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2005年02月09日

ヴロンスキーのモーツァルト

ペトル・ヴロンスキー(指揮) チェコ室内フィル
モーツァルト;交響曲第25・41番 ほか(GZ)
出張先から直接帰宅する道すがら、普段は足を向けない大阪の某音盤店に立ち寄る。いくつか捜していたCDの収穫があって喜ぶ。
当盤は、福島章恭『モーツァルトをCDで究める』(毎日新聞社)に紹介されており、ずっと聴きたかったもの。
標記2曲のほかセレナード K.525を収録しているのだが、曰く、
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は、ヴロンスキーの数少ない録音のひとつだが、これもヴロンスキーならではの正統的なアプローチとチェコの弦の美しさに秀でた名演と言えるだろう。
しかし、いかにも欲のない演奏であり、この無欲がヴロンスキーの音楽をかけ替えのないものにしている反面、大きなポストに恵まれない不遇を象徴しているのだと思う。
成る程、小編成の弦合奏から繊細でセンスの良い音楽が響いてくる。あたかもモーツァルトの微笑みと涙がこぼれてくるような…。
1999年4月、プラハ・ルドルフィヌムでの録音。

投稿者 seikaisei : 2005年02月09日 23:00

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コメント

ご無沙汰しております。 ヴロンスキーで検索したところ、 偶然、このページを発見しました。 モーツァルトのCDが見つかって良かったですね。 この盤を拙著に取り上げた甲斐がありました。 お役に立てて僕も嬉しいです。 彼は、本当に素敵な音楽家なので、実演を聴いて欲しいです。 スメタナの「我が祖国」の美しかったこと。 今度はいつ来日してくれるか??? 前回の来日では、客席に空席の目立つことも多く、 招聘するにはリスクが大きいのかも知れません。 アシュケナージ&チェコ・フィルよりは、 数等素晴らしいのに、知名度不足のせいでお客が入らず残念です。 なお、この度、新著「交響曲CD絶対の名盤」を上梓しましたので、お読み頂けると幸いです。前著以上に力をこめて書きました。ただし、本書の性格上、稀少盤の扱いは減っています。 ついでながら、私の指揮した「アイネ・クライネ」CD-Rもあります。オーケストラのメンバーは、都響中心なのでかなり上手いです。興味があれば、お譲りしますので、下記までご一報を! akiyasu.f@mx7.ttcn.ne.jp では、ますますのご健筆をお祈りいたします。 福島章恭

投稿者 福島章恭 : 2005年04月03日 02:34

福島様、こんにちは。
わざわざコメントとメールをありがとうございました。
別途メールにて御連絡を申し上げたとおりですので、よろしくお願い申し上げます。

投稿者 斉諧生 : 2005年04月05日 20:18

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