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2005年05月19日

パレーの「ライン」モノラル盤

ポール・パレー(指揮) デトロイト響
シューマン;交響曲第3番(米Mercury、LP)
先日読了した福島章恭『交響曲CD 絶対の名盤』(毎日新聞社)に、非常に気になる記述があった。
シューマンの項でパレーとデトロイト響の全集が推薦盤に挙げられているのだが、「敢えて、私はモノーラル盤を推したい。(略)圧倒的な音の迫力であり圧力である。屈強の戦士の如き!(略)その唸り声や歌声とともに指揮台の上で炎上するパレーの姿が目の前に浮かび上がってくる。」と書かれている。
氏の推測によれば、モノラル盤はステレオ録音のテープから落とされたものではなく別系統のマイクで(しかも指揮者の頭上近くで)収録されたのではないか、とのことである。
斉諧生がパレーを聴き始めたのはバーゲンで売られていたステレオ録音のモノラル盤で、彼に惚れ込むにつれて順次ステレオ盤(最近では英プレス盤)に買い換えつつあるのだが、そう言われてみると、やはり聴かずにはいられない。
eBayで捜していると案の定、引っかかったので落札したもの。
たしかに音にゴリゴリした力強さがあり、第1楽章再現部以降では「エイ、エイ」という指揮者の唸り声、第3楽章冒頭では指揮者の歌声が聴こえる。ステレオ盤は美しいバランスを誇る優秀録音だが、指揮者の声は聴こえない。
…さあ困った、モノラル盤を蒐集し直さないといけない…(激汗)。

投稿者 seikaisei : 2005年05月19日 23:01

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