(1) | J.S.バッハ;無伴奏チェロ組曲第1〜6番 | ||
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1982年に国内盤LPも出ているが、ほとんど話題にならず、『レコード芸術』誌の月評でも無印というありさま。当時、この曲集はカザルスで決まり、そうでなければフルニエ、という雰囲気だったことを思い出す。 | |||
〈録音;1981年〉 [Hungaroton SLPX12270〜72] (輸入盤LP) |
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(2) | J.S.バッハ;チェロ・ソナタ第1〜3番 | ||
この曲集をピアノで弾くのは流行らない時節だが、ゼッキの音色は、ここでも絶品。ペレーニともども素晴らしいの一語に尽きる。晴朗なアレグロ、微かな憂いを湛えた緩徐楽章、居丈高にならない悲愴さと慰藉。 | |||
カルロ・ゼッキ(P) 〈録音;1983年〉 [Radioton SLPX12794](輸入盤LP) |
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(3) | C.P.E.バッハ;チェロ協奏曲Wq170/H.432、Wq171/H.436、Wq172/H.439 | ||
歴史的なアプローチではないが、ペレーニの音楽の純粋さは、バロック〜古典期の作品に良く合う。各曲の緩徐楽章で、自ずから愁いが立ちのぼる趣、筆舌に尽くしがたい。 | |||
ヤーノシュ・ローラ(指揮) フランツ・リスト室内管 〈録音;1991年〉 [Harmonia Mundi France QUI903026] (輸入盤CD) |
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(4) | ベートーヴェン;ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調op.56 | ||
共演者ともども地味に仕上げた演奏。ペレーニの高音は、ひょっとしたらヴァイオリンより美しいかもしれない。 | |||
アンドラーシュ・コーロディ(指揮) ハンガリー国立管、アニコー・セゲディ(P) デネシュ・コヴァーチュ(vn) 〈録音;1970年〉 [Hungaroton CLD4032] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX11520] (輸入盤LP) |
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(5) | ベートーヴェン;クラリネット三重奏曲 変ロ長調op.11 & ブラームス;クラリネット三重奏曲 イ短調op.114 | ||
ペレーニがメンバーに入ると音楽が引き締まる。派手さはないが、室内楽奏者として最高の人だろう。クラリネットが明るく軽い音色で、ベートーヴェンやブラームスの音楽としては違和感がある。 | |||
カールマン・ベルケシュ(cl) ゾルタン・コチシュ(P) 〈録音;1980年〉 [Hungaroton HCD12286] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX12286] (輸入盤LP) |
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(6) | ベートーヴェン;チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調op.5-1、同 第3番 イ長調op.69 | ||
ペレーニは音色も音楽も熟していない時期で、ゼッキのピアノを聴くべき盤。まろやかな音で表情も多彩、絶品と言えよう。指揮者としても、もっと聴かれてほしい。 | |||
カルロ・ゼッキ(P) 〈録音;1960年代後半〉 [Qualiton SLPX1282] (輸入盤LP) |
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(7) | ベートーヴェン;チェロ・ソナタ第1〜5番、同 ヘ長調op.17 | ||
ペレーニの演奏はいいが、ラーンキの音が薄く、録音バランス上、チェロがピアノにマスクされがちで、音盤としての完成度が高いとは言えないのが残念。再録音の情報もあり、期待している。 | |||
デジュー・ラーンキ(P) 〈録音;1979年頃〉 [Hungaroton HCD11928〜29] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX11928〜30] (輸入盤LP) |
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(8) | ブラームス;ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調op.102 | ||
ハンガリー風の響きが立ち上り、熱気と寂しさが交錯する、雰囲気豊かな演奏。ペレーニも冒頭のカデンツァをはじめ気持ちのこもった音楽を奏でている。オーケストラが非力なのと録音が冴えないのが残念。 | |||
アンドラーシュ・アーゴシュトン(Vn) ペーター・ツァバ(指揮) MAVブダペシュト・コンサート管 〈録音;1997年〉 [PANNON CLASSIC PCL 8009] (輸入盤CD) |
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(9) | ブラームス;ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調op.8 | ||
ペレーニの音色はブラームスに向いている。彼は滋味ゆたかな音楽を聴かせているが、ピアノが非力なのと、肝心のヴァイオリンの音程・音色が斉諧生の好みから外れるのは残念。 | |||
エステル・ペレーニ(Vn) ジュラ・キッシュ(P) 〈録音;1976年頃〉 [Hungaroton SLPX11769] (輸入盤LP) |
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(10) | ブラームス;チェロ・ソナタ第1番 ホ短調op.38、同第2番ヘ長調op.99 | ||
