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2005年02月06日

SP期のカザルス指揮盤の覆刻

パブロ・カザルス(指揮) パウ・カザルス管 ほか
ベートーヴェン;交響曲第1番 & ブラームス;ハイドン変奏曲 ほか(EMI)
演奏会終了後、買い物へ。
棚を見渡していると、カザルスのSP音源の覆刻盤が出ているのに気づいた。
ロンドン響を指揮したブラームスは以前PearlレーベルからCD化されているが、ベートーヴェンは初覆刻の筈、これはこれはと購入したもの。
ベートーヴェン;序曲「コリオラン」(ロンドン響)
同;序曲「アテネの廃墟」(パウ・カザルス管)
をフィルアップ。
SP録音のベートーヴェンなら交響曲第4番はどうした、と言いたくなるが、CD1枚に収まらなかったのであろう。
(それにしても残念である。)
「コリオラン」と「ハイドン変奏曲」はPearl盤と聴き比べられるが、既発盤は針音豊かな(笑)SPの音色。原盤の状態が良くないのか、強奏時に歪みが感じられる。
今回のEMI盤は柔らかい音で聴き易いが、LP期にGRシリーズで出したときのマスターテープを基にしていると思われ、音の生々しさや解像度では物足りなさがある。
1920年代末の収録ゆえ、物理的な限界があるのかもしれないが、更に良質な覆刻が登場することを願って已まない。

投稿者 seikaisei : 2005年02月06日 23:04

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