音盤狂日録


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お 知 ら せ
ズラタン・スルジッチ conducts 大教大オケ
(大阪教育大学教養学科・芸術専攻音楽コース)
 
この驚嘆すべきコンビの演奏会が7月10日に開催されます。
 
曲目は
モーツァルト;歌劇『フィガロの結婚』序曲
ストラヴィンスキー;バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)
ほか。
 
ぜひ、彼らの"熱い"音楽、心から心へ伝わる音楽を、お聴きください。
詳細は、ここを押して

 


6月30日(水): 

 

ジョージ・セル(指揮)クリーヴランド管、プロコフィエフ;交響曲第5番&バルトーク;管弦楽のための協奏曲(Sony Classical)
Heritageシリーズの新譜が出たのでさっそく購入。
このシリーズは音質・ジャケット・ブックレットの造りが非常に丁寧、良心的な復刻なので、どんどん購入することにしている。
バルトークの演奏はフィナーレにカットがあることでも有名。
 
セルジウ・チェリビダッケ(指揮)シュトゥットガルト放送響、ムソルグスキー;「展覧会の絵」ほか(DGG)
DGGが出し始めたチェリビダッケのライヴ・シリーズ第2弾、「ロシア音楽集」を購入。
ムソルグスキー(ラヴェル編);「展覧会の絵」(1976年6月21・22日)
ストラヴィンスキー;組曲「火の鳥」(1978年10月26日)
ストラヴィンスキー;「妖精のキス」(1976年3月12日)
リムスキー・コルサコフ;交響組曲「シェヘラザード」(1982年2月18日)
プロコフィエフ;交響曲第5番(1979年10月30日)
プロコフィエフ;スキタイ組曲(1975年11月27・28日)
プロコフィエフ;バレエ音楽「ロメオとジュリエット」(3曲の抜粋)(1981年2月)
タワー・レコードのポイントが貯まったのを活用したもの。
 
マイケル・ラビン(Vn)オシー・レナルディ(Vn)ほか、(Sony Classical)
Heritageシリーズの新譜。
ラビンやレナルディの初期録音がコロンビアにあったとは知らなかった。
ラビンは、彼がまだ十代の1950〜53年の録音で、パガニーニ;カプリス(抜粋)やサラサーテ等の技巧的な小品を演奏している。
レナルディも、18歳の1938年に吹き込んだSPの復刻、これまたサラサーテとパガニーニ。
このシリーズ、もっと頑張っていろいろ出してほしいもの。斉諧生的には、カザルスのプラド音楽祭での録音をコンプリートで!
 
「ベルリン・フィルの12人のチェロ奏者」(ACANTA)
昔から有名な盤だが、新譜のコーナーに並んでいた。バジェット・プライスで購入。
↓6月27日の項に書いたフンク;組曲を、全曲、演奏しているのが買った動機。
その他、クレンゲル;讃歌ブラッヒャー;ブルース・エスパニョラ・ルンバフランセ;オーバードを収録。
クレンゲルは長谷川陽子さん後援会ひまわりの集まりで、よく合奏される曲だ。
 
「リスト音楽院を援助しよう!」(HUNGAROTON)
「えっ」と思うようなタイトルだが、何でも、このところ財政難のリスト音楽院に、このCDの収益が寄付される、というもの。
内容は、エヴァ・マルトン(Sop)ゾルタン・コチシュら所縁の演奏家達の放送用録音やライヴ録音の集成。
斉諧生がこれを買ったのは、(もちろん(^^;)ミクロシュ・ペレーニの未知の音源が入っているから。
バラージュ・スニョグ(Balazs Szunyogh、1954〜);トリオ・セレナードなる曲で、Cl・Vc・Pという編成。

6月28日(月): 

 

ル・トリオ・ディ・バセットほか、モーツァルト;「魔笛」(3本のバセットホルンとティンパニのための編曲)(K617)
「魔笛」となると見さかいのない斉諧生、全曲盤はもちろん、ハイライト盤も編曲盤も、見つけたら買っていると思う。
ライナーノートに録音の経緯が書かれているが、何でも、プラハの図書館で3本のバセットホルンへの編曲の手稿を発見したのが発端だそうな。
18世紀終わり頃のもので、誰の仕事かわからない上に、まったくの断片で、有名なアリアも含まれてはいないようなものだったとか。
で、彼らは、その編曲スタイルを真似ながら、CD1枚分に全曲のハイライトが収まるように補い、その際、ティンパニほか打楽器のパートを追加したとのこと。

6月27日(日): 愛用しているSTAXのイヤースピーカーが壊れた。
 頭に掛ける部分と音が出る部分を繋いでいる、枠のプラスチックが折れてしまったのだ。別に踏んづけたりしたわけじゃないのに。
 梱包して宅急便でメーカーのサービス部門へ送ったのだが、これで夜にCDを聴けなくなってしまった。
 買ってきたCDの簡単なチェックや、更新の記事を書きながらの確認に重宝していたのだが…戻ってくるまでは不便を強いられる。(T_T)
 それやこれやで、パッとしない日曜日になってしまった。

 

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)ザールブリュッケン放送響、ブルックナー;交響曲第3番(ARTE NOVA)
本日、唯一の大曲。
大いに期待したのだが、ちょっと外れた。
短距離スタイルというか、音楽の息が短い感じがする。ヒタヒタと盛り上げていく…といったところがない。アッチェランド指定に忠実なのも斉諧生としては困ったもの。
初期交響曲の書法の問題かもしれないが、指揮者によっては、もっと大きなスケールに演奏するのだから、やはりミスターSのブルックナー観の問題かもしれない。
『レコード芸術』7月号にスクロヴァチェフスキのインタビューがあり、ブルックナーを初め大規模な交響曲の演奏に当たっては、セクション間のバランスに特に留意し、「レントゲン写真のようにすべてが明確に聴こえるということを常に心がけています。」という。
もちろんオーケストラは上出来。フルートやトランペットの美しい音色は特筆したい。
中で見事だったのが、スケルツォ。なかんずくトリオは、あらゆるディスクのベストにカウントできる名演ではなかろうか。パート間のバランス、強弱の付け方が見事で、マルカートに奏される弦の音彩の鮮やかなこと!
また、フィナーレのコーダの響きは、それまでの欲求不満を解消してくれる、素晴らしい壮麗なものであった。
もう一つ胸弾まないブルックナーになった原因の一つは、このシリーズの通弊だと思うが、音が浅いこと。これは録音の問題だろうと思う。Reference Recordingsから出た9番でのミネソタ管の音が、どれだけ深々としていたことか。
 
ペーター・ツァバ(指揮)ヴィルトゥオージ・ディ・クフモ、バルトーク;ディヴェルティメント(ONDINE)
これも上手いのだが、ちょっと違う…という感じが拭えない。
第3楽章のヴァイオリンのソロなど、きちんと上手に弾いているのだが、民俗的な味が出ないのだ。
第2楽章も11分をかけてゆっくりやっているのだが、バルトークの「闇」は見えてこない。
この曲の奥深さ・難しさを、あらためて痛感した。
 
ヤシャ・ハイフェッツ(Vn)イシドア・アクロン(P)リリー・ブーランジェ;「夜想曲」・「行列」(BMG)
これは、いただけない。ポルタメントを濫発した、完全にサロン風の甘ったるい弾き方になっている。
 
イッタイ・シャピラ(Vn)ジェレミー・デレク(P)リリー・ブーランジェ;「夜想曲」(Meridian)
これもイマイチ。ちょっと、しんねりむっつりした、こねくり回し方になっている。わりと渋めの音色は悪くないのだが。
もっと、スカッと弾いて、品の良さと神秘的な翳りを出してくれないものか(聴く方は勝手だ…(^^;;;)。
 
ジェームズ・ゴールウェイ(Fl)デヴィッド・ミーシャム(指揮)ナショナル・フィル、リリー・ブーランジェ;「夜想曲」(BMG)
貴重なオーケストラ伴奏だが、録音の具合がおかしい。スタジオ録音、しかもポピュラー音楽的なマルチトラック録音ではないか。
名手ゴールウェイの笛も冴えない感じ。音色が沈みがちなのが解せない。もっと高雅に吹いてほしかった。
 
ベルリン・フィルハーモニー・コントラバス・カルテット、「コントラバスの森」(カメラータ東京)
剛勇無双をもって鳴るベルリン・フィルのコントラバス軍団、さすがの響き、合奏力。
中でもフンク;アダージョとアルマンドが、やはり美しかった。
これは原曲は4本のバス・ガンバのための組曲だという。ガンバによる演奏がないか、少し探してみたのだが、見つからない。どなたか御存知であれば御教示いただけないだろうか。
チェロによる演奏は、いくつかあるようなのだが。
 
シュテファン・アーデルマン(Cb)フリーバ;無伴奏Cb組曲ほか(CAVALLI)
生没年(1899-1986)が誤植にしか見えない美しさ。200年くらい引き算が必要だ。
ただ、ちょっと安全な範囲に収まりすぎている感がある。無伴奏曲とあらば、もうちょっと「凄み」「深み」「緊張感」がほしい気もする。(聴く方は勝手だ…(^^;;;)。
 
