| カラヤンやオーマンディといった有名シベリウス指揮者が録音を残さなかった曲である。全7曲中、おそらく実演で取り上げられる回数が最も少ないものだろう。録音にしても、全集企画の中で取り上げられることがほとんど。 第1楽章冒頭で低弦が素朴な舞曲のリズムを刻むあたりがナイーヴすぎるのか、第3楽章が今ひとつ弱いせいか。 特に後者は演奏会にかけるには致命的かもしれない。所要時間約30分で前プロには長いが、メインに持ってくるには終結が盛り上がらない感じになるから…。 しかし、第2楽章の抒情(主題の歌謡的な美しさ!)は、音楽に親しむ人なら誰もが好むものではなかろうか。また、第1楽章での金管の咆哮なども、後期様式の先駆として考えられると思う。 斉諧生按ずるに、第3番は、チャイコフスキーやワーグナーの影響が強い初期(第1番など)から後期の様式へ作風が移行していくさまを示す曲であり、シベリウスの音楽を愛好する者にとっては捨てがたい佳曲であろう。 |
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