぬことではある(苦笑)。

7月11日(月)

 

ヴァルター・ヴェラー(指揮) バーミンガム市響 ほか
ベートーヴェン;交響曲全集CHANDOS)
ヴェラーによる独墺系音楽の録音中、最もまとまった成果であるベートーヴェン全集。一時、Berkshire Record Outlet のカタログに超廉価で掲載されていたのだが、買いそびれているうちに消えてしまい、臍を噛んでいたもの。
ようやくeBayで、納得できる程度に安い価格で出品されたので落札。
CD5枚組に全9曲と、クーパーによる交響曲第10番第1楽章の復元版を収録している。
後者はもちろん珍しい音源だが、そのために当全集が際物視された傾向なきにしもあらず。
1988年6〜9月、バーミンガムのタウン・ホールで録音されたもの。

7月9日(土)

 

グザヴィエ・ガニュパン(Vc) マルティーヌ・ガニュパン(P)
ドビュッシー;Vcソナタ & ナディア・ブーランジェ;小品 ほか仏STEFANOTIS、LP)
愛惜佳曲書に掲げたブーランジェ姉の小品の未架蔵盤を某オークションで見つけたので落札。
演奏者の姓(原綴 Gagnepain )の読みを調べていたら、チェリストの方はロザムンデ四重奏団のメンバーになっていることが判った。この団体なら、フォーレ;P五重奏曲のCDを架蔵している。
標記2曲以外に、ユレ;Vcソナタフォーレ;蝶々をカプリング。前者は世界初録音と記されている。
録音データは明記されていないが、1985年頃のデジタル録音。

7月8日(金)

 

ズザンネ・ラウテンバッハー(Vn) ヘルムート・リリンク(指揮) シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム ほか
バッハ;Vn協集BAYER)
ラウテンバッハーの録音は、なにぶん数が多いので、じっくりフォローしていきたいと思っているところ、未架蔵のバッハ;協奏曲集が某オークションに出品されたので落札。
収録曲はイ短調 BWV1041ニ短調 BWV1052ト短調 BWV1056
イ短調のみギュンター・ケール(指揮) マインツ室内管の付け。
1976年夏、シュトゥットガルトの南西ドイツ放送スタジオでの録音とある。
ボリス・ペルガメンシチコフ(Vc) ミハイル・ルディ(P) ほか
シューマン;室内楽曲集EMI)
このところ蒐集しているペルガメンシチコフの未架蔵盤が某オークションに出品されていたので落札。
彼の演奏では5つの民謡風小品を収録している。
他にミシェル・ポルタル(Cl)の幻想小曲集・3つのロマンスジェラール・コセ(Va)のおとぎの絵本、ポルタル・コセ・ルディによるおとぎ話を収めている。
1993年1月、パリの聖マルセル福音教会での録音。

7月7日(木)

 

渡邉暁雄(指揮) 日本フィル
シベリウス;交響曲第2番 ほか日本フィル自主製作)
先月の生誕70周年記念演奏会ライヴ録音に続いて、十数年来の探求盤が入手できた。まさに歓喜雀躍。
標記シベリウス作品は1976年7月17日、小樽市民会館でのライヴ録音。
以前、『レコード芸術』誌のベスト盤選び企画で、大束省三先生が特に挙げておられた、いわば伝説の名演である。以来、いつか聴きたいと念じていたもの。
実は、御厚意をかけてくださる方があって、先だって音だけは耳にできたのだが、やはり現物を入手したいと思っていたところ、早くも某オークションに出品があり、なんとか落札できた。
渡邉先生の追悼に製作された自主盤で、
モーツァルト;歌劇「魔笛」序曲(1974年9月、東京文化会館)
シベリウス;交響詩「タピオラ」(1986年2月、東京文化会館)
ディーリアス;2つの水彩画(1986年11月、東京文化会館)
と、長年にわたって蓄積されたライブラリーから選ばれた音源が収められている。
これも宝物のようなディスクだ。
ローラ・ボベスコ(Vn) ジャック・ジャンティ(P)
フランク;Vnソナタ & プーランク;VnソナタPhilips)
1981年9月、ボベスコ来日時に、日本フォノグラムの企画で製作されたLP5枚組からCD化された1枚。
LPは架蔵しているので、長くCDは等閑視していたのだが、最近ポツポツと買い揃えようかと思っている。
幸い某オークションにCD初出盤(又はそれに近いもの)が出品されたので落札したもの。
彼らの十八番フランクはもちろんだが、スペイン内乱で殺害された詩人ガルシア・ロルカの追悼のために書かれたプーランク作品は、戦後まもなく作曲家から直々にレッスンしてもらったという貴重な演奏。初出当時は録音も比較的珍しかった。
特に、ロルカの詩の一節「ギターが夢を泣かせる」が掲げられている第2楽章は、何度聴いても心に沁み入る名曲・名演である。