メリンダ・パウルゼン(M-S)アンジェラ・ガッセンフーバー(P)フリーデマン・クプサ(Vc)ナディア・ブーランジェ;歌曲集&室内楽曲(TROUBA DISC)
歌曲には、格別の個性はないが、この時代のフランス音楽に共通する香りを聴くことができる。
お目当てのチェロ曲は、第1曲の出来が素晴らしい。終始、弱音器つきで奏されるのだが、その音に漂う愁色が、えもいわれぬ。
第2曲以下の出来が、やや落ちるのが残念。少しチェロの力量の弱さを感じる。
 
ニコラウス・アーノンクール(指揮)コンチェントゥス・ムジクス・ウィーンほか、ペルゴレージ;スターバト・マーテル(TELDEC)
どうも、正直申して、こういうイタリアの歌は苦手。
美しいことは美しいと思うのだが(特にソプラノの声)。
ま、もう少し慣れが必要か。
 
ゾルタン・コチシュ(P)ミクローシュ・ペレーニ(Vc)ペーター・エトヴェシュ(指揮)ブダペシュト祝祭管ほか、「クルターク;作曲家の肖像 1993年8月10日ザルツブルグ」(col legno)
ううむ、このジャンルはまだまだ慣れない…。
ペレーニのチェロは、ライヴでも素晴らしいのだが。

 上記諸盤のデータをリリー・ブーランジェの「作品表とディスコグラフィ」に追加。


6月26日(土): 午後2時からNHK衛星第2放送「N響Bモードライヴ」を見る。
 今月のN響C定期の生中継なのだが、1曲目がステンハンマル;序曲「高みへ!」なのである。
 日本におけるステンハンマル演奏記録というのは、ぜひ調べていきたいと思っているのだが、全然、材料がない。昨日・今日の演奏が日本初演なのかどうなのかも分からないのだが、とにかく、極めて珍しいことは確かだ。
 指揮者の大勝秀也氏はスウェーデンで活動していることから、この曲を取り上げたのだろうと思うが、けっこう力のこもった演奏で、感心した。暗譜で臨んだことにも意気込みを感じる(2曲目のチャイコフスキーは譜面を置いていたので)。
 休憩中の解説(岡部真一郎氏)では、ステンハンマルや曲についての説明はほとんどなく、北欧の音楽状況一般の話だった。ちょっと入れておいてほしかったところだ。
 ついでに、WWW唯一(?)のステンハンマル・ページを持つ当「斉諧生音盤志」の紹介も…とは、ちと厚かましいか。(^^;;;

 CDnowからCDが届いた。
 今回のオーダーは、すべて、リリー・ブーランジェ全録音蒐集プロジェクトのためのもの。

ヤシャ・ハイフェッツ(Vn)「アコースティック録音1917-1924)」(BMG)
ハイフェッツにブーランジェの録音があるとは知らなかった。
これはBMGのハイフェッツ大全集のVol.1、一時期あちこちで並んでいたし、バーゲンでも見かけたことはあるのだが、ついぞ、ブーランジェが入っていることには気がつかなかった。
よく見ると、ジャケット裏側に書いてあるのだが。
収録されているのは、「夜想曲」「行列」。ともに1924年の録音だから、出版から5年ほどしか経っていない。当時はそこそこ話題になった曲だったのだろうか。
また、既に入手したイヴォンヌ・アストリュク&ナディア・ブーランジェ盤より早く、世界初録音の可能性もある。
ハイフェッツは1900年生まれだから、バリバリの若手だった頃。
なお、CD3枚に小品53曲をテンコ盛りしたセットなので、曲目詳細は省略。
 
イッタイ・シャピラ(Vn)ジェレミー・デレク(P)「アンコール」(Meridian)
ピアニストが執筆しているライナーノートには曲目の解説しかなく、ヴァイオリニストの経歴等は不明。
収録されているのは「夜想曲」
その他、クライスラー;「中国の太鼓」からマスネ;「タイスの瞑想曲」ブラームス;FAEソナタのスケルツォ等、アンコールピース16曲を収める。
 
ジェームズ・ゴールウェイ(Fl)デヴィッド・ミーシャム(指揮)ナショナル・フィル、「ノクターン」(BMG)
ゴールウェイは楽譜も多数出版しているが、その中に"Three Nocturnes Fl/Pno Works By Chopin/Field/Boulanger"というのがある(SheetMusicPlusで検索)。
このCDでも演奏しているのは、その「夜想曲」だが、管弦楽版によっているのが貴重である。
ドビュッシー;「月の光」に始まって、グリーグ;「朝」(ペール・ギュント)に終わるプログラミングが面白い。上記出版譜のショパン、フィールドの夜想曲はもちろん、ストラヴィンスキー;「子守歌」(火の鳥)等を収録。少し珍しい曲も入っているようだ。
 
ジョー・アン・ファレッタ(指揮)ウーマンズ・フィルハーモニックほか、リリー・ブーランジェ;「春の朝に」・「悲しみの夕べに」ほか(KOCH、TAPE)
女性指揮者が女性奏者によるオーケストラで女性作曲家による楽曲を録音する…という企画の模様。
標記のブーランジェ2曲の他、
クララ・シューマン;P協(独奏アンジェラ・チェン)
タイユフェール;Hp協(独奏ジリアン・ベネト)
ファニー・メンデルスゾーン;序曲
を収録。
「春の朝に」「悲しみの夕べに」の管弦楽版は、先だってマーク・ストリンジャー盤(Timpani)が出たが、これも貴重な音源だ。
ところが、CDnowでとれたのは、カセット・テープ。実は斉諧生はテープデッキを持っていないので、さてはてどうしたものか…。(T_T)
 

6月25日(金): 

 出張の道すがら、CDを1点購入(時間帯としては昼休みである。念の為)。また、帰宅すると通販業者からLPが届いた。

チモフェイ・ドクシツェル(Trp)P・ポチュオレ(指揮)シベリウス・アカデミー管ほか、ショスタコーヴィッチ;P協第1番(Trp編)ほか(TRITON)
集めている曲の珍品が出たので、即購入。
この曲は独奏ピアノと弦楽合奏にトランペット・ソロが加わるという編成なので、演奏によってはトランペットの名手が参加することがある。
ドクシツェルがトランペット・パートを吹いているCDもあるのだが(ミハイル・ペチュコフ盤、Great Hallレーベル)、これは
「自分の楽器が受け持つ重要なパッセージは、ほぼ原曲のまま残す一方で、ピアノが奏でる旋律はもちろん、伴奏オーケストラのヴァイオリンやヴィオラが受け持つメロディーまでも吹き抜いてしまう。」(ライナーノートより)
という編曲なのだそうだ(もちろんドクシツェルの自編)。
ドクシツェルが初演したアルチュニアン;Trp協と、同じ作曲家の「主題と変奏」をカプリング。
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)ソビエト国立響、シューベルト;交響曲第3番ほか(露MELODYA、LP)
マルケヴィッチは一時期、モスクワ音楽院で指揮法を教えたことがある。
その時期にソビエト国立響と行ったレコーディングがPhilips(Mercury)に何点か残っている。
一方、メロディアにはライヴ録音が残っており、今回、それらをまとめて購入したもの。
いずれもモスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音で、
シューベルト;交響曲第3番(1964年11月30日)
ロッシーニ;「チェレネントーラ」序曲(1962年5月18日)
ワーグナー;ジークフリート牧歌(1963年5月25日)
なお、ワーグナー;ジークフリート牧歌のみモスクワ・フィルの演奏と記載されているが、同じ1963年5月25日とされている↓のボロディンやワーグナーがソビエト国立響の演奏とされており、疑問である。
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)ソビエト国立響、ブラームス;交響曲第4番(露MELODYA、LP)
1960年11月25日のモスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音。
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)ソビエト国立響、ショスタコーヴィッチ;交響曲第1番ほか(露MELODYA、LP)
いずれもモスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音で、
グリンカ;「ルシアンとリュドミラ」序曲(1963年2月28日)
グリンカ;ワルツ(歌劇「イワン・スサーニン」より)(1964年11月30日)
チャイコフスキー;羊飼の踊り(バレエ「胡桃割人形」より)(1960年11月25日)
ボロディン;韃靼人の踊り(歌劇「イーゴリ公」より)(1963年5月25日)
ショスタコーヴィッチ;交響曲第1番(1963年2月28日)
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮)ソビエト国立響、ワーグナー;管弦楽曲集(露MELODYA、LP)
いずれも1963年5月25日のモスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音で、
「タンホイザー」序曲
「ワルキューレの騎行」(「ワルキューレ」より)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
「前奏曲と愛の死」(「トリスタンとイゾルデ」より)
「ジークフリートのラインへの旅」(「神々の黄昏」より)
を収録。

6月24日(木): 

 

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団、チャイコフスキー;交響曲第5番&ブラームス;ハンガリー舞曲集(DECCA)
シュミット・イッセルシュテットのモノラル期の録音がCDで復刻されたので購入。いずれもLPでは架蔵済みだが。
珍しく国内盤である。このシリーズは、どういう企画か知らないが、輸入盤では出ないようだ。
チャイコフスキーは1952年、ブラームスは1953年の録音、もちろんモノラル。
なお、イッセルシュテットによるチャイコフスキーの交響曲は、他に第6番「悲愴」がTELEFUNKENから出ていたし、ハンガリー舞曲はVOXに全曲録音があった。
 
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団、ドヴォルザーク;交響曲第7番・スラヴ舞曲集(DECCA)
これも同じシリーズ、1953年のモノラル録音。
なお、イッセルシュテットによるドヴォルザークの交響曲は、他に第9番「新世界より」がTELEFUNKENから出ていた。
2枚ともオーケストラ名の表記が、CDでは「ハンブルク放送交響楽団」となっている。確かにLPでも、そう表記されているが(英語)、正式には「北西ドイツ放送交響楽団」であった筈(1956年、母体の放送局の改組により「北ドイツ放送響」に改称)。
 
