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2004年12月26日

「奇書」到着

宮下誠『迷走する音楽』(法律文化社)
HMVのWebsiteで許光俊氏が本書を紹介しており、興味を惹かれてbk1にオーダーしたのが昨日、速くも届いた。送料250円が必要だったが、その甲斐はあったのかもしれない。
許氏が「思わず絶句の奇書」と評しているが、なるほどなるほど凝りに凝った内容。
「長い曲」へのこだわりからマーラー;交響曲第3番28種聴き比べる(しかも配列は演奏時間の長い順)などということは小手調べ。
ティンパニを追究した章では、ウィーン・フィルの音盤17種、ドレスデン・シュターツカペレの音盤39種に、その響きを確かめる。
作品ではプフィッツナーヒンデミットのオペラ、演奏家ではクレンペラーケーゲルシュトルツェ(性格派テノール)といったあたりを採り上げる等、著者の嗜好はなかなか面白そうである。
全320頁、年末年始にじっくり読ませてもらうつもりだが、とりあえず入手報告まで。

投稿者 seikaisei : 2004年12月26日 14:54

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コメント

初めてお便りいたします。名前をご覧になればおわかりのように『迷走する音楽』の著者でございます(笑)。実は以前より貴ページにアクセスさせて頂いておりました。博覧強記とも言うべき該博な知識とエネルギー、責任感に満ちた膨大な記事に圧倒されております。先だってまたぞろ覗かせていただいていると拙著の名前が登場、びっくりいたしました(苦笑)。何しろ地味な本ですから(中身は異常にマニアックですが)こういうかたちで取り上げられるのが何より嬉しい。改めてお礼申し上げます。これからも素敵な記事をどんどん書いてわたしたちを啓発(挑発)して行かれて下さい。まずはお礼とご挨拶まで。

投稿者 宮下誠 : 2005年01月23日 11:51

宮下様、ようこそ!
 
お名前を拝見して仰天しました(笑)。
『迷走する音楽』、附箋だらけになっていまして(またCDが何枚増えることやら…(^^;)、まだ第3章末までしか読めていません(汗)。
 
読了できましたら、また感想を掲載させていただく予定です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

投稿者 斉諧生 : 2005年01月23日 14:43

お返事有り難うございました。また、決して読みやすくない拙著、丁寧にお読み下さっていらっしゃることに感謝いたします。巷間に溢れる音楽書の賑々しさに比べ如何にも目立たない(意図的なところもあるのですが)拙著に眼を掛けてくださったことに心よりお礼申し上げます。何しろ専門外の分野ですので演奏評と全体の構想とが噛み合わない部分もありますが、「批評」のあり方については斉諧生様とある部分認識を共有しているのではないかと、おめでたくも考えています。ご厚誼感謝いたします。こちらこそどうぞ宜しくお願いいたします。貴HP.のご発展を心より願いつつ、それではまた。

投稿者 宮下誠 : 2005年01月24日 21:45

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