7月5日(火)

 

various artists
「第6回日本国際音楽コンクール」fontec)
当盤に青木調さんの演奏が含まれていることは承知していたのだが、4枚組ということで買いそびれていたところ、3日のコンサートで素晴らしい演奏を聴かせてくださったので、これはいよいよ…と、某オークションで落札・入手したもの。
青木さんは、この1995年のコンクールで第2位に入賞、CDにはシューベルト;幻想曲パガニーニ;奇想曲第24番が収録されている。
シューベルト作品は偏愛の曲なので嬉しい限り。
なお、この年の第1位は二村英仁(バルトーク;Vn協第2番プロコフィエフ;Vnソナタ第1番)、第3位に相曽賢一朗(バッハ;無伴奏Vnソナタ第1番 ほか)、第4位に大谷玲子(シューマン;Vnソナタ第1番)と、現在活躍中の面々が揃っている。
CDの前半はピアノ部門の記録で、ピョートル・ドミトリエフ(第1位)、アヴィラム・ライヒェルト(第2位)、ショーン・ボトキン(第3位)等の名がある。
なお、コンチェルトの伴奏を高関健(指揮) 東京響が受け持っていることも特筆しておきたい。
1995年11〜12月、東京文化会館。

7月3日(日)

 

今日は東京へ。
待ちに待ったステーンハンマル友の会による、オール・ステーンハンマル・コンサートの当日である。
同会は、2004年10月以来、「サロンコンサート・シリーズ」として、北欧の佳曲を取り上げる演奏会を継続してきたが、今日はその集大成として、ステーンハンマルの作品だけのプログラムで実施されるもの。
この企画については構想段階から伺ってきたので、いよいよ実現するとなると、感無量である。
本業が忙しくなっている時期ではあるが、この日を逃すわけにはいかない。
 
会場は東京オペラシティ・リサイタルホール
心配していた客の入りも、空席はあまり見られない様子で、嬉しい限り。
もっとも見たところ大半は演奏者の力によるもので、ステーンハンマルの音楽が聴きたくて来たという雰囲気の人は、う〜ん、10人もいたかどうか…(激汗)。
 
まあ、逆に言えば、それだけ多くの人に、これまで御存知なかったステーンハンマルの名前と音楽を"布教"できたということになる。(^^;
 
さて、以下は演奏順に。
 
(1) スヴァーリエ(独唱版)
向野由美子(M-S) 和田記代(P)
これまでのサロンと違ってホールの容積が桁違いに大きい。向野さんの歌声が美しく伸びて、空間を一杯に満たすのが本当に快い。
この人はサロンでも聴いているが、これほどの声とは(実は)認識していなかった(恥)。<(_ _)>
ややオペラ寄りの、朗々としたスケールの大きい歌唱で、この曲の美しさにあらためて胸が熱くなる思いがした。
 
(2) 3つの無伴奏合唱曲
大束省三(指揮) 北欧合唱団
大束先生は傘寿も間近でいらっしゃるはずだが、それを思わせない、表情豊かな指揮。
合唱団は16人ほど、大束先生に一生懸命ついて行かれるひたむきな様子に感銘を受けた。
 
(3) ルーネベリの「牧歌と警句」による5つの歌曲
向野由美子(M-S) 和田記代(P)
作曲者が妻との婚約中に彼女に捧げた第2曲は、高らかに誇らしく愛を歌い上げる曲。その後半、ややテンポを上げて実に輝かしく歌い抜かれた、素晴らしい歌唱!
静かな悲しみを歌う第3曲の翳りや、ドラマティックな振幅を持つ第4曲での表現も見事。
1895年というステーンハンマルの創作の比較的初期に書かれた作品だが、それゆえに、音符の端々からこぼれ落ちるような瑞々しい情感がある。
向野さんの素晴らしい声が、それを間然とすることなく明らかにしていたと思う。
 