ベルリン・フィルハーモニー・コントラバス・カルテット、「コントラバスの森」(カメラータ東京)
最近、よく見にいく掲示板に、コントラバス弾きの広場がある。
大阪センチュリー交響楽団の首席奏者、奥田一夫氏が開設しているものだが、先日、「ドヴォルザーク;「新世界」第2楽章の最後のコントラバス四重奏云々」という書き込みがあった。
あれっ、コントラバス? と思い、スコアをチェックしてみたら、もちろん、そのとおり(音だけ聴くと、ヴィオラのSoliみたいな気がするのだが)。
へ〜え、コントラバスのカルテットというのもいい音がするんだ…と思い、これまた、大教大オケのコントラバス奏者もーりぃさんからお薦めをいただいた、この盤を購入。
モーツァルト;アヴェ・ヴェルム・コルプスも演奏されているが、フンク;アダージョとアルマンドがきれいな曲だそうだ。
 
ニコラウス・アーノンクール(指揮)コンチェントゥス・ムジクス・ウィーンほか、ペルゴレージ;スターバト・マーテルほか(TELDEC)
これは、このページの情報に御案内している大教大オケ・サマーコンサートの曲目。
ほとんど馴染みのない曲なので、予習しておこうと思ったら、なんと1枚も架蔵しておらず、急遽、探したもの。
どうもアバド(DGG)やデュトワ(DECCA)で買う気も起こらず(マイナー好みなのだ)、かといってアレッサンドリーニ(OPUS111)は極端だろうし、ホグウッド(エマ・カークビーが歌っている)かアーノンクールを、と探していた。
ホグウッドが国内盤しか見つからず、輸入盤を国内盤仕様のミドル・プライスで売っていたアーノンクール盤を購入。
独唱はエヴァ・メイ(Sop)、マルヤーナ・リポヴシェク(A)。
ヴィヴァルディ;グローリアをカプリング。
 
ゾルタン・コチシュ(P)ミクローシュ・ペレーニ(Vc)ペーター・エトヴェシュ(指揮)ブダペシュト祝祭管ほか、「クルターク;作曲家の肖像 1993年8月10日ザルツブルグ」(col legno)
ペレーニの演奏はすべて揃えたい…と思っているので購入。
標題どおり、ザルツブルグ音楽祭での1晩の演奏会を丸ごと収録したライヴ盤。
フルプライス2枚組で収録時間は96分という盛りの悪さ。しかもペレーニの演奏時間は、PとVcのための二重協奏曲op.27-2など、全部足しても22分ほど。
様々な編成・曲種で16曲ほどが演奏されている。
ケラーQが参加しているほか、作曲家がピアノを弾いているトラックもある。

6月22日(火): 

 帰宅すると、ネットで買ったCDが届いていた。
 Alapageというフランスの通販サイトで、CDnowで見つからないヨーロッパ系マイナーレーベルが取れる。

シュテファン・アーデルマン(Cb)フリーバ;無伴奏Cb組曲ほか(CAVALLI)
コントラバスにも無伴奏組曲があった…というお話。
これも、最近買っているコントラバスのCD同様、大教大オケのコントラバス奏者もーりぃさんからお薦めをいただいた盤。
フリーバ(Hans Fryba、1899-1986)はウィーン生まれ、ウィーン響を経て、スイス・ロマンド管の首席奏者を長く勤めたという。
正式の曲名は"Suite im alten Stil für Kntrabass solo"、完全にバロックの様式に従った作品である。
このほか、ボッテジーニの作品とバッハ;アリア(管弦楽組曲第3番)等を収録。
なお、アーデルマンは、バンベルク響の首席奏者。
 
メリンダ・パウルゼン(M-S)アンジェラ・ガッセンフーバー(P)フリーデマン・クプサ(Vc)ナディア・ブーランジェ;歌曲集&室内楽曲(TROUBA DISC)
リリー・ブーランジェの姉、ナディアの作品集を購入。
彼女の作品で1枚が埋まったディスクというのは、他に見たことがない。また、レーベルも初見のもの。
「5つの歌曲」(1909)、歌曲集「明るい時間」(1909)、「7つの歌曲」(1915/1922)がメインだが、斉諧生のお目当ては「VcとPのための3つの小品」(1913)。
とりわけ、愁いを帯びた抒情がことのほか美しい第1曲の主題が、心を惹く。

6月20日(日): 

 

ホルヘ・ベラスコ(指揮)ベルリンRIASシンフォニエッタ、アリアーガ;交響曲ほか(koch)
弦合奏の和音などは美しく、なかなか良いオーケストラのようだ。
ややゆっくり目のテンポ、しっとりした美しさはあるが、いくぶん鈍い憾みは、ある。閃き・煌めきには乏しい。
この佳曲を聴くには、サヴァール盤(Astree)、コンチェルト・ケルン盤(Capriccio)あたりがふさわしかろう。
 
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送響、ブルックナー;交響曲第7番(TAHRA)
これは素晴らしいブルックナーだった。
とにかく、嫌なところがほとんどない。第1楽章第2主題のターンを譜割りどおりに弾かせるので、聴感上、少し走り気味になるのと、スケルツォの主部が盛り上がっていくところで、一度ピアノに落としてクレッシェンドを作るところくらいだ。
第1楽章、冒頭のチェロもいい音だし、110小節以下の低弦のヒタヒタ感も、さすがにドイツのオーケストラ。
145小節から少し速いかな…と思っていたら、181小節からのフルート独奏ではテンポを落としてたっぷり聴かせてくれるし、それに続くチェロの音も佳い。
391小節からのティンパニのクレッシェンド指定をほとんど無視して、低弦の旋律を聴かせてくれるのも嬉しい。
ノヴァーク版を使用しているので、楽章終結には少し加速するものの、速すぎないところで止めて、堂々と終わってくれるので、安心できる。この指揮者はブルックナーを分かってくれていると。
第2楽章、「G線で」と指定のある、弦に主題が出るところのズッシリした合奏の素晴らしさ! もう、まったく言うことがない。ただただ、ブルックナーの音楽だけが鳴り響く。
133小節以降、第2ヴァイオリンに主題が出るが、それに絡む第1ヴァイオリンの対位法を同等に生かしているのも素晴らしい表現。このあたり、最近の朝比奈隆の演奏との類似点が多い。
クライマックスでシンバルとティンパニが入るが、かなり抑えている。これも有り難い。終結のホルンの美しいこと!
スケルツォは堂々たるもの、相変わらずホルンが威力を発揮している(257小節以降等)。
フィナーレは、実は斉諧生にとって苦手な楽章なのだが、やはり嫌な表現は皆無。ライヴだと(いやスタジオ録音でも)音程の狂いやすい31〜34小節のヴァイオリンが、ぴたりと決まるところ、さすがさすが。
終結も、第1楽章同様、妙なアッチェランドがないのは嬉しいところだ。
全曲を通じて、オーケストラが素晴らしい演奏力を発揮している。弦合奏は言うに及ばず、木管は美しく、金管もパワフル。とてもライヴとは思えない完成度だ。
斉諧生はクラシックを聴き始めた頃から、イッセルシュテットのファンなのだが、彼が鍛え上げた北ドイツ放送響と、こんな見事なブルックナーを演奏していてくれて、本当に嬉しい。
それにしてもイッセルシュテットがブルックナーのスタジオ録音を残してくれなかったことは痛惜の極み。
例えばDECCAが、ベートーヴェン全集を作ったウィーン・フィルと、ブルックナーの録音をしておいてくれれば、どんなに素晴らしい演奏だったろうか…と思う(ショルティとじゃなしに!)。
 
小林研一郎(指揮)チェコ・フィル、マーラー;交響曲第1番(Canyon)
小林研一郎の「タイタン」には想い出がある。
もう14年ほども前、当時、コバケンが常任指揮者だった京都市響の定期演奏会で演奏し、打ちのめされるほどに感動したのである。
第1楽章が、真実味の濃い、暗い「嘆き」に染め上げられていたことが、今でも印象に深い。
さて、このチェコ・フィルとの演奏だが、とにかく豊潤で、美しい響きが一貫している。
特にトランペットは見事な吹奏を示すが、その他の楽器も、じつにいい音、生命感・実在感のある音を出している。
これは演奏に加えて、録音も優れているせいだろう。江崎友淑氏、会心の成果だ。
この曲を聴いて「長すぎる…」と感じなかったのは久しぶりだ。
唯一、残念なのは、第1楽章冒頭の弦。少し強めに奏させるのは賛成だが、音程の粗まで強くなってしまった。ライヴなら致し方ないが、スタジオ録音だけに何とかならなかったものかと思う。
ただ、告白すれば、斉諧生の「タイタン不感症」は、相変わらず治癒しない。上記のブルックナーなどとは違って、どうにも心に感じるものがない。
あとに控えているテンシュテット&シカゴ響盤(EMI)、C・デイヴィス&バイエルン放送響盤(Novalis)に期待しよう。
 
ユハ・カンガス(指揮)オストロボスニア室内管、モーツァルト;ディヴェルティメントK136(FINLANDIA)
速めのテンポ、生きたリズム、清潔なフレージング、抑えめのヴィブラート、内声の息づき。
実にフレッシュで、見事なモーツァルト演奏である。本当に輝いている弦合奏だ。
このコンビ、2000年10〜11月に来日する予定である。今から楽しみだ。(来日情報は→ここを押して。)
 
