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2005年12月17日

OTAKEN盤アンゲルブレシュト

デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指揮) フランス国立放送管 ほか
フォーレ;レクイエム & ドビュッシー;交響詩「海」 ほか(OTAKEN)
休日ながら本業出張、帰りに音盤屋に寄ると、またまたアンゲルブレシュトの板起こし盤が新譜棚に。しかもフォーレのレクイエムは、つい先日、グリーンドアから出たばかり。
とはいえアンゲルブレシュトに惚れ込むきっかけになった曲でもあり、やはり揃えざるべからず、と購入。
グリーンドア盤はレクイエム1曲であったが、当盤にはドビュッシー;交響詩「海」(EMI音源の板起こし)と、アンドレ・クリュイタンス(指揮) パリ・オペラ座管によるベルリオーズ;ハンガリー行進曲ほか3曲をカプリングしている。
また、グリーンドア盤には原盤の表示がないが、当盤は仏デュクレテ・トムソンDUC20.003を使用したと明記されている。
ついでに手元のCD5種(!)の聴き比べを実施。
東芝(1)、CE32-5787(フランスのエスプリ・シリーズ)
マスターテープが劣化しているのか、まるで磨りガラスを通して見るような、ぼやけた音質。
東芝(2)、TOCE-8770(フォーレの肖像)
CE32-5787よりは明確になったが、フォルテが歪みっぽく聴き辛い。まったくの推測だが、同じマスターテープの音を強引に修正(イコライジング等)したのではないか。
TESTAMENT、SBT-1266
東芝の2盤とは別次元の美しさ、明快な音質。
合唱の強奏が少し混濁する傾向があるのが惜しい。
グリーンドア、GDCL-0012
TESTAMENT盤に比べると少し音が太い(低域が持ち上がっている?)感じがするが、力強い音質である。
強奏時に僅かにビリつき音が付着するが、全体には聴き易い。
OTAKEN、TKC-303
あまり手を加えない、板起こしそのままという感じの音。フランス盤らしい、品のある再生音がする。
わずかに音が揺れる感じや、合唱の強奏が少しささくれる感じも、LPを再生したままなのだろう。
 
東芝2盤は論外だが、他の3種はそれぞれに特色があり、どれも捨てがたい。
最も一般的なのはTESTAMENT盤だと思う。
グリーンドア盤の押しの強さには賛否あるだろうし、OTAKEN盤には初期盤の芳りと物理的限界が同居する。

投稿者 seikaisei : 2005年12月17日 22:55

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