(4) ヴァイオリン・ソナタ
青木調(Vn) 和田記代(P)
この曲もサロンで聴いているが、その時と同様の見事な演奏。
青木さんのヴァイオリンは、第1楽章冒頭こそやや硬さを感じたが、ホールの大きな空間を得た高音の美しい伸びや、第3楽章での音楽の自在な躍動感は前回以上と思われた。
ピアノの濃やかなサポートも素晴らしく、2人の名演にあらためて感激させられた。
 
ここで休憩、前半は1曲目を除いてステーンハンマルの創作活動の初期(前半)に属する作品、後半は盛期(後半)の作品から。
 
(5) 歌曲集「歌と印象」より5曲
向野由美子(M-S) 和田記代(P)
「牧歌と警句」〜より書法が練達を加えているのが聴いていてよく判る。
詩人の創作の苦闘を謳う「星」の力強さや、船乗りの歌である「船は行く」・「幸福の国への旅」での闊達さなどが、向野さんの表現力を得て十全に歌い抜かれた。
 
(6) 「晩夏の夜」
松尾優子(P)
松尾さんによるこの曲の演奏も、前にサロンで聴いている。
その時同様、彼女のほの暗く暖かい音色は曲趣にふさわしく、また、更に練り上げられている印象を受けた。
5曲からなる小曲集だが、曲間を空けずに弾かれたことも風情があった。
 
(7) 2つのセンチメンタル・ロマンス
青木調(Vn) 和田記代(P)
第1曲が、ややゆっくり目のテンポで弾きはじめられたとき、胸がいっぱいになった。これこそ理想のテンポ! 休憩前のソナタ同様、高域の美しい伸びは感涙もの!!
ただただ、「酔わせて」いただいた。心から感謝したい。
 
(8) スウェーデン狂詩曲「冬至祭」(室内楽版)
青木調(Vn) 向野由美子(M-S) 松尾優子・和田記代(P)
もとはオーケストラと合唱のための曲だが、演奏者による編曲で。
小編成のわりに聴き映えがするのはヴァイオリンが入っているからだろう。民俗音楽の調べには、やはりヴァイオリンがふさわしい。
終結の高揚感も素晴らしかった。
 
とにもかくにも、これだけの高水準の演奏で、ステーンハンマルの代表的な作品を聴かせていただければ、もう言うことはない。
今年秋から、またサロンコンサート・シリーズが始まり、来年9月に、今日のホールで再び「スウェーデン音楽の調べ」が予定されている。
各回の演奏者は若手の実力者揃いとのこと、大いに期待したい。
それにしても、今日の演奏者を、ぜひ管弦楽付きで聴いてみたい…というのが参集した北欧音楽好きの一致した意見。
宝くじで3億円当てて、指揮者とオーケストラと合唱団を雇って(できれば指揮者は北欧から招聘したい)、3日連続でステーンハンマル・フェスティヴァルだ!と、妙な盛り上がり方をしてしまった(汗)。
 
ちょっとプログラムを想定してみると、
1日目
2つのセンチメンタル・ロマンス
P協第1番
交響曲第2番
(アンコール)交響曲第3番(断章)
 
2日目
セレナード
P協第2番
(アンコール)「歌」間奏曲
 
3日目
序曲「エクセルシオール!」
スウェーデン狂詩曲「冬至祭」
カンタータ「歌」
(アンコール)スヴァーリエ(合唱版)
 
といった感じか。
 
これでも、交響曲第1番劇音楽「チトラ」が漏れている…
2曲のオペラ、「ティルフィング」「ソルハウグの宴」の演奏会形式上演も…
と、夢は果てしない。

 