ユハ・カンガス(指揮)オストロボスニア室内管、シベリウス;組曲「恋する人」&グリーグ;組曲「ホルベアの時代から」ほか(Caprice)
今日、最も期待した1枚だが、少し残念。いい演奏なのだが、最上とはいかなかった。
なかんずく、弦の響きに「輝き」が感じられない。上記モーツァルトやFINLANDIAに録音したシベリウス曲集では顕著だったのに…。録音の加減だろうか?
いちばん期待したグリーグ;組曲「ホルベアの時代から」では、やはりスウィトナー盤(Berlin Classics)の牙城を揺るがすには足りない。
むしろ、スヴェンセンクーラによる民謡主題の曲が、ほの暗いメロディと和声で、北欧の抒情を満喫できた。
 
アンナー・ビルスマ(Vc)ジョス・ファン・インマゼール(Fp)ベートーヴェン;Vcソナタ第1番(Sony Classical)
先週聴いた旧盤に比べ、ビルスマのチェロが、ずいぶん常識的になっているのに驚いた。モダン楽器の奏者の奏法・語法に接近している。
むしろ、インマゼールのフォルテピアノが美しい。タッチのコントロールが素晴らしく巧く、ちっともうるさくならない。
旧盤のビルソンや↓鈴木盤の小島が「ビンビン・ギラギラ」なら、インマゼールは「コロコロ・ボンボン」に近い、柔らかい鐘のような音色だ。
 
鈴木秀美(Vc)小島芳子(Fp)ベートーヴェン;Vcソナタ第1番(BMG)
鈴木の表現は、師ビルスマの旧盤に近い。古楽器の発音の鋭敏さとガット弦のビィンとした鳴りを、フルに活用した、キビキビした音楽である。
ただ、比較すれば、ビルスマ旧盤の方が、一歩、上だろう。
フォルテピアノは、インマゼールには敵わないにせよ、ビルスマ旧盤のビルソンよりは、ずっと良い。
総合すれば、古楽器派のベートーヴェンとしては鈴木盤がファースト・チョイスに適しているかと思う。

6月19日(土): 

 ノルディックサウンド広島からCDが届いた。

ユハ・カンガス(指揮)オストロボスニア室内管、シベリウス;組曲「恋する人」&グリーグ;組曲「ホルベアの時代から」ほか(Caprice)
これはNordic Music MLで話題になったCD。小林北欧クラシックCDさんの御紹介。
1993年、オストロボスニア室内管が北欧音楽協議会賞を受けた際、その記念として、同協議会の財政支援により録音されたもの。
上記2曲の他、ニールセン;小組曲や、スヴェンセンクーラマデトヤといった名前が並んでいる。
特にグリーグは愛惜佳曲書掲載の曲、これは是非…とオーダーしたもの。
なお、シベリウスの録音データを見て吃驚。これはFINLANDIA盤と同じ音源である。…いや、FINLANDIAがCapriceの音源を譲り受けた、ということだろう。
 
トルルス・メルク(Vc)ホーコン・アウストボ(P)フランク;Vcソナタ、ドビュッシー;Vcソナタ&プーランク;Vcソナタほか(Simax)
トルルス・メルク(Vc)レイフ・オーヴェ・アンスネス(P)ショパン;Vcソナタ&シューマン;Vc作品集(Simax)
メルクの初期録音が手に入った。とにかくこの人の録音は、全部、集めるつもり。
フランス曲集は1989年、ショパン&シューマンは1990年の録音である。
ライナーノートの写真が面白い。最近ではすっかり薄くなったが、この頃は、まだメルクの髪の毛が前額に生えているのだ。(^^;
なお、神原音楽事務所のWebpageによると、来年12月に来日、デュトワ&N響との共演まであるらしい。
まだ1年半ほどあるが、今から楽しみである。
 
長谷川弥生(Va)野平一郎(P)ブリテン;「ラクリメ」&ショスタコーヴィッチ;Vaソナタほか(音楽之友社)
これは長谷川さんのWebpageから直接購入したCD。
Webmaster宛てにメールすると、1割引で買える。代金は、CD到着後、同封の郵便振替用紙で払い込み。
中味は、昨年9月9日、カザルス・ホールでのリサイタルのライヴ録音である。この時の演奏などが評価されて、村松賞を受賞されている。
長谷川さんのステージを聴いたことはないが、CDは前に『彩・現代日本のヴィオラ音楽選』(ART UNION)というのが出ており、なかなか気に入った。
今回は、ヴィオラ奏者の2枚看板といっていい「ラクリメ」とショスタコーヴィッチのソナタ。これは聴いてみたいと購入。
上記2曲の他に、
マラン・マレ;5つの古いフランス舞曲
ブルッフ;コル・ニドライ
ポッパー;ハンガリー狂詩曲(チェロからの編曲)
を収録。
御存知の方も多いと思うが、弥生さんは陽子さんのお姉さん。陽子さんも野平氏とショスタコーヴィッチ;Vcソナタを録音しておられる(Victor)。なかなか面白いものだ。

6月18日(金): 出張の後、真っ直ぐ帰宅せず、大阪へ出る。用務先からはJRで40分ほどだから、京都へ戻るのと大差ない。
 西梅田に「堂島アバンザ」というビルが出来ており、ワルツ堂が移転しているので、立ち寄ってみた。ワルツ堂はたいして変わっていないが、上階に入っているジュンク堂書店が凄かった。棚の高さ・密度が、図書館を連想させる。
 いま流通しているものは全部、並べてやろうと言わんばかりの品揃え、全部見ていると時間が幾らあっても足りない感じだったので、特価本(自由価格本)を2冊買って、早々に失敬した。
 たっぷり時間があるときに、ゆっくり棚を眺めたいものである。

ゴールド&フィッツデイル『ミシア』(鈴木主税訳、草思社)
副題が「ベル・エポックのミューズと呼ばれた女」。
ミシア・セールは、1920年代のパリで芸術家が集まるサロンを主宰し、ルノワール、ロートレック、マラルメ、ヴァレリー、コクトー、プルースト、サティ、ラヴェル、ストラヴィンスキーらを援助した女性。
斉諧生的には、ディアギレフ&バレエ・リュスの後援者の一人(というか最大のパトロネスだったろう)として重要。
驚いたことに、著者は、バーンスタインあたりとも多くの録音があるピアノ・デュオの2人である。
 
大岡昇平『ルイズ・ブルックスと「ルル」』(中央公論社)
ベルクのオペラ「ルル」の原作として知られるヴェデキント作『パンドラの筺』、これをゲオルク・バプスト監督が映画化した時の主演女優がルイズ・ブルックス。
ショート・ボブ(髪型)の元祖といわれる、ボーイッシュ系美人女優である。
映画は1929年の作品だが、若き日にこれを観て大感激した著者が、五十余年を経てものした、「昔の恋人」へのオマージュ(初版1984年)。
『レイテ戦記』等、大岡ファンの斉諧生だが、高価なこともあり、発売当時には手が出なかった。
今日、定価の3分の1で発見、狂喜して購入。
しかし、オペラの「ルル」も聴かなくては…

 

リン・ハレル(Vc)サイモン・ラトル(指揮)バーミンガム市響、ウォルトン;交響曲第1番・Vc協(EMI)
交響曲は最近『ベルシャザールの饗宴』とのカプリングで出ており、あちこちで好評のようである。
斉諧生的にはVc協との組合せの方が有り難く、初出の盤を探していたところ、ワルツ堂で見つけたので、購入。
 
フランツ・ヴェルザー・メスト(指揮)ロンドン・フィル、フランツ・シュミット;交響曲第4番・「軽騎兵の歌」変奏曲(EMI)
ロンドン・フィル就任時にはイカ物視されたヴェルザー・メスト、辞任してからの方が評価が上がっているようだ。
最近ではウィーン・フィルの定期に登場し、この交響曲を振ったようだが、元来、F・シュミットはウィーン・フィルのチェロ奏者だから、相当な自信があってのことだろう。
その話を聞いてから、この盤を探していたのだが、なかなか見つからず、ようやく購入できた。
 
ユハ・カンガス(指揮)オストロボスニア室内管、モーツァルト;ディヴェルティメントK136〜138ほか(FINLANDIA)
ちかごろ御贔屓のオストロボスニア管、これは国内盤も出た。
シューベルト;5つのメヌエット・5つのドイツ舞曲をカプリング。
 
トーマス・フューリ(Vn&指揮)カメラータ・ベルン、チャイコフスキー;弦楽セレナード・「フィレンツェの想い出」(ERATO)
これは中古盤。
カメラータ・ベルンは、DGGに録音したロッシーニ;弦楽ソナタの素晴らしく美しい演奏を聴いて以来のファン。
この団体がERATOに録音していたとは知らなかった。また、CASCAVELLEとの共同製作となっているのも興味を惹く。
チャイコフスキーは、必ずしも好きな曲ではないが、彼らの演奏なら聴いてみたいと購入。
録音は1985〜86年。
 
アンナー・ビルスマ(Vc)ジョス・ファン・インマゼール(Fp)ベートーヴェン;Vcソナタ全集(Sony Classical)
ビルスマは気になっている演奏家なので、新しいベートーヴェン全集が出たときから気になっていた。
買おうかどうしようか迷っていたのだが、先週、旧盤を聴いて気に入った上、新盤のインマゼールが素晴らしいと奥座敷MLで野々村さんから伺ったので、買うことを決心。
今日覗いたワルツ堂で安く出ていたので、購入したもの。
 
