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2004年09月19日

アマディンダの「結婚」(異版あり)

ペーター・エトヴェシュ(指揮) アマディンダ・パーカッション・グループ ほか
ストラヴィンスキー;バレエ音楽「結婚」(1917年版 & 1923年版)(Hungaroton)
アマディンダの公式Webpageのディスコグラフィで未架蔵盤が多数見つかり、あちこちの通販サイトを捜してみたところ、jpcが最も充実していたので、まとめてオーダーしたもの。
「結婚」といえばピアノ4台と打楽器、4人の独唱者と合唱という特異な楽器編成で知られているが、それは1923年、バレエ・リュス@ディアギレフが初演したときの完成型(指揮者はアンセルメ)。
ストラヴィンスキーがロシアの農民の結婚式をテーマに着想したのが1912年、ディアギレフの前で試演したのが1915年(この稀代のインプレサリオは涙を流し「最も美しく、最も純粋にロシア的なバレエだ」と述懐したという)。
ところが作曲家は楽器編成に悩み続け、ツィンバロンを是非入れたいと考えて、1917年にこの楽器と室内管による版を書き上げた。
その後「2台のツィンバロンとピアノラ、ハルモニウム、打楽器」に書き直したものの特殊すぎて上演に適さないことがわかり、悩んだあげく初演の編成に落ち着いたらしい。
1917年版はサヴァリア響(公式Webpage)、1923年版はアマディンダと2人の打楽器奏者、4人のピアニスト(ゾルタン・コチシュイムレ・ローマンを含む)による。
4人の独唱者とスロヴァキア・フィル合唱団は両版に共通。
録音データ未詳だがマルPは1988年。
1923年版の録音に当たっては作曲者自演盤(1934年録音)を参照して出版譜を訂正したという。
なお、アリオン音楽財団のWebpageを参考にさせていただいた。

投稿者 seikaisei : 2004年09月19日 23:04

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斉諧生さんがアマディンダの「結婚」(異版あり)にてなつかしい音盤をとりあげられております。  かつて国内にて発売されたおりに円海山@熊蔵も購入せりし音... [続きを読む]

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コメント

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投稿者 ryan baumann : 2005年11月03日 03:35

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