ハンス・マルティン・シュナイト(指揮) 神奈川フィル
ベートーヴェン;交響曲第6番「田園」 ほかMusic Scape)
演奏会終了後、参集された方々のお話を伺ったあと、渋谷の某大型音盤店へ。主に京都の店には入荷しそうにないマイナー・レーベルのものを捜す。
これは今年3月29日、ミューザ川崎シンフォニー・ホールでのライヴ録音。演奏会当日の好評はWeb上で夙に拝読していたところ(例えばあいざーまんさんの記事)。
シュナイトというとモンテヴェルディ;聖母マリアの夕べの祈りの超名盤(ARCHIV)の印象が強すぎてベートーヴェンの交響曲などを振るイメージが正直申して持てなかったのだが、これは一度聴いてみなければと考えていた。
モーツァルト;ディヴェルティメント K.138をフィルアップ。実演ではモテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」(Sop独唱臼木あい)も演奏されていたようだ。
その後発売された『レコード芸術』8月号で、宇野功芳師が「推薦」印を付しておられる。
大きなリタルダンド、柔らかいフォルテ、情感にあふれた歌、とにかくベートーヴェンの心が生き、なんというよい曲だろうと思わせてくれる。シュナイトの棒は音楽への愛情があふれ、慣れがなく、弾きとばさず、すべての細部に指揮者の意図が伝わりつつも、オーケストラを締めつけている様子はいっさい見られない。
オイゲン・ヨッフム(指揮) ベルリン・フィル
ブラームス;交響曲全集DGG)
モノラル時代の全集で、しばらく前に発売された "THE ORIGINALS" シリーズのCD2枚組。
新譜の時にはまあいいか…と思って放っておいたのだが、先だって工藤さん「音楽にまつわる覚え書き」で取り上げられており、
弛むことなく終始一貫した速めのテンポは瑞々しくも迫力十分で、晦渋さとは無縁の重厚さを持っているのが凄い。フルトヴェングラー時代のベルリンPOの音色も、とても素敵。また、やんちゃな盛り上がりも有無を言わさず聴き手を興奮させる。(略)僕にとって、全集としては現時点でこの演奏が決定盤。
との絶賛、これは聴かざるべからずと思ったのだが、店頭から姿を消しており、困っていたもの。ようやく購入できて一安心。
録音は数年に及んでおり、第1番(1953年12月)、第2番(1951年5月)、第3番(1956年4月)、第4番(1953年12月)、会場はいずれもベルリンのイェズス・クリストゥス教会。
various artists
「エドゥアルド・トゥビンと彼の時代」ERP)
作曲家生誕百周年を記念して製作されたとおぼしいエストニア・レコード・プロダクションのディスク。
7曲が収められているが、抜粋的な性格で、
交響曲第2番「伝説的」より第1・2楽章
ペーテル・リリエ(指揮) エストニア国立響
交響曲第5番より第3楽章
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) エストニア国立響
Vn協第1番より第2楽章
シャン・カオ(Vn) ネーメ・ヤルヴィ(指揮) エストニア国立響
P五重奏曲
ヴァルド・ルメセン(P) サンクト・ペテルブルク・フィル・ソサエティ
瞑想曲
ウルマス・ヴルプ(Vn) ヴァルド・ルメセン(P)
悲歌
タリン弦楽四重奏団
マルト・サールの主題によるバラード
ヴァルド・ルメセン(P)
録音は1987〜2004年、エストニア放送のアルヒーフから採られたものとのこと。
ボール紙のジャケットに裸で入っている簡素な造りに首をひねっていたところ、
ユビュ王の食卓さんで、同名の書籍の附録として製作されたことが判明。
書籍そのものは商業的に輸出されることがなく、日本にも2冊しか入ってきていないそうな。
現地へ行ってエストニア音楽演劇博物館の売店(?)で買うしかないのだろうか? 嗚呼。
石川静(Vn) ヨセフ・ハーラ(P)
ドヴォルザーク;Vnソナチネ & ネドバル;Vnソナタ ほかADEL)
こういうライヴ盤が出ているとは知らなかった。やはり首都の大型店の有難味だ。
2004年10月26日、東京・津田ホールでのコンサートをライヴ収録したもので、
ドヴォルザーク;Vnソナチネ
ネドバル;Vnソナタ
スメタナ;「わが故郷より」
とアンコールの小品3曲(ドヴォルザーク;ユモレスクほか)
が演奏されている。
ネドバルは名前しか知らなかった作曲家で、1874年に南ボヘミアのターボルに生まれ、Va奏者や指揮者としても活動、1930年に公演先のザグレブで悲劇的な死を遂げた。
Vnソナタは1894年に完成し、恩師ドヴォルザークに激賞された作品とのこと。
村治佳織(G)
「トランスフォーメーションズ」DECCA)
村治さんの音盤はずっと買ってきているのだが、輸入盤が出るまで…と待っているうちに買い損ねていたDECCAデビューCDを、ちょうど貯まったポイントで交換。SACDハイブリッド盤のためかずいぶん高い値段である。
武満徹;「ギターのための12の歌」(抜粋)・「すべては薄明のなかで」 ほか
テオドラキス;「エピタフィオス」(抜粋)
などを収録。一部の曲でドミニク・ミラー(G)が共演している。
2004年5月、イギリス・サフォークのポトン・ホールでの録音。
グラント・ルウェリン(指揮) ヘンデル・ハイドン協会合唱団
「PEACE」AVIE)
DECCAに録音したバターワースの名演ゆえに、ずっと追いかけている指揮者、ルウェリン。
現在はノース・カロライナ響の音楽監督として意気壮んなところを見せているが、その前に就任していたヘンデル・ハイドン協会でのレコーディング。
バーバー;アダージョディーリアス;夏の夜、水の上にて歌えるエルガー;ルクス・エテルナ(「ニムロッド」の編曲)など10曲を歌っている。
2003年7月、マサチューセッツ州チェスナット・ヒルの救世主教会での録音。
ラヴェル四重奏団
大島ミチル;「フォー・ジ・イースト」TORITON)
今日の演奏会で御一緒させていただいた知人から強く薦められて購入したCD。
映画やテレビ等の音楽で著名な作曲者が、「自分の書きたい音楽」を書いた、「自分の気持ちだけで作曲」したという、弦楽四重奏のための連作。
「生きる」「故郷」「祭り」「桜」「交通渋滞」「原爆」「おかあさん」の7曲、演奏時間34分強。
2004年4・6月、フランス・リモージュでの録音。
演奏者は1986年に結成され、3年後のエヴィアン弦楽四重奏国際コンクールでトルトゥリエから特別に賞を授与された。
大島さんは、この団体との出会いで、「彼らに演奏してもらうために音楽を書きたい」という、生まれて初めての衝動を感じたという。
うっかりしていたが、第1Vnはジル・コリャール(Gilles Colliard)、バッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ(EMEC)を架蔵している人だった。