平尾雅子(Gamb)ほか、「マラン・マレの横顔」第2巻(ALM)
古楽器必ずしも美音でないのが悩みだが、平尾さんのヴィオラ・ダ・ガンバは美しい。
「マラン・マレの横顔」は第1巻を前に聴いており、高雅な美しさが印象に残っている。
店頭で、ふと第2巻を発見(出たばかりらしい)、即、購入。
 
シューベルト・アンサンブル・オヴ・ロンドン、フランク;P五重奏曲&フォーレ;ピアノ四重奏曲第1番(BBC music)
1997年カーディフ世界歌手コンテスト決勝(BBC music)
この2枚は、雑誌「BBC music」の付録。
タワーレコードの店頭で見かけるが、これまで買ったことはなかった。時々魅力的な演奏家の名前も見るのだが、ライヴということもあり、演奏の完成度に少々不安を感じたりして、イマイチ気乗りがしなかったのである。
しかし、フランク;P五重奏曲は集めている曲。これを買い逃しては…と、思い立って購入。
フランクのCDは、コンピュータ用のCD-ROMとしても使え、楽曲分析等を音付きで調べられる仕掛けになっている。これは面白い。
それにしても、CD2枚付きで『レコード芸術』と同じ値段…というのは、考えてみれば凄いことだ。
というか、雑誌がCDの付録なのかもしれない。
 

6月16日(水): 

 

ブルーノ・カニーノ(P)アリアQ、フランコ・ペトラッキ(Cb)シューベルト;P五重奏曲「鱒」ほか(Novalis)
「鱒」のCDを買うのは久しぶりである。
実は他の演奏を買うつもりだったのだが、横に置いてあったこの盤に、ふと目が止まった。最近、Novalisを店頭で見るのは珍しい。
ブルーノ・カニーノは好きなピアニストだし、カルテットの第1ヴァイオリンはトーマス・フューリ、カメラータ・ベルンのリーダーである。
ペトラッキも、コントラバスの世界では有名な奏者のはず、これは買い逃せない…と購入。
シューベルト;弦楽四重奏曲第10番をカプリング。
 
ラルス・ブロムベリ(Vc)バッハ;無伴奏Vc組曲(全曲)(Tonart)
北欧のチェリストというと、ノラスやメルクといったお気に入りが多いので、ついつい手に取ってしまった。
2枚組で1枚分の値段、というのも魅力的。(^^;
ところが、プロデューサーの筆になるライナーノートによると、このチェリストの遺言のようなレコーディングらしい。
1935年生まれのブロムベリは、ストックホルム、ローマ(エンリコ・マイナルディに師事)、ベルリンで学び、スウェーデンのヘルネサンドのカペルスベリ音楽学校(知らない地名・校名だ)で教えながらソロ活動をしていた、とか。
1992年に、このレコーディングを始めたときには、既にバイパス手術をしており、休息を挟みながら、1994年までかけて録音を完成させたとか。
しかし、その年の冬には病が篤くなり、翌1995年に没したという。
病床で、「すべてをもう一度最初からやり直したい」と希望し、見舞いに来た友人(=プロデューサー)に、組曲第2番の前奏曲を弾いて聴かせて、「病気が私に教えてくれた…私は真実をつかんだ…」と言っていたという。

 

河原泰則(Cb)オンジェリーヌ・ポンデペイール(P)「コントラバスの奇跡」(Sony Classical)
何はともあれ、まず「熊ン蜂の飛行」から。
ううむ、これは凄い。唖然、茫然…である。(゜o゜;;;
まさしく*蜂*の速度で弾き切っているし、音程・リズムにも狂いはない。
その他の曲も、見事に音楽している。決して、「こんなこともできますよ」には終わっていないし、ましてや「コントラバスですから、この程度は御勘弁」といった部分は微塵もない。
とりわけ、シューマンのアダージョ部分の、ガッチリした音楽に感銘を受けた。
タイトルからは、一見、キワ物の印象を受ける人がいるかもしれないが、誤解の内容にお願いしたい。一聴をお薦めする。
(附記)この日はヘッドフォン(STAX)で聴いたのだが、後日、スピーカーで聴き直してみたところ、オーディオ的にも興味深いことが判明。低音再生の試金石たりうる録音であろう。残念ながら斉諧生宅のシステムでは…(T_T)

6月15日(火): 

 客注していたCDが入荷したというので、引き取ってきた。
 思えば、店で注文したのは久しぶり。店頭にある物を買うか、ネット通販ばかりだったから…。

河原泰則(Cb)オンジェリーヌ・ポンデペイール(P)「コントラバスの奇跡」(Sony Classical)
これは、大教大オケのコントラバス奏者もーりぃさんからお薦めをいただいた盤。
河原氏はケルン放送響の首席Cb奏者、Largoレーベルから小品集が出ており、サンサーンス;「白鳥」など、文字どおり下手なチェリストより音程が正確、かつ音楽的。
この小品集にも「白鳥」は含まれているが、何より、リムスキー・コルサコフ;「熊ン蜂の飛行」が物凄いらしい。どうやって弾いているのか見当もつかない、とか。
その他、
ラフマニノフ;「ヴォカリーズ」
バッハ;「G線上のアリア」
シューマン;アダージョとアレグロ
クライスラー;「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」
ブルッフ;「コル・ニドライ」
等を収める。

6月13日(日): 

 

ペトリ・サカリ(指揮)アイスランド響、シベリウス;交響曲第2番(NAXOS)
第1楽章冒頭の弦の響きは見事。ところが続く木管のフレーズが、やっぱり生暖かい。
あとでヴァンスカ&ラハティ響盤(BIS)やベルグルンド&ヨーロッパ室内管盤(FINLANDIA)等をチェックしてみたが、やはり音色感が全然違う。
それが一段落して、ヴァイオリンに出る鮮烈なメロディーも、ちょっと柔らかすぎる感じ。
バランスに少し独特のところがあって、それなりに工夫をしているのだろうとは思うが、ちょっと楽しめない演奏だった。
お断りしておけば、斉諧生は、ブルックナーとシベリウスに関しては、かなり好みがくっきりしており、自ずと点が辛くなる。
全然悪い演奏というわけではなく、値段も考えれば、この曲を初めて聴く盤としてはいいかもしれない。
また、録音の問題かもしれないが、音がスカッと抜けない感じがあり、演奏自体の輪郭がぼやける印象を受けた。これは、このレーベルによくあると思う。できれば改善してほしいもの。
 
アンナー・ビルスマ(Vc)マルコム・ビルソン(Fp)、ベートーヴェン;Vcソナタ第1番(NONSUCH)
ビルスマのベートーヴェンは、最近、Sony Classicalから新しい全集が出た(Fpはインマゼール)。
買おうかどうしようか迷っているのだが、今日は旧盤を聴いてみた。
これは、なかなか素晴らしい。
古楽器の発音の敏感さを、実によく活かした演奏ぶりで、小気味よい。
第1楽章の終結、テンポ・プリモでアレグロ主題が戻ってくるところの凛々しさ!
また、長い音符で音を張ったときのガット弦の響きも快感。
どうやら、新盤も買うことになりそうである。
ビルソンのフォルテピアノは、ちょっと叩きすぎという感じを受けた。新盤のインマゼールに期待したい。
 
クリストフ・ヘンケル(Vc)ジョルジュ・プリュデルマシェ(P)、ベートーヴェン;Vcソナタ第1番(LYRINX)
ヘンケルは、あまり知らない人だが、今年の草津夏期国際音楽アカデミーの講師で来るようだ。
斉諧生としては実はあまり好きでない音色・音程だが、これも趣味の問題。通常の聴き手なら、気にならないと思う。
好みの問題を度外視すれば、立派なチェロだ。ベートーヴェンの音楽として、過不足がない。このチェリスト、もっと知られてよい人である。
また、プリュデルマシェのピアノが出過ぎず引っ込み過ぎず、充実した音楽。アンサンブルとして、非常に優れた演奏である。

 昨日のコンサートを演奏会出没表に追加。


6月12日(土): 今日は、コンサートの掛け持ちということをやってしまった。

 しかも、朝一番には映画「レッド・バイオリン」を見るという暴挙。
 さすがに、少々反省している。次の移動が気になって集中を欠くこと、なきにしもあらず。

 長谷川陽子 チェロ・リサイタル@神戸学院大学メモリアル・ホール
 神戸学院大学が主催する「グリーン・フェスティバル」というシリーズで、けっこうメジャーな演奏家を招いて、学校関係者+一般を対象に無料!で公開されている(事前申込制)。
 長谷川さんは早くから出演して、最近では「三大Bチェロ組曲・ソナタ連続演奏」というプロジェクトを始めておられる。今日がその第5回。

今日の曲目は、
バッハ;無伴奏Vc組曲第1・3・6番
長谷川さんを聴き始めてから随分になるが、バッハ;無伴奏に接するのは、実は初めてである。
そのため、掛け持ちを厭わず明石まで馳せ参じたのである(大学の住所は神戸市なのだが、JRの最寄りは明石)。
午後2時過ぎに明石着。
大学方面行きのバスにはすぐ乗れたのだが、しばらく行くと渋滞に巻き込まれた。あとバス停で3つ程度なのだが、全然動かない。
開演の3時まで残り20分を切ったところでバスを捨てて歩き出す。約10分で到着、汗びっしょり。
会場は既に結構な入りだが、1人で行く利点で、わりと前の方に席を見つけることが出来た。回りには、後援会ひまわりの会員諸氏の顔がちらほら見える。中には東京から日帰りで駆けつけた人も。
バス延着を配慮して、少し開演が遅らされた。
 
