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2004年12月27日

モーツァルトの怪カデンツァ

ジル・アパップ(Vn & 指揮) シンフォニア・ヴァルソヴィア
モーツァルト;Vn協第3番
録り溜めていたケーブルTV(sky-A)の音楽番組を視聴。
アパップは、公式Webpageのトップページからして怪しげ(失礼!)なヴァイオリニスト。
以前、何枚かのCDを上記のWebpageから直接購入したことがある。
実はメニューインの弟子で、その縁でシンフォニア・ヴァルソヴィアとの共演が実現したとのこと。しかも製作はブリューノ・モンサンジョンという大立者。
本編が始まって、登場したアパップ、もちろん燕尾服等ではなく、多少ヒッピー(死語か)風の衣装を着ている。
もっとも演奏が始まってみると至極真っ当でリズムの立ったモーツァルト。緩徐楽章の味わいも佳い。
ふうん…でもこのまま終わってしまったら面白くないナァと思っていると、フィナーレのカデンツァで「怪しさ」が炸裂した。
音楽が即興の色合いを濃くしていくや、アパップが口笛でモーツァルトの主題を吹き始め、そのうちヴァイオリンをギターのように構えて爪弾きながら「吹き語り」。
更にフィドル風に弾きまくるかと思えば、濁声で歌い出すわ、Vc・Cbにリズムを弾かせてジャズ風のインプロヴィゼーションを始めるわ、インドの民族音楽に変容していくわ、やりたい放題。
それでもボウイングや音程は見事にコントロールされているのだから、偉いものである。
拍手喝采に応えてアンコール、なんと舞台の縁に腰掛けて弾きだした。これももちろん自作か即興の音楽だ。
う~ん、この人のステージを生で聴いて(見て)みたい。どこかのオーケストラで呼んでくれないものか。
モーツァルト作品はCDも架蔵しているので見てみると、収録は2002年3月、ワルシャワで行われている。
どうやらこの際に録画と録音が行われたものらしい。ライヴ録音ではないので、別音源だろう。
CDを聴いてみると、やはり同様のカデンツァ。ただし、少し短いように思う。
やはり実演に接しなければ…(笑)。

投稿者 seikaisei : 2004年12月27日 16:34

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