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2005年10月26日

リリー・ブーランジェ関連の新著

ヴェロニカ・ベーチ『音楽サロン』(早崎えりな・西谷頼子訳、音楽之友社)
「秘められた女性文化史」との副題を持ち、帯には「男性中心の社会のなかで、音楽史の表舞台に立てなかった才女たち。(略)知られざる女性文化の歴史と実態が、いまはじめて明らかになる!」と。
斉諧生にとっては、あまり気乗りのしないスタンスの本かもしれないが、もしかして…と思って手に取ってみた。
やはりブーランジェ姉妹が採り上げられている。
叙述の中心は19世紀後半~20世紀初頭にあるようだが(リスト、シューマン、アルマ・マーラーあたり)、ナディア・ブーランジェが最後の「サロニエール」(サロンを主宰する女主人)と位置づけられており、「エピローグ」の主人公として大きく扱われ、それに絡んでリリーも登場する。
…となれば、買わざるべからず。
なお、著者はリリーの宿疾を結核と書いているが、この見解は初めて聞くように思う。

投稿者 seikaisei : 2005年10月26日 22:43

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ヴェロニカ・ベーチ[著]/早崎えりな+西谷頼子[訳]/四六判・上製・368頁 西 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年11月14日 11:18

コメント

genkiと申します。『音楽サロン』の編集担当者です。とりあげてくださってありがとうございました。自分のblogにもトラックバックさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。

投稿者 genki : 2005年11月14日 11:22

genki様、はじめまして。
 
『音楽サロン』、まだ精読できていませんが、楽しみにしております。
 
音楽之友社の本は、索引が付いていないことが多くて批判していたのですが、今回は完備されているので、たいへん有り難く思っております。
 
今後ともよろしくお願い申し上げます。

投稿者 斉諧生 : 2005年11月14日 22:33

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