第1番「前奏曲」が、全部スラーを掛けて、優しく歌い出す。
ここは、最近、古楽器演奏の影響か、デタシェで弾く人もいるところだ。
長谷川さんのチェロは、なだらかに、ちょっとしたテヌートなどもかけながら、豊かに歌った。
そこにバッハの慈愛が、立ち現れる。
これは意外だった。
もっと、力一杯、表現力のかぎりを尽くしてバッハの精神に肉薄しよう…というような演奏を予想していたのだ。
ところが、あまり楽器を責めるような感じはなく、一つ一つの音、和音を大事に鳴らしておられる。
昨年の長谷川さんの演奏会でしばしば感じた、音の硬さ(特に高音)は、ほとんど影を潜め、むしろ軟らかい、美しい音になっている。
この「優しい歌」は、全3曲を一貫して流れていた。
第6番前奏曲の冒頭も、威圧的に和音を鳴らすのではなく、交互に弦を移って、美しい響きが紡がれた。
また、各曲のサラバンドの情趣の深いこと。
そんな中、第3番前奏曲の冒頭第1音の輝きが、印象に残っている。
 
このシリーズ、休憩のあとにいつもインタビューの時間がある。そこでバッハについて語っておられたことをいくつか。
「バッハは、理想を言えば、小さいサロンで、お客様も楽譜をのぞき込むような感じで、一緒に考えながら演奏したいくらい。現実には大きなホールで弾くことになるが、どこにポイントを置くか、いつも考える。それが、難しくもあり、面白くもある。」
「数年前まで、バッハには正座をして向き合う気分だったが、マイスキーと話す機会があったとき、彼が『バッハは神棚に飾るのではなく、もっと人間的な作曲家。真偽のほどは定かでないが、酔っぱらって喧嘩をしたこともある人』と言っていた。それ以来、もっと身近に感じていいのだと思っている。」
「楽器、ホール、天気、コンディション、すべてが丸裸になってしまう作曲家であることには変わりはない。」
「和音の処理は、CDを聴いたり本を読んだり、勉強しながら暗中模索している。」
アンコールは、第3番のブーレを、ずっとリラックスした感じで弾かれた。
最後は、ちょっとお疲れの御様子と拝察。9月には御出産を控えておられるとか、どうぞお大事に。

 ユッカ・ペッカ・サラステ(指揮)フィンランド放送響@ザ・シンフォニー・ホール

今日の曲目は、
ワーグナー;「パルジファル」第1幕前奏曲
チャイコフスキー;Vn協(独奏;前橋汀子)
シベリウス;交響曲第2番
シベリウス;交響詩「フィンランディア」
というもの。
後半2曲は、当初、「フィンランディア」→「交響曲第2番」という曲順で発表されていたが、当日になって変更されたもの。
 
明石からの移動は、計算上は間に合うはずだったのだが、大学からJR明石駅までのバスが、往路同様、渋滞で延着。
結局、チャイコフスキーの途中にしか着けず、後半のシベリウスしか聴けなかった。
長谷川さんの会場をもう少し早く出れば間に合ったかもしれないが、まあ、いいのだ。斉諧生的には、長谷川さんのアンコールの方が、前橋さんのチャイコフスキーより重要。
 
交響曲第2番
第1楽章冒頭の弦はまずまず…と思ったら、続く木管のフレーズが、まるで緊張感のない音、清澄さや冷涼感のない音でガッカリ。
その後も、全体に集中力・凝集力に欠け、煽って煽って盛り上げてお終い、という演奏であった。
ところによっては、弦合奏の美しい響きが聴かれたり、第1楽章のClや第2楽章のFgやTrpのソロ等には素晴らしいものもなくはなかった。
また、終楽章のコーダ近くの盛り上がりの迫力は、それなりに否定できない。コントラバスのffのピツィカートなど、なかなかのものではあった。
「ブラボー」を叫んでる人も、少なからずおられたことは、事実である。
しかし、今日のようなシベリウスを、*北欧の*オーケストラから聴くのは辛い。
斉諧生は、シベリウスの交響曲演奏には「森厳さ」が不可欠だと思っている。それを期待できるのが北欧のオーケストラ・指揮者の筈なのだが…。
まあ、ツアーの10日目、かなりお疲れであったろうと同情はするが。
 
「フィンランディア」
予想どおり速いテンポ。
アレグロ・モデラートが結構速く、アレグロになると更にテンポアップ。
「フィンランディア」讃歌のフルートが、どうもイメージと違う。上手いことは上手いのだが、音が暖色系なのだ。
ここは、やはり冷え冷え・冴え冴えとした吹奏が聴きたい…。
あとは交響曲同様、「煽って煽って盛り上げてお終い」。まあ、それでも似合う曲ではあろうが…。
曲順入れ替えは、そのためかも。
 
ところが、まだアンコールがあって、ドヴォルザーク;スラブ舞曲第10番
これには、客席でコケてしまった。
「フィンランディア」のあとにアンコールは要らないし、お客さん向けにどうしても入れるなら、「悲しきワルツ」とかフィンランドの現代作曲家の気の利いた小品とか、スジを通してもらいたい。

6月11日(金)

 

ジョン・バルビローリ(指揮)ハレ管、マーラー;交響曲第1番ほか(DUTTON)
バルビローリのマーラー、買わざるべからず。
1957年6月の録音によるPYE音源の、初のステレオ・リリースだという。
カプリングは、パーセルの劇音楽をバルビローリが管弦楽編曲した組曲。こちらは1969年のEMI音源で、初CD化。これも少し期待したい。
 
ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(Vc)アレクサンデル・デデューヒン(P)ほか、ラフマニノフ;Vcソナタほか(DGG)
ラフマニノフのソナタは、ノラス盤や長谷川陽子盤があるとはいえ、いちど、ロストロポーヴィッチで聴いてみたかった。
これは先日、DGG100周年記念シリーズで初めてCD化されたMUZA原盤の1958年録音(モノラル)。
不思議なことに、ブックレット掲載のオリジナルLPのジャケット写真には、ピアニストがレフ・オボーリンと記されている。
実は、ロストロポーヴィッチのラフマニノフが聴きたいと思っていたのも、柴田南雄『レコードつれづれぐさ』(音楽之友社)で、「オボーリンの伴奏のその盤は(略)音はまあまあで、演奏はじつにすばらしい。」と書かれていたからだ。
初出時のデータの誤りなのだろうか。ライナーノートにも、その辺の断り書きは、ない。
カプリングは、ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指揮)レニングラード・フィル、シューマン;Vc協&チャイコフスキー;ロココ変奏曲

6月9日(水): 斉諧生は通勤に片道1時間かかるので、毎日、本が手放せない。
今朝、先日出たばかりの和波孝禧『ヴァイオリンは見た』(海竜社)を持って出勤、帰りには読み終えてしまっていた。
 周知のとおり和波さんは生来の全盲だから、本のタイトル自体が、読む人に訴えかけようとしていることがわかる。

子どもの頃からずっと「生まれてきて良かった」と、生きていることに感謝し続けてきた (略) 勿論、見えた方が便利だとは思うが、見えなくても充分に人生を楽しんでいる
 和波さんには『音楽からの贈り物』(新潮社)という自伝的エッセイ集もあるが、自分の障害のことを、不便なこと・腹立たしい目にあったことも含め、実に自然に書いておられるのに、いつも感心する。
 卑屈も、虚勢も、攻撃性も、まったく感じさせない。
「全盲の」という肩書付きの新聞の見出しがあったりすると悲しくなるし、反発を覚える。「肩書なしでも通用する演奏をしているはずなのに、なぜわかってくれないんだろう」と考え込む。
 3年前、サントリー音楽賞受賞記念として、ザ・シンフォニー・ホールで開かれた演奏会で、大阪センチュリー交響楽団をバックに演奏されたブラームスのコンチェルトは、掛け値なしに世界に通用する芸術だったと断言できる。
 CDでは、バッハの無伴奏、ブラームスのソナタ、ブルッフの協奏曲あたり、もっともっと高く評価されていい、世界水準の出来なのに…といつも思う。

 

ペトリ・サカリ(指揮)アイスランド響、シベリウス;交響曲第2番・組曲「テンペスト」第1番(NAXOS)
昨秋、第1・3番から出始めた、NAXOSのサカリによる全集の第2弾である。買わざるべからず。
第3番も、なかなか優れた出来映えだったので、今回も質の高い演奏を期待したいところだ。
カプリングも渋いところを採っている。

6月7日(月): 