7月2日(土)

 

ミハイル・プレトニョフ(指揮) ロシア・ナショナル管
チャイコフスキー;交響曲全集DGG)
プレトニョフのチャイコフスキー演奏には関心があり、Virginから出た「悲愴」の1枚ものも架蔵しているが、当全集は5枚組の値がさに気後れして未入手だった。
あまり売れなかったのか、廉価再発もされないし中古盤でも見かけないので、困っていたところ、ようやくeBayで安価な出品を見つけたので落札したもの。
ところが送料がけっこう必要で、結局、国内の音盤屋のバーゲン価格くらいになってしまった(嘆)。
1995年4月・11月にモスクワ音楽院大ホールで録音。
アンリ・デマルケ(Vc) ブリジット・アンジュレ(P)
ショパン;Vc作品全集Intrada)
eBayを眺めていたら、佳さそうな音盤をみつけたので落札してみた。
デマルケは前にバッハ;無伴奏を聴いたことがあるし、アンジュレ(アンジェレル、とかエンゲラーとか読みが一定していない人だ)のピアノは定評があるところだ。
有名なわりには録音が少ないVcソナタ序奏と華麗なるポロネーズフランショームとの合作マイアベーアの歌劇「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲の大曲3つと、練習曲op.20-6・25-7夜想曲op9-2・遺作の小品4曲を収録している。
練習曲はグラズノフの編曲だが、夜想曲は演奏者2人が編曲し直しているようだ。
2003年9月、パリのダッペール博物館での録音。
なお、レーベルの公式Webpageがある。

7月1日(金)

 