ブラームスの渋さと熱っぽさが両立した名演。コチシュのピアノも素晴らしい。ただし、CDのマスタリングが悪く、チェロが霞んでしまっている(LPの音は良い)。 | |||
ゾルタン・コチシュ(P) 〈録音;1980年〉 [Hungaroton HCD12123] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX12123] (輸入盤LP) |
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(11) | ハイドン;チェロ協奏曲第1番 ハ長調Hob.VIIb-1、同第2番ニ長調Hob.VIIb-2 | ||
ハイドンの新盤。旧盤よりもテンポが上がり、音色も美しくなっている。アダージョのゆったりした音楽と滋味はさすがといえよう。 | |||
ヤーノシュ・ローラ(指揮) フランツ・リスト室内管 〈録音;1979年〉 [Hungaroton HCD12121] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX12121] (輸入盤LP) |
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[Laser Light 14 009] (輸入盤CD) |
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(12) | ハイドン;チェロ協奏曲第2番 ニ長調Hob.VIIb-2 | ||
ニ長調協奏曲の旧盤で、かなり若い頃のものと思われる。第1楽章のテンポが遅く、少々じれったい感あり。こういう味わいは、今の時代に稀少かもしれない。 | |||
ヤーノシュ・シャンドール(指揮) ハンガリー放送響 〈録音;不詳〉 [Hungaroton SLPX1248] (輸入盤LP) |
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(13) | ヒンデミット;チェロ協奏曲 | ||
ヒンデミット作品は、このレーベルでしかCD化されていない筈。あまり演奏されないが、ペレーニで聴くと面白い曲に思える。 | |||
ジョルジ・レヘル(指揮) ハンガリー放送響 〈録音;1971年頃〉 [Laser Light 14 092](輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX11556] (輸入盤LP) |
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(14) | モーツァルト;ピアノ四重奏曲第1番K.478、同第2番K.493 | ||
ピアノとヴァイオリンはモーツァルトの所蔵品で、ペレーニも当時のミッテンヴァルトの楽器を使っている。チェロはあまり活躍しない曲だが、彼の音色がアンサンブルに底光りを与えているのが聴き取れる。 | |||
アンドラーシュ・シフ(Fp) 塩川悠子(Vn) エーリヒ・ヘーバルト(Va) 〈録音;1994年〉 [Decca 444-115-2] (輸入盤CD) |
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(15) | モーツァルト;ピアノ三重奏曲第3番 変ロ長調K.502、同第4番 ホ長調K.542 | ||
四重奏と同じく古楽器を使っているので、響きがいっそう地味になっている。しかしながら、ホ長調作品の第2楽章において彼の低音がブーンと響くだけで、聴く者の心を満たすのはさすがだ。 | |||
塩川悠子(Vn) アンドラーシュ・シフ(Fp) 〈録音;1995年〉 [Teldec 4509-99205-2] (輸入盤CD) |
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(16) | シューベルト;弦楽五重奏曲 ハ長調D.956 | ||
斉諧生偏愛の曲であるシューベルト;弦楽五重奏の旧盤。第1ヴァイオリンの音色・音楽が好みに合わず、あまり高く評価できない。 | |||
バルトークSQ 〈録音;1984年〉 [Hungaroton CLD4035] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX12686] (輸入盤LP) |
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(17) | シューベルト;弦楽五重奏曲 ハ長調D.956 | ||
シューベルト;弦楽五重奏曲の新盤。ペレーニのパートは明記されていないが、おそらく第2チェロ。これも弦楽四重奏、特に第1ヴァイオリンに魅力が乏しいのが難点。 | |||
タカーチSQ 〈録音;1991年〉 [Decca 436 324 -2] (輸入盤CD) |
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(18) | シューベルト;ピアノ三重奏曲第1番、同第2番、アルペジオーネ・ソナタ、ノットゥルノ | ||
当盤のアルペジオーネ・ソナタがペレーニとの出会いになった、思い入れのあるCD。三重奏ではヴァイオリンとチェロの調和が良く、小振りながら美しい演奏になっている。ノットゥルノも佳曲。 | |||
塩川悠子(Vn) アンドラーシュ・シフ(P) 〈録音;1995年〉 [Terdec 0630-13151-2] (輸入盤CD) |
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(19) | R・シュトラウス;交響詩「ドン・キホーテ」op.35 | ||
地味ながら、渋くて美しい演奏。名指揮者フェレンチクの遺産としても貴重な録音である。 | |||
ヤーノシュ・フェレンチク(指揮) ハンガリー国立管、ラースロー・バールソニュ(Va) 〈録音;1981年頃〉 [Hungaroton HRC081] (輸入盤CD) |
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[Hungaroton SLPX12269] (輸入盤LP) |
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