 TAHRAから、これまた魅力的な新譜が登場、またまた買い込んでしまう。

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送響、ブルックナー;交響曲第4・7番(TAHRA)
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送響、マーラー;交響曲第1・4番(TAHRA)
斉諧生がクラシックの音盤を買い始めたとき(当時はまだLP)、最初に買った交響曲が、イッセルシュテット(指揮)ウィーン・フィルのベートーヴェン;第5・8番、第9番だった。
それが「刷り込み」になったのか、以来ずっと、この指揮者を追いかけている。
ずいぶん渋い(=目立たない)存在のはずだが、隠れたファン層が厚いのか、前から少しづつライヴ盤が出ている。
今回は未亡人の承認を得ていることを明記したリリース。
録音データは次のとおり。
ブルックナー;交響曲第4番…1966年12月14・16日
ブルックナー;交響曲第7番…1968年10月28日
マーラー;交響曲第1番…1969年1月6日、ハンブルク・ムジークハレ・ライヴ
マーラー;交響曲第4番…1966年1月9・10日、ハンブルク・ムジークハレ・ライヴ
マーラーの4番がモノ、それ以外はステレオ。
音の状態を少しチェックしてみたが、ステレオの3曲はいずれも極上、モノラルのものも非常によい、という感じだ。
ブックレットが少し凝っている。ブルックナーのセットは、このコンビのディスコグラフィとオリジナルLPのジャケット写真(ただし白黒)。
マーラーのセットは、北ドイツ放送響の小史(1945〜1965)。
更に続編も出るのだろうか、大いに期待したい。
 
ホルヘ・ベラスコ(指揮)ベルリンRIASシンフォニエッタ、アリアーガ;交響曲ほか(koch)
アリアーガの交響曲は、愛惜佳曲書に掲載したくらいなので、見れば買うことにしている。
これは1982年の録音、マルPは1986年だから、ずっと前のものだが、なぜか見落としていたもの。
ふと、CD屋の棚に発見、慌てて購入したもの。
カプリングは、サリエリ;シンフォニア(ニ長調)と、ソレール;ハープシコード・ソナタ3曲をR・ハルフテルが3楽章の交響曲ふうにオーケストレーションしたもの。
指揮者についてはブックレットに記載がなく、不詳。
 
茂木大輔(Ob)ほか、「山下洋輔組曲」(MEISTER MUSIC)
茂木大輔(Ob)ほか、「パリのアメリカ人」(MEISTER MUSIC)
「茂木大輔ジャズ室内楽シリーズ」と題した2枚。
「ジャズ室内楽」というココロは、きっちりアレンジして、譜面どおりに弾こうというもの。「クラシックのフィールドへジャズを引きずり込ん」だ(ライナーノート)という。
1枚目は木管三重奏(Ob、Cl、Fg)、2枚目はObと弦楽アンサンブルによる室内楽スタイル。
茂木氏の文章で山下洋輔への傾倒、学生時代からのジャズ嗜好は知っていた。そもそも、彼の文体からして山下洋輔の文章にそっくりなのである。(筒井康隆だという人もいるが、山下を経由しての影響に違いない。)
曲目も、1枚目は山下洋輔、セロニアス・モンクを、2枚目はジョージ・ガーシュウィンとデューク・エリントンを、それぞれメインに据えている。
実は、最初見かけたときは買わずにおこうと思ったのだが、奇特なことにこれを試聴機に入れている店があり、ちらっと聴いたのが運の尽き。
MEISTER MUSICの艶やかな録音に、コロッと参ってしまった。

6月6日(日): 

 

エサ・ペッカ・サロネン(指揮)フィルハーモニア管、ストラヴィンスキー;バレエ音楽『火の鳥』(1910年全曲版)(Sony Classical)
↑に御案内した、スルジッチ&大教大オケ演奏会のメインプロ、『火の鳥』を聴いてみた。
Dover版のスコアを参照していたのだが、『ペトルーシュカ』『春の祭典』とは、音の厚みが断然違う(こちらが薄い)。個性よりも踊りに合わせた感じが強い音楽だ。
おそらくそのせいだろう、サロネンの指揮も、他2曲ほどには輝いていない。
もちろん、冒頭のピアニッシモの緊張感、スル・ポンティチェロの繊細な音色等、彼ならではの切れ味に変わりはない。
「王女達のロンド」「子守歌」のしっとりした美しさ、「カスチェイ王の踊り」のスフォルツァンドの鋭さ、そして終曲を導くホルンの美しいこと!
全曲を通じて、いわば、スコアの透かし彫りを見る感覚がある。ストラヴィンスキーが書いた音の薄さを感じたのは、そういう傾向の演奏だったからでもあろう。
 
ジャン・クロード・カサドシュス(指揮)国立リル管、ストラヴィンスキー;組曲『火の鳥』(FORLANE)
これも優にやさしい演奏。
組曲版は1911年、1919年、1945年と3種類あるはずだが、ジャケット等には版の明記がない。
(附記)国内盤ジャケットでは「1919年版」と明記されている、という情報をAnjaさんから頂戴した。(6月8日追加)
 
ペーター・ツァバ(指揮)ムジカ・ヴィタエ、ヒナステラ;弦楽のための協奏曲(CAPRICE)
この曲も、CDでは3枚目になった。少しづつメジャーに近づいているのだろうか。
ほかの2枚(CHANDOS盤、BLUEBELL盤)に比べ、第1楽章のソロは、最も優れている。楽器の鳴りが、全然違うのだ。
スケルツォ、アダージョも間然とするところのない出来映え。
終楽章のアンサンブルに関しては、すこしアラが見える。ここはCHANDOS盤が上。
全体としては、3枚中、ベストに推せるだろう。
 
クリフォード・カーゾン(P)イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ロンドン響、モーツァルト;P協第27番(Philips)
カーゾンの音からは、「明るい哀しさ」が惻々と伝わってくる。素晴らしいタッチ。
いくぶん、装飾を加えているのも面白い。
残念なのは、管弦楽に、もう少し、抜け切った感じ(明るさ、透明感)がほしかった。特に弦合奏。
 
ルートヴィヒ・シュトライヒャー(Cb)クラウス・シュトール(Cb)ほか、ボッテジーニ;Cb協ほか(TELDEC)
シュトールとバウマンによる二重協奏曲は、テノールとバス歌手のデュエットの趣。
第1楽章は舟歌のリズムか? ボッテジーニはヴェネツィアでも活躍したという。
その余の楽章も、やはり、歌・歌・歌である。
シュトライヒャーの音・響きは、ゲイリー・カーと違って、いかにもコントラバス、というイメージ(カーだと、チェロに近い感じがする)。
曲については、ヴァイオリンのパガニーニなどと同様、小難しいことを言っても始まらない。楽器が気持ちよく鳴っていて、気持ちよく聴けるものだ。
 
ジェルジ・ガライ(Vn)ヘルベルト・ケーゲル(指揮)ライプツィヒ放送響、ブラームス;Vn協(ODE)
これも先週聴いた交響曲同様、ケーゲルとしては「特別なこと」がない演奏。
もちろん、充実した音楽であることは間違いないが。
ガライのヴァイオリンも良い。
やや古風な音程が美しく、高音の細い輝きは十分、相当なレベルのソリストと言えよう。
第1楽章では136小節以降や236小節以降での大きくテンポを落としヴィブラートを深くかけた、歌が素晴らしい。
第2楽章もゆっくり目にテンポをとり、じっくり弾いていく。三連符、六連符も弾き飛ばさず、小さなルバートを使いながら、コツコツと歌っていくのが感動的だ。
 
イザベル・ファウスト(Vn)バルトーク;無伴奏Vnソナタ(HMF)
今、モーツァルテウム管に同行して来日しているそうだが、評判どおり、素晴らしいヴァイオリンだ。
難曲として知られるバルトークだが、いっこうに困難さを感じさせず、美しい音色、素晴らしい音程で、スイスイと弾き抜いていく。
ジェルトレルメニューインあたりだと晦渋さを感じさせるところがなきにしもあらずだが、ファウストだと、何となく、わかりやすいように思えるくらいだ。
この盤、一聴をお薦めしたいし、この人にはもっと、色々な曲を録音してほしい。
できれば、実演にも接したいものだ。ジャケット写真、なかなかの美形である。
 
アウローラ・ナトラ・ヒナステラ(Vc)アルベルト・ポルトゥゲイス(P)、ヒナステラ;パンペアーナ第2番(ASV)
先日購入した譜面を見ながら、聴いてみる。
チェリストは、ヒナステラ夫人であり、この曲を献呈・初演した人。
曲が手の内に入っていることを感じさせる、堂に入った演奏。
ピアノも上手い。色彩的というか、民族的なイディオムが生きている感じがある。
 
長谷川陽子(Vc)ダリオ・ホヴァラ(P)、ヒナステラ;パンペアーナ第2番(VICTOR)
前から架蔵している長谷川さんのスペイン系小品集に収められているので、聴き比べ。
チェロに関しては、長谷川さんが上。音の充実感・訴求力が、全然違う。アレグロ・ヴィヴァーチェの部分でも、音がしっかり鳴っている。
ピアノに関しては、少し聴き劣りする。下手ではないのだが、表現力はポルトゥゲイスが一枚上。
 
ガスパール・カサド(Vc)ほか、名演集第1巻(1927〜1947)(LYS)
SP期の録音を聴くと、カサドが優れたチェリストであることがよくわかる。
LP期のVOX盤だと、ちょっと、音的に衰えを感じないでもない。
ドビュッシー;Vcソナタといった大物も含まれているが、一番感心したのは、やはり自作;愛の言葉
 