テオドール・グシュルバウアー(指揮) ニュー・フィルハーモニア管
シューベルト;交響曲第9番ERATO)
以前、このページの読者の方からメールを頂戴した際、グシュルバウアーの大ハ長調が掘出し物の名演と御教示いただいた。
気になりながらもしばらく失念していたのだが(汗)、先日某オークションに出品されていたので思い出し、落札したもの。
もともとは1972年3月録音だが、当盤は1988年に "SUCCESS" というシリーズで廉価復刻されたCD。その後同じレーベルからガーディナー盤が出たためか、ずっと再発されていないとのこと。
少し聴いてみたが構えの雄大な演奏で、各楽器の音色もいきいきと録れており、楽しみな一枚である。
ヴァルター・ヴェラー(指揮) バーゼル響
チャイコフスキー;交響曲第4番 ほかARS MUSICI)
このところ気になっているヴェラーの指揮盤、結構あるようなのだが廃盤が多い(涙)。
チャイコフスキーの標記交響曲と序曲「ロメオとジュリエット」をカプリングしたCDが某オークションに出品されていたので落札したもの。
1994年9月(交響曲)及び1995年10月(序曲)、バーゼル市立カジノ音楽ホールでのコンサート・ライヴ。
このコンビ、同レーベルからブルックナー;交響曲第4番ラフマニノフ;交響曲第1番が出ており、それもぜひ聴きたいものである。
チャールズ・グローヴズ(指揮) ロイヤル・フィル
「ラスト・ナイト・オヴ・プロムス」Victor)
グローヴズ生誕75年記念に製作された、確か彼の最後の録音となったはず。
プロムスのコンサート・ライヴではなく、それらしい曲目を指揮者が選んでスタジオ録音したもの(そのため初出時に『レコード芸術』の月評で「羊頭狗肉」といわんばかりの評が掲載されていた記憶がある)。
したがってほとんどはイギリスの作曲家の有名小品で、ウォルトン;戴冠式行進曲「王冠」エルガー;序曲「コケイン」コーツ;「グラミスのエリザベス」ウッド;イギリスの船乗りの歌による幻想曲(抜粋)
そしておきまりのルール・ブリタニアエルサレムイギリス国歌(ブリス編)を最後に。
解説が三浦淳史氏というのも懐かしい。
1990年6月、ロンドンのアビー・ロード・スタジオでの録音。プロデューサーがジョン・ボイデンというのも嬉しい。
稲垣悠子(Vn) イェルク・デムス(P)
フランク;Vnソナタ ほかPLATZ)
一時期、邦人弦楽器奏者の音盤を蒐集していたことがあったが、J-CLASSICブーム以来続々と出るのでそっちは放棄してしまった。
とはいえ中堅以上の人の録音はぜひ聴いておきたく、なるべく入手するようにしている。
斎藤秀雄門下の俊秀として知られた稲垣さんのCDが某オークションに出品されていたので落札したもの。
標記ソナタ以外は小品7曲、マスネ;タイスの瞑想曲バッハ(ヴィルヘルミ);G線上のアリアイザイ;無伴奏Vnソナタ第3番などのほかデムスの自作も収録している。
1988年12月、洗足学園前田ホールでの録音。

平成16年8月15日(日): 「提琴列伝」に和波孝禧を掲載。
平成16年1月4日(日): 「作曲世家」にルクー・ディスコグラフィを追加。
平成15年8月24日(日): 倭匠列伝指揮者・宇野功芳を掲載。
平成15年8月24日(日): 50万件アクセスを記念して、ページデザインを全面改訂。
平成15年5月24日(日): 「逸匠列伝」にユッシ・ヤラスを掲載。
平成14年10月14日(祝): 「名匠列伝」にハンス・シュミット・イッセルシュテットを掲載。
平成14年5月25日(土):黄金週間中のウィーン旅行の顛末を「維納旅行記」として公開。
平成13年2月3日(土):ドメイン"www.seikaisei.com"を取得しサーバーを移転。「音盤狂日録」の過去ログを「音盤狂昔録」として公開。
平成12年9月10日(日):「提琴列伝」に、ミクローシュ・ペレーニを掲載。
平成12年1月8日(土): バッハ;無伴奏Vc組曲聴き比べを掲載。
平成11年10月24日(日): ラハティ交響楽団シベリウス・チクルス特集を掲載。
平成11年8月28日(土): 「逸匠列伝」にカール・フォン・ガラグリを掲載。
平成11年5月9日(日): 「作曲世家」にリリー・ブーランジェを追加。
平成10年5月5日(祝): 「作曲世家」にステーンハンマルを掲載。
平成10年2月8日(日): 「逸匠列伝」にルネ・レイボヴィッツを掲載。
平成9年11月24日(休): 「名匠列伝」に、アンゲルブレシュトを追加。
平成9年9月15日(祝): 「畸匠列伝」に、マルケヴィッチを掲載。
平成9年8月24日(日): 「名匠列伝」にカザルスを追加。
平成9年8月8日(金): 『斉諧生音盤志』を公開。


音盤狂昔録へ戻る

トップページへ戻る

斉諧生に御意見・御感想をお寄せください。