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シャペル・ロワイヤルほか、ブラームス;ドイツ・レクイエム(HMF)
本日期待の1枚。
合唱は合計49名、オーケストラは第1ヴァイオリンを10名とする編成。
これくらいだと、ブラームスが実に美しい音楽を書いたことが、よくわかる。
合唱が美しく、声部の絡みも明確。独唱の2人も美声。
満足しながら全曲を聴きとおせた。
あえて難をつければ、ケーゲル盤のような、しっとりした情趣には乏しいこと。これは比較する相手が凄すぎるのかもしれない。
また、第2曲主部のリズムが、もたれるように思う。意図的なものかもしれないが…。
オーケストラでは、ブラームスとしては、ホルンの音色感に抵抗がある。ライヴ的な傷も皆無ではない。
 
ハンス・ロスバウト(指揮)南西ドイツ放送響、ハルトマン;交響曲第2番(col legno)
実にくっきりした演奏。曲自体、サキソフォンで、何やらオリエンタルな旋律が朗々と吹かれるような構成のせいもあろうが。

6月4日(金): 

 TESTAMENTから、また魅力的な新譜が登場、またまた買い込んでしまう。

オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管ほか、バッハ;管弦楽組曲ほか(TESTAMENT)
クレンペラーの同曲は、ニュー・フィルハーモニア管を振ったステレオ盤(1969年録音)が有名だが、これは1954年録音のモノラル盤である。これが初CD化のはず。
何度も繰り返して書いていることだが、1950年代前半のフィルハーモニア管は、セル治下のクリーヴランド管ムラヴィンスキー時代のレニングラード・フィルと並んで、オーケストラ演奏の精華といっていい。
これは楽しみである。
フィルアップには、クレンペラーによるバロック〜初期古典派のステレオ録音がずらりと並んでいる。特にケルビーニは初発売。
ヘンデル;合奏協奏曲Op.6-4(1956年)
ラモー;ガヴォットと6つの変奏(クレンペラーによる管弦楽編曲)(1969年)
グルック;「アウリスのイフィゲニア」序曲(ワーグナー版)(1960年)
ケルビーニ:「アナクレオン」序曲(1960年録音、リハーサルでのクレンペラーの声も収録されている)
 
オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管ほか、バッハ;ロ短調ミサより合唱曲集(TESTAMENT)
この曲についても1967年にニュー・フィルハーモニア管BBC合唱団を振った録音が有名だが、これは1961年録音の初発売の音源。
名盤として知られるマタイ受難曲の録音(1960〜61年)に引き続いて、フィルハーモニア合唱団を使って、ロ短調ミサを録音しようというプロジェクトが計画された。
独唱は、エリザベート・シュヴァルツコップクリスタ・ルートヴィヒニコライ・ゲッダヴァルター・ベリー(又はニコライ・ギャウロフ)というメンバーが予定されていたという。
ジョン・マッカーシーが合唱指揮を担当してリハーサルを重ね、1961年12月4〜9日に、この録音セッションが行われた。
ところが、次の予定が延び延びになったあげく、プロデューサーのウォルター・レッグのEMI退社(1964年)により、計画は中絶してしまった。
なお、現行盤は、48名という比較的小編成の合唱によるものだが、こちらの合唱は68名からなるという。
約11分のリハーサル録音付き。
 
アマデウスQ、ハリー・ブレッヒ(指揮)ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズほか、モーツァルト;協奏交響曲K.364&シューベルト;弦楽五重奏曲(TESTAMENT)
アマデウスQのリーダー、ノーバート・ブレイニンはウィーンの生まれだが、1938年にイギリスに留学し、カール・フレッシュやマックス・ロスタルに学んでいた。
ところが第2次世界大戦が勃発、彼は「敵性外国人」として収容所送りになってしまう。そこで仲良くなったのが、ピーター・シドロフシーグムント・ニッセルという2人のヴァイオリニスト。
戦後、彼らは、チェリストのマーティン・ラヴェットを加え、シドロフがヴィオラに転じて、四重奏団を結成し、たちまち人気を博することになった。
このCDは、ブレイニンとシドロフが独奏するモーツァルトのK.364(1953年録音)と、ウィリアム・プリースをチェロに加えたシューベルト(1952年録音)。
シューベルトは集めている曲だし、ハリー・ブレッヒのモーツァルトというのも魅力的なので、購入。
なお、この2人によるK.364には、アレクサンダー・ギブソン(指揮)イギリス室内管盤(CHANDOS、1983年録音)もあった。
両曲あわせて80分を超える、長時間盤である。ちゃんとかかるだろうか?
 
クリフォード・カーゾン(P)イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ロンドン響、モーツァルト;P協第26・27番ほか(Philips)
例の"Great Pianists of the 20th Century"シリーズの第22巻。
カーゾンの未発表録音である。1967年12月のもの。
迂闊なことに今まで見逃していたのだが、奥座敷MLで教えてもらい、慌てて購入したもの。
録音したものの、カーゾンが発売を了承しなかったためにお蔵入りしていた音源である。
このピアニストは、自己批判が厳しく、レコード会社(DECCA)泣かせだった。
第27番については、後にブリテン(指揮)イギリス室内管との録音(1970年)があり、カプリングの第20番ともども名演として知られているが、これも生前には発売されなかった。
なお、カーゾンとケルテスによるモーツァルトというと、第23・24番の録音が有名だが、そちらは1968年10・12月のセッションである。
シューベルト;即興曲集・「さすらい人」幻想曲を収めた盤との2枚組。
 
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパンほか、バッハ;マニフィカトほか(BIS)
鈴木さんのバッハは、とにかく買うことにしている。
カンタータ録音も進行中だが、今回は名曲「マニフィカト」。
クーナウツェレンカ(2曲)のマニフィカトをカプリング。

6月3日(木): 

 

ゲイリー・カー(Cb)ハーモン・ルイス(Org)バッハ;作品集(KING)
一聴して唖然とした。ほとんどチェロを聴いている気分
リズム、フレージング、ヴィブラート等、不自由そうなところが、全然ない。素晴らしい「歌い込み」を聴くことができる。
ゆっくりした曲が多いとはいえ、単なる名人芸、単に「音」が鳴っているだけではなくて、立派な「音楽」が成立しているところに感嘆させられた。
オルガン伴奏というところが、また良い。弦楽器、特にチェロやコントラバスには、ピアノよりも相性がよいと思われる。
とにかく楽しいCD。一気に聴き通して、なお繰り返し聴いてしまった。
贅沢な注文を付けるならば、高音を聴かせる曲(編曲)に偏した感じがあり、低音 の魅力を味わえる部分が少なかったこと。

6月2日(水): 本業が遅くなって、少々、疲れて帰宅したら、郵便受けに嬉しいものが入っていた。
 Sheet Music Plusにオーダーしていた、リリー・ブーランジェの楽譜である。
 ここのサイトで、結構、ブーランジェのものが見つかったのだが、さすがに全部オーダーするわけにもいかず、今回は、

「ピエ・イェズ」(Vo,SQ,HpとOrg)
「春の朝に」(Vn又はFlとP)
の2点。
 オーダーから約3週間で届いたことになる。
 なるべく早く、「ピエ・イェズ」はMIDIファイルに打ち込んで、その魅力を耳にしていただけるようにしたいと思っている。

6月1日(火): 

 ヴァージン・メガストア京都店で、@990円のワゴン・セール実施中。質・量的にはイマイチ。

コリン・デイヴィス(指揮)バイエルン放送響、マーラー;交響曲第1番(Novalis)
これは、先日、テンシュテット盤を買ったときに
>この曲、昔はそれなりに感動して聴いていたのだが、最近どうもオーケストラのショウ・ピースに聴こえてしまう…
と書いたのをごらんになった方から頂戴したメールで、「最初から最後まで緊張感と音楽性を感じさせ続ける」と推薦いただいていた盤。
最近、Novalisは見なくなってきているから探すのは難しいかも、と思っていたところ、バーゲンでばったり出会ったので、即購入。
 
ティルマン・ヴィック(Vc)ブリテン;無伴奏Vc組曲ほか(ambitus)
バッハに続くチェロの無伴奏曲としては、コダーイカサドが有名だが、内容的にはブリテンの曲集が、より深いものを持っているかもしれない。
前に中古音盤堂奥座敷で話題になったとき、いくつか集めようかと思ったのだが、何種類か出ていて、目移りしたあげくに止めてしまっていた。
今日、バーゲンで、この盤を発見。万一ハズレでも惜しくはなかろうと、購入。
チェリストはドイツ出身のようで、アンドレ・ナヴァラらに学び、1980年代前半にヨーロッパ室内管の首席を勤めた後、ソロ活動を行っているとか。
 
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シャペル・ロワイヤルほか、ブラームス;ドイツ・レクイエム(HMF)
これはレギュラー盤。
先日、ケーゲル盤を聴いて、この曲にすっかり興味を持ち、奥座敷MLで、お薦め盤をお尋ねしたところ、クレンペラー、テンシュテットらと、このヘレヴェッヘ盤をノミネートしていただいたので、購入。
ケーゲル等とは違ったアプローチの面白みに期待したい。

平成11年5月9日(日): 「作曲世家」に近代フランスの作曲家リリー・ブーランジェを追加。


平成10年5月5日(祝): 「作曲世家」に近代スウェーデンの作曲家ステンハンマルを掲載。

平成10年2月8日(日): 「逸匠列伝」にルネ・レイボヴィッツを掲載。

平成9年11月24日(休): 「名匠列伝」に、アンゲルブレシュトを追加。

平成9年9月15日(祝): 「畸匠列伝」に、マルケヴィッチを掲載。

平成9年8月24日(日): 「名匠列伝」にカザルスを追加。

平成9年8月8日(金): 『斉諧生音盤志』